teacup. [ 掲示板 ] [ 掲示板作成 ] [ 有料掲示板 ] [ ブログ ]

 投稿者
  題名
  内容 入力補助画像・ファイル<IMG> youtubeの<IFRAME>タグが利用可能です。(詳細)
    
 URL
[ ケータイで使う ] [ BBSティッカー ] [ 書込み通知 ] [ 検索 ]


駒場新年句会

 投稿者:酒井映子  投稿日:2017年 1月16日(月)21時15分29秒
返信・引用
  ★ 第56回 新年駒場句会のお知らせ ★

新年おめでとうございます。
佳いお正月を過ごされたことと思います。

新年句会のお知らせです。
駒場句会は季節毎に開くということになりましたので、
次回は晩春か初夏です。 少ない機会ですので、
全員の顔が揃えばいいな、と期待しています。


   日時:1月27日(金) 12:00~
   場所:時事通信ビル13階
      ラウンジ日比谷

   兼題「福寿草」(駄っ秀さん出題)

投句締め切り   1月23日(月)

     兼題句と当季自由句、2句お送りください。

xxxxxxx★xxxxxxx★

駒場句会 連絡係
  酒井映子
 
 

秋の駒場句会

 投稿者:酒井映子  投稿日:2016年 8月29日(月)11時06分38秒
返信・引用
  夏も終わりですね。

駒場句会は、今年の5月まで、駒場句会は54回続きました。
9年間です。改めて貴重な9年だったと感慨無量です。

5月の句会で、以後は同じ場所で開かれている木挽町句会に合流するということで、
いったん休会になりましたが、先日、杉浦さんを交えての集まりで、
このまま終わりにしてしまうのも残念ではないか。
従来のように2ヶ月に1回ではなくても、季節毎にでも集まりましょう、という話が出ました。

それで、10月に秋句会としての集まりをもつことになりましたが、
今後は、句会だけでなく、他の企画もいれて、とにかく同級生の集まりを続けよう。
どのような会にするかは、その時改めて相談しましょう、ということになりました。

以前は句会に出席されていた皆さんも、この機会に是非お出かけ下さい。

   10月28日(金) 12:00~
   時事通信ビル13階 ラウンジ日比谷

* 句会の詳しいご案内は、10月になってから改めてお送りします。

★xxxxxx★xxxxxxx★

   駒場句会 連絡係
    酒井映子
 

第七十二回木挽町句会(駒場句会と合同句会)

 投稿者:杉の子  投稿日:2016年 6月21日(火)16時59分59秒
返信・引用
  第七十二回木挽町句会(駒場句会と合同句会)
                                  (二〇一六年六月十七日・時事通信)
 寄る歳なみというか この際いっそう中身が濃い句会にしようとして企てられた 駒場句会と木挽町句会の合同句会は 六月十七日 時事通信社十三階で開かれた。大そう遠慮深い塚本宗佳(慶子)さんのあいさつで 一同襟を正して「今後は引き続き『木挽町句会』と名乗る」ことなどを決定した。
 この句会は 最初に弁当が出て 昼食となるが 豊平さんが「刺身のわさびがないよ」ととがめたら 将月さんが「句会だからわび さびはとっくにあるはず というのだろう」と初ヒット。
  襟足カットと匂う色気 心太の作り方と女心 立葵と築地明石町 モデルがなぜ浴衣を脱いだのか それをのぞき見したのは若き日の杉の子先生ではないかとかいう駒場時代の話 果ては 清水建設がまだ「組」の時代の飯場で 鼾もさることながら 若い男が年増の飯炊き女に狂ったとか・・・この時期らしい お色気たっぷりな話題が次々と披露され
  短夜や夢あちこちとまとまらず   と あいなった。
 「来るまでは怖かったけど みなさまが受け入れてくださり ほっとしました。次も来ますから・・・」と宗佳さん。「ただ 私は 飲み物よりも甘いものの方が好きですから・・・」というご挨拶に 再び襟を正しましたる次第。
  この日の出席は 杉の子 紀藤亭 映子 宗佳 寿世 豊平 将月 半酔歩 白雨の九人。欠席投句は 和風 山舟 因幡屋。なお 駒場句会からの合流メンバーは 宗佳さんのほかに 奥住鮎子(鮎子)露木お軽(和子)中島駄っ秀(秀男)のお三方が予定されています。
  この日の一句は
  涼しさや仏に踏まれ笑ふ鬼
  子燕や生くるわけなどいらぬこと    の二句が選ばれた。
  総合点は 天=白雨(十六点) 地=杉の子(十三点) 人=豊平(十二点)
            次点=映子 因幡屋(十一点)。
 次回は 八月二十六日(金) 兼題は「蚯蚓(みみず)鳴く」。
    兼題「涼し」
朝涼や月薄らぎて鄙の道 紀藤亭(三点=因幡屋 半酔歩 映子)
 杉の子 みごとな情景描写だが 心情が入っていない弱さがある。

夕涼を掻き乱すなよ群れ鶫 山舟(一点=将月)
  杉の子 「ツグミ」が邪魔をしている。ツグミは群れない。ヒヨドリとかムクドリは群れる。違う鳥なら面白いのだが。

鼻に影ガンダーラ仏涼しかり 半酔歩(四点=杉の子 豊平 宗佳 白雨)
 豊平 ガンダーラ仏は ことに鼻筋がうつくしい。
  杉の子 司馬遼太郎が書いた北魏の微笑仏だろうか。「鼻に影」とは よく捉えた。

涼しさや仏に踏まれ笑ふ鬼 天 白雨(十点=杉の子 和風 紀藤亭 寿世 豊平 映子 宗佳 山舟 将月 半酔歩)
  映子 仏像の足元の天邪鬼をよく見ると あまり深刻な表情をしていない。それと「涼しさ」がぴったり。
  将月 悪いことばかりしていた鬼が 鍾馗さんにつかまって もう悪いことはしな
    くて済む と喜んでいるんだそうな。
 半酔歩 なんとしても仏様の役に立ちたいという鬼たちが 寒い時は 足元を温めようと 踏まれている。自分から望んでやっていることだから 満足している。
  杉の子 あれを「笑ふ」と見た感性がよい。仏に踏まれても しぶとく笑っている。シニカルな感じが 人生にも共通しよう。
  白雨 奈良・東大寺の戒壇院の風景。

涼風を抱くがごとく稚(やや)立ちぬ 人 杉の子(五点=和風 豊平
      宗佳 因幡屋 白雨)
 白雨 歩きはじめたばかりの赤ん坊が 小さな両手を広げて 爺のふところへ飛び込んでくる。初夏の風。
  杉の子 見事な情景描写で 感動しました。(笑い)

衿足を二ミリ切りたる涼気かな 地 因幡屋(六点=和風 紀藤亭 映子 豊平 山舟 白雨)
  紀藤亭 「二ミリ」が効いている。
  杉の子 女性は2ミリカットしても こんなに感じるのか。オンナの感性だね。

生足で行くや涼風受けたき日 宗佳(二点=半酔歩 白雨)
  半酔歩 ストッキングをはこうか はくまいか・・・ちょっと迷った。
  杉の子 「生足」は 季語ではないが素足は季語。だからこの句は間違いではない。しかしちょっとダブル気はする。

襟足の白きに匂う涼気かな 寿世(三点=杉の子 山舟 半酔歩)
  杉の子 鏑木清方の「築地明石町」。色っぽいね。「白き匂へる」か「白きがにほふ」
    の方がいいか。

間伐の縞の目抜ける風涼し 人 豊平(五点=紀藤亭 映子 寿世 将月 因幡屋)
 紀藤亭・映子 大きい風景 絵を見ているようだ。
  杉の子 あれを「縞の目」と言えるか。光の当たり方によっては そう見えるか。句としては成り立っている。

涼風やコーヒーカップをこんと置く 人 映子(五点=杉の子 紀藤亭 寿世 宗佳 将月)
 寿世「涼風」と「こんと置く」と。いいね。
  杉の子 「こんと置く」がみごと。ごく普通の情景だが プロの句のようなうまさがある。
  映子 「こ」の音を使いたかった。平仮名がよいか カタカナか 迷った。
  杉の子・豊平 平仮名がよい。

六月や目元涼しき就活生 和風(一点=山舟)
  杉の子 六月は季題と重なる。他の季語の方がいい。句が得をする。

縁台の熱き戦や夕涼み 将月(三点=和風 寿世 因幡屋)
  杉の子 この情景―あり過ぎで 詠まれ過ぎている。

    当季雑詠句

?梅雨どきに詐欺とおぼしき電話くる 半酔歩(一点=映子)
    映子 家にいると変な電話がかかってくる。「ナンダ コンナデンワ・・・」とブツブツ言っているんだけど。
    杉の子 季語が動くのではないか。

女房の本音押しだす心太 因幡屋(五点=杉の子 寿世 山舟
       将月 白雨)
    将月 ゆっくりやるか 早く押し出すか。ご機嫌が悪い時は ゆっくりと 痛みを伴うようにやるか・・・。
    杉の子 これは面白い。意表を突いて 文句なし。女の句か 亭主の句か?
    映子 女は こんなこと 考えないわよ。
      ・・・と言ったが ザンネン 因幡屋さんの句でした。

?甘藍で埋め尽くされし大地かな 山舟(二点=紀藤亭 因幡屋)
    紀藤亭 藍染の浴衣なんかを連想して取ったんだけど・・・キャベツならキャベツと書いてくれよ。
    杉の子 大きい句。北の大地か。

?どくだみより十薬と呼ばん白き花 寿世
    杉の子 主観が強すぎたか・・・自分がそう感じたことが 共感を呼ぶかどうかが 勝負。
    寿世 白い花がきれいだから。八重咲きもあるよ。

?夕暮れの坂にたれ待つ立葵 地 豊平(七点=和風 紀藤亭 寿世 宗佳 将月 因幡屋 白雨)
    紀藤亭 藍染の浴衣を着た お妾風の女か。(フルイネ=カゲノコエ)
    杉の子 こういう風景は 古来 和歌や歌謡曲にうたわれてきたが それを五七五にまとめた。大正ロマン。
    豊平 立葵で作ってみたかった。あの花 昼間見ると目玉があるが 日が暮れると色っぽくなる。

?父の日や親父の年齢(とし)の倍を越え 和風(三点=宗佳 因幡屋 白雨)
      杉の子 特攻で死んでいった兵士の墓に詣でたことがある。十九歳だった。戦争を考えさせる句だ。

?無造作に浴衣脱ぎ捨つモデルかな 宗佳(五点=杉の子 和風 豊平 映子 半酔歩)
    杉の子 「脱ぎ捨つ」は「脱ぎたる」でよい。「女かな」と詠みたかったが モデルにしたところに 何か作為が感じられる。
    宗佳 昔の話です。
    杉の子 駒場の芸術科では ヌードを画いていたもんな。
    宗佳 私 普通科です。
    杉の子 覗いたかもしれないよ。(ナゼカシツコイ。ジブンガノゾイタニチガイナイ)

?子燕や生くるわけなどいらぬこと 天 杉の子(八点=和風 寿世 豊平 映子 宗佳 山舟 将月 因幡屋)
    映子 あの鳴声を聞いていると 生きることは・・・なんて考える必要ない。
      杉の子 人生を言い切った 良い句です。

?桐咲いて思い出す人みな若し 人 白雨(六点=杉の子 紀藤亭 豊平 宗佳 将月 半酔歩)
    紀藤亭 思い出は 楽しいことばかりです。
    杉の子 後期高齢者になると 若いころのことを思い出す。
    白雨 死んだ奴らの事です。早く死んだ人が羨ましくなることがある。

?明易や鼾輪唱四人部屋 将月(四点=映子 寿世 山舟 半酔歩)
    杉の子 どこかに旅行に行った時の風景か。
    将月 ダム建設の宿舎。一人鼾のひどいのがいたが 私は平気だった。そういえば 四十過ぎの飯炊きのおばさんに 二十なんぼの男が惚れて 追いかけまわして大変だった。

?助六も顔色失せし花菖蒲 紀藤亭(一点=半酔歩)
      杉の子 けなそうと思ったが「江戸紫」と聞いては これは演劇教授の名作だ。

短夜や夢あちこちとまとまらず 人 映子(六点=杉の子
     和風 紀藤亭 豊平 山舟 白雨)
    杉の子 女とむにゃむにゃしている夢が 一番いいけどめったに見ない。(爆笑)
????映子 最近の実感です。
 

第五十四回駒場句会

 投稿者:杉の子  投稿日:2016年 6月12日(日)01時26分25秒
返信・引用
  第五十四回駒場句会は5月27日開かれ題詠「若葉」を軸に、例のごとく盛り上がって大笑いした。総合点は鮎子さんが15点で断トツ。地は12点の杉の子。人は駄ッ秀さんと映子さんの9点だった。次回は木挽町句会との合同句会とすることになった。両句会とも出席者が減少気味なので、ここで新規蒔き直しで活を入れる。今回の秀句は鮎子さんの「お互いの今しか知らず若葉雨」と宗佳さんの「手を借りて跳ぶや蛍の舞う水面」と決まった。次回は17日正午から。兼題は「涼」。
1 若葉雨駆けて老舗のカレー味                   駄っ秀(6)
若葉雨が利いている。あのカレーが食べたいという思いが良く伝わる。
2 若葉風墓碑に鎮もる閑一字                     映子(4)
「閑」の一字の潔さに共感を覚えたのだろう。かくありたいという思いが伝わる。
3  体操の脇毛の着地若葉風                       杉の子(3)
脇毛というだけで女性に嫌われた。しょせん男心は男でなけりゃ、分かるものかとあきらめた。
4 信濃路や若葉抱ける道祖神                     紀藤亭(4)
これも清々しい句だ。中七がごちゃごちゃしているから、「若葉の抱(いだ)く」。
5  お隣の屋根を覆ひし柿若葉                      将月(4)
率直に呼んで共感がもてるが、いささか平凡か。
6 ゴスペルが聞こへるチャペル若葉かな           多摩川堂(1)
米国には良くある風景だが、日本にもあるのだなぁ。
7 お互ひの今しか知らず若葉雨                   鮎子(9)
深刻で暗い感じを、若葉雨が明るく締めくくった。言い切ったところがよい。若い男女の無鉄砲な愛とも受け取れる。
8 死ぬること忘れ緑の只中に                     宋佳(4)
いまを生きると決断しているかのようである。ただ老後の不安は時々顔を出す
当季自由句
1  控え目にもの言ふ君や柏餅                鮎子(6)
恋人との逢う瀬か。相手のすべてが好ましく見えるのが恋。青春の歌。
2  今日もまた筋書きなしで心太                杉の子(9)
うまいなぁ。((*^O^*))
3 手を借りて跳ぶや蛍の舞う水面          宋佳(4)
よい光景を捉えた。年寄夫婦か若いカップルか、ほほ笑ましい瞬間。
「手を借りて渡る螢の舞ふ水辺」ではいかが。
4 来し方を顧へりみて眺む朧月            多摩川堂(0)
テーマが良い。朧月を合うが、動詞2つはいかがか。「来し方の蘇りたる朧月」
5 千年の樟の滴や著莪(しゃが)の花                駄っ秀(3)
雫が著莪に落ちていると言う解釈と、著莪の花が楠の雫のようだという解釈が出来るが、後者を取りたい。
6 就活や今朝の門出の今年竹              紀藤亭(4)
若々しさ、みずみずしさが感じられる。リズム感もあっていい句だ。
7  栃咲くや目立たずしぶとく生きてゐる          映子(5)
中七の字余りがしぶとさを感ずる。目立たぬ栃の花と自らの人生を照らし合わせた秀句だ。
8  向きあひてふたりにひとつかき氷             将月(4)
カルピスの宣伝みたいだ(笑い)。好感が持てる句。
総合点
  天・鮎子(15)、地・杉の子(12)、人・駄っ秀(9)、映子(9)
《出席者》 杉の子、鮎子、映子、紀藤亭、宗佳,駄っ秀
 

第53回駒場句会報告

 投稿者:杉の子  投稿日:2016年 4月 9日(土)06時45分51秒
返信・引用
  駒場句会報告
 第53回駒場句会は、3月25日花見の季節とあって場所を浅草の天麩羅屋に移して挙行。俳句ごとに笑いの渦で、盛り上がった。ただし隅田川の花見は1分咲きなので中止。総合点は鮎子さんが断トツの20点で天。地が映子さんと紀藤亭さんで13点。人が12点の白雨さんと 将月さんんであった。今回の特選句は兼題句が鮎子さんの「息止めよさくらが全部散りそうな」 。自由題句が杉の子の「春満月母の背中に廻り泣く」に決まった。次回は5月27日時事通信で。兼題は鮎子さん提案の「若葉」。
兼題「花」
 祝福の桜吹雪や婚の朝                           将月(6)
挨拶句だが点が入った。率直に祝う心が伝わったのだろう。
天 息止めよ桜が全部散りさうな                鮎子(12)
本当に満開の桜というのは息を止めたくなるし、桜自身も息を止めて
いるかのようである。山口誓子に「さくら満ち一片をだに放下せず」がある。「全部」はちょっと固いから「みんな」がよい。
 太幹を破り凜凜花二輪                  駄っ秀(6)
ニュースを見たが、これで一句作るとは面白い。独自性もある。
 花の下ホンにかの人葬るや                     宗佳(5)
「ねがはくは花のもとにて春死なむその如月の望月のころ」と読んだのは西行。全2090首のうち桜の歌が約230首。西行が来世へ旅立ったのは2月16日。釈迦の後ろを一日遅れてついて行った。短編小説『桜の木の下には』の中で「桜の木の下には死体が埋まっている」と述べたのは梶井基次郎。妖艶な花を見ていると本当に死体が埋まっていて、その養分があるから美しいのだと断じている。着想はよいが「ホンに・・葬るや」は少し軽い。「花の下かの人眠るごときかな」くらいがよい。
 棺にはいけめん入れてと落花の宴            杉の子(1)
3年前の花見でどなたかが言ってていたことを詠んだ。(笑い)
地 浅草は遠きところよ花の雨                  白雨(8)
さらりと詠んで訴える物がある。不思議な句だ。
 吾(あ)を待ちて咲けよ御寺の紅しだれ             お輕(5)
さくらに心があるがごとく詠んでいるが、本当は自分の心を反映している。日本人の心とマッチする花だ。
人 花明り見目よき男立たせたし              映子(7)
ショーンか(爆笑)。女には女のロマンがある。男から言えば<美しき人>だろう。(笑い)
 花挿頭(かざ)し在五気取りのデンキブラン            紀藤亭(6)
花挿頭は平安時代以降,神事や饗宴の際に冠や頭髪に挿した花枝を指す。在五は業平だが、下五のデンキブランは頂けない。三段切れでごつごつしてしまった。「酒を汲む」くらいでいい。
 駿馬駆け花に嵐となりにけり                多摩川堂(4)
競馬の光景か。馬券が飛ぶ光景か。象徴が強すぎて意味不明。
当季自由句
人 壺焼きの腸(わた)の苦さよ今日の春               紀藤亭(7)
サザエだろう。中七が利いている。
 シャガールに抱かれて飛ぶ春の夢            映子(6)
空飛ぶ2人を俳句にした。シャガールが妻のベラを左腕に抱いて空を飛んでいる。下にはロシアの村。下五と良くマッチしている。
 春寒やドリアン一個五千円                  白雨(4)
驚きをそのまま俳句にしたが、季語がどうだろうか。いっそ「冴返る」と開き直った方がよいのでは。
 初燕郵便受けの音ことん                   将月(6)
季語が動く。季語を「春暁の」にして「郵便受け」を「新聞受け」にしたら動かない。
天 春満月母の背中に廻り泣く                  杉の子(9)
涙が出るようなロマンとノスタルジーを感ずる名句だ。
 奈良道の浅き別れや花馬酔木               お軽(5)
中七が物語るものは青春時代の淡い別れか。それとも老春か。いずれにしても上五と見事にマッチする。
 廃校に狸寝入りし山笑ふ                   駄っ秀(3)
中七が面白いが、誰もいないところで狸寝入りするかという疑問が湧く。やはり中七は「合唱すれば」程度がいいのでは。
 ダーリンは七十才だと春の夢                   多摩川堂(6)
なんだか面白い句だが意味をとらえにくい。
 運び来て共に啜るや蛤の汁                     宗佳(6)
夫婦の一場面を見事に詠んだ。中七がみごとに利いている
地 不器用な母でありしよ蜆汁                  鮎子(8)
母を回想した。蜆汁がなんとも言えぬ日本の母のムードを醸し出す。
総合点= 天(20点)鮎子、地(13点)紀藤亭、映子、人(12点)白雨、将月
《出席者》杉浦杉の子、奥住鮎子、酒井映子、佐藤紀藤亭、塚本宗佳、露木お輕、中島駄っ秀、中野白雨、望月将月
《欠席投句》大塚多摩川堂
 

第52回句会報告

 投稿者:杉の子  投稿日:2016年 2月10日(水)09時40分27秒
返信・引用
  第52回駒場句会報告
 第52回駒場句会は1月22日開かれ、新年とあって飲みながらの句会となった。初笑で盛り上がった。総合点は天が鮎子さんの18点で断トツ。地が杉の子の13点、人が映子さんの10点だった。今回の特選句は兼題句、自由題とも鮎子さん。「不器用に生きて七十路雪だるま」と「はねつきもかるたも母もはるかなる」と決まった。次回は花見をかねて3月25日に浅草でやることになった。集合は午前11時50分、雷門の前。場所は天麩羅の「葵丸新」(電話・03-3841-0110)。飲み放題で6000円。題詠は鮎子さん提案の「花」。
題詠「雪だるま」
 ふるさとや淡く消えゆく雪だるま      将月(1)
古里と雪だるまをかけていて、うまい。
  (駄っ秀)
人 彼の人に似て下がり目の雪だるま           映子(6)
  彼の人というからには、恋人か。別れた人か。まだ未練がある。
(杉の子・紀藤亭・将月・宗佳・鮎子・多摩川堂)
 夜を見ずに崩れ果てたり雪達磨           紀藤亭(3)
中七が大げさ過ぎる。「夜を待たず崩れはじめる雪だるま」くらいが哀感があっていい。
  (駄っ秀・宗佳・多摩川堂)
 雪だるま決め込んでの我慢かな           多摩川堂(4)
中七が分かりにくい。「座り込んでの」くらいか。
  (◎将月・駄っ秀・鮎子)
天 不器用に生きて七十路雪だるま           鮎子(8)
雪だるまのように手も足も出ない人生?「だが文句あるか」と言っているようで、面白い。
  (◎杉の子・◎紀藤亭・◎高川堂・将月・映子)
地 バス停に人待ち顔の雪だるま            杉の子(7)
降りる人を次か次かと待っている哀れさ。
  (◎宗佳・◎鮎子・◎映子・紀藤亭)
 夕闇やひとりぼっちの雪達磨            岡村(4)
これも吾と吾が姿か。情感があってよい句だ。
  (杉の子・紀藤亭・宗佳・映子)
 お取り寄せ利かず痩せゆく雪だるま   宗佳(3)
上五がむりがある。いっそ「その出前くれと痩せゆく雪だるま」のほうが諧謔味がある。
  (◎駄っ秀・映子)
 目を呉れし子を待ちをりき雪だるま      駄っ秀(4)
実によい句だ。いっそ現代用語で「目をくれた子を待つている雪だるま」とする手もある。
  (杉の子・将月・鮎子・多摩川堂)
自由題句
 水仙一本部屋の空気をピと変えぬ           宗佳(3)
女性らしい鋭い感性に裏打ちされた句だ。
  (◎杉の子・多摩川堂)
地 溜息の羽化したるごと雪蛍         杉の子(6)
詩情を狙った。
  (◎紀藤亭・将月・駄っ秀・映子・多摩川堂)
 政宗の兜の凜と寒三日月                          駄っ秀(1)
中七を「兜のごとく」とすれば、三日月をあしらった兜に思いがゆく。「凜と」とすると「寒三日月」が切れてしまう。
  (鮎子)
 寒鴉砦の跡といふ神社            映子(4)
作者の感動が何処まで伝わるかだ。「寒鴉砦の跡に勢揃い」とした方がよいかも。
  (紀藤亭・将月・駄っ秀・鮎子)
 凍空に団扇太鼓の音の放ち        紀藤亭(4)
誰が放つのか分かりにくい。「凍空にうちわ太鼓の音遠く」くらいの方が詩情が出る。
  (駄っ秀・宗佳・鮎子・映子)
人 始発待つ赤い手袋ほほに当て         将月(5)
いい風景をとらえた。子供と言うより娘さんと解釈したい。
  (◎鮎子・杉の子・映子・多摩川堂)
天 羽根つきもかるたも母も遥かなる          鮎子(10)
中七の「母も」で決まった。泣かせる句だ。「は」の韻を踏んでいてリズムもある。技巧も見事。
  (◎将月・◎宗佳・◎映子・◎多摩川堂・杉の子・紀藤亭)
 元旦や法被姿の人力車                   岡村(4)
人力車はだいたい法被を着ている。工夫が欲しい。
  (杉の子・紀藤亭・将月・駄っ秀)
 青春のいのち燃ゆるや箱根坂       多摩川堂(3)
駅伝を「いのち燃ゆる」はありふれている。ただ事句。
  (◎駄っ秀・宗佳)
 

第51回駒場句会報告

 投稿者:杉の子  投稿日:2015年11月30日(月)09時03分21秒
返信・引用
  第51回駒場句会報告                2015年11月20日 1
  忘年会をかねた駒場句会は昼間っからボージョレヌーボを開けて、盛り上がった。昼間の酒は若い頃懸命に働いた年寄りの特権。これからもじゃんじゃんやろう。酔ったからといって句評が散漫になるわけではない、皆さんますます冴えて、出来上がったのだ。総合点は紀藤亭さんの16点。杉の子が14点で地。お軽さんと鮎子さんが13点で人だった。今回の特選句は、兼題句が杉の子の「かりかりと老の身かじる時雨かな」、自由題句が、鮎子さんの「振り向いて鎖骨のさびし星月夜」と決まった。次回は1月22日正午から。兼題は紀藤亭さん提出の「雪だるま」。
題詠「時雨」
1 初時雨降りみ降らずみ傘の内                   宗佳(2)
 調べたら後撰和歌集に「神無月(かみなづき)ふりみふらずみ定めなき時雨(しぐれ)ぞ冬のはじめなりける」がある。訳は「十月の降ったりやんだりして定まることのない時雨は、冬の季節のはじまりであったよ」。良い古語で俳句に使えそうだ。しかしこの句の場合、残念ながら季語と重なるのではないか。    (鮎子、岡村)
2 夕刊の届く時雨の匂ひさせ                     お輕(8)地
  「時雨の匂い」とは良い感性をしている。「完成度」の高い「感性句」だ。(笑い)
    (◎鮎子、杉の子、将月、駄っ秀、宗佳、映子、岡村)
3 かりかりと老いの身かじる時雨かな             杉の子(6)
 二物衝撃を試みた。
    (◎駄っ秀、紀藤亭、宗佳、鮎子、お輕)
4 時雨ても渋谷に人出の交差点                   駄っ秀(2)
    やはり地名はその地名の印象が強すぎて季語とバッティングしてしまう。狙いは良い。
    (◎将月)
5 紅といふ店向島時雨けり                       鮎子(7)人
  芭蕉の『梅若菜丸子の宿のとろろ汁』を想起させる。この場合は向島の地名が響く。しかし一句がごつごつしているので「向島紅といふ店時雨けり」か。
    (◎岡村、◎映子、杉の子、駄っ秀、お輕)
6 独り行く径の時雨れて三回忌                   紀藤亭(6)
 友亡き孤独感だろうか。下五はこのままでもいいが、「人の亡く」とさらりとやったらどうか。
   (◎宗佳、将月、映子、岡村、お輕)
7 逝きし友ふと思ひ出す小夜時雨                 将月(2)
 気持ちの表現はできているが、季語が動くのではないか。
    (紀藤亭、宗佳)
8 絡めた手すいと離るる時雨けり                 映子(3)
  訳ありの二人が人を見て手を離した。その一瞬を活写した。最後の切れ字「けり」強すぎる。「かな」で軽く止めた方が情感が湧く。
    (◎杉の子、紀藤亭)
9 転ぶまい転ぶまいぞと時雨かな                 岡村(9)天
  高齢者の身上をうまく詠んだ。高齢の体験を読むのは古来効果がある。
    (◎紀藤亭、◎お輕、杉の子、将月、駄っ秀、映子、鮎子)
自由詠
1 振り向いて鎖骨のさびし星月夜                 鮎子(6)人
 恋の別離の句か。鎖骨の見える衣装の美人がすぐに連想される。上五は「振り向けば」のが、よりフォーカスするのではないか。
    (◎駄っ秀、杉の子、紀藤亭、映子、お輕)
2 冬晴や遠く大きく富士の山                     将月(1)
   富士の句は難しい。芭蕉の句で、「野ざらし 紀行」の中の「霧しぐれ富士を見ぬ日ぞおもしろき」がある。見えない富士を想像して「おもしろき」と詠んだが、富士は印象が強すぎて芭蕉ですら直接詠まない。    (岡村)
3 縁先に爪切る人や小春凪                       紀藤亭(10)
  のんびりした好日をうまく表現した。これぞ俳句の世界。
    (◎将月、◎岡村、◎お輕、杉の子、宗佳、映子、鮎子)
4 ひと回り若い男と鮟鱇鍋                       映子(4)
 「二回りでなきゃ嫌」との声があり爆笑。いい情景だ。
    (杉の子、紀藤亭、駄っ秀、鮎子)
5 予期せざる蕎麦湯の葱のありがたく             杉の子(8)
  そば猪口に残ったそばつゆに蕎麦湯を足して飲んだら、葱にあたった。かみ締めるとうまい。
    (◎宗佳、◎鮎子、お輕、岡村、映子、将月)
6 妻何も悩まず眠る秋思かな                     宗佳(5)
   主人が秋思にもかかわらず、つまはぐっすり眠っている。日常にあるユーモア。
    (◎紀藤亭、将月、駄っ秀、鮎子)
7 遥か来し白鳥三羽うづくまる                  駄っ秀(3)
  写真的な描写に終わった。心を入れるとよい。
    (紀藤亭、駄っ秀、鮎子)
8 姉妹言葉少き冬支度                           お輕(5)
   死んだ原節子主演の映画「麦秋」や「東京物語」を思い出す。改めて観たが、小津安二郎は「沈黙の美」だと思う。ドタバタのハリウッドに毒されない、文芸調の日本映画の良さ。
    (◎杉の子、駄っ秀、宗佳、岡村)
9 木枯らしやあの日の落書きいかならん           岡村(3)
   自分だけが分かる感慨句か。
    (◎映子、お輕)
 

第50回句会報告

 投稿者:杉の子  投稿日:2015年10月19日(月)03時17分36秒
返信・引用
  第50回駒場句会報告。
 俳句の基本になるが「季語様」を飾るために季語があるとつくづく思う。いい句はすべてその傾向がある。兼題句の5番、7番、8番にその傾向が出ていて、季語以外の句が踊っていない。季語を踊らせ、その他の語句は出しゃばらないのがよい。
 駒場句会も50回になった。年6回と考えれば、かれこれ8年強となる。レベルも上がって実に勉強になる句会となった。総合点の天は映子さんで14点。地が杉の子で13点。人が岡村先生で11点だった。今回の特選句は兼題句が映子さんの「まあ座れ挨拶は後今年酒」。自由題句が岡村先生の「曳く杖の軽しと思ふ秋日和」。次回は11月20日正午。忘年会をかねて昼間っから一杯飲みつつやることになった。
題詠「新酒
1北斎を気取り小布施に新酒酌む          駄っ秀(3)
地名を一句に入れると季語ほどの力を発揮し、季語の力を弱める。芭蕉は地名を入れるなら季語は不要と述べている。この場合もいささか無理がある。
2あちこちに架ける電話や新酒くる        岡村(1)
やや大げさではないか。「新酒きて友に電話をかけるかな」
3今年酒父の形見の猪口小さし                   鮎子(7)
亡き父を思う気持ちが「小さし」に表れていてうまい。
4瓶も書も改む新酒はじけたり                   宗佳(3)
下5のはじけるがバランスを崩すのではないか。焼酎やウオッカなら弾けるもいいが。
5赤(あか)襷(だすき)かひがひしくも今年酒             杉の子
飲み屋の風景を詠んだ。
6三枚におろしてよしっや新酒かな        紀藤亭(6)
勢いがある。しかし「よしっや」はもともと関西弁であり、方言は俳句になじみにくい。蕪村も関西人だが関西弁は使わない。
7★まあ坐れ挨拶は後今年酒                映子(9)
口語体で季語を盛り立てている。なかなかできるようでできない句だ。
8新酒抱きて墨田の橋を渡るかな          お輕(4)
嫌味のない意外性が「新酒」を得た喜びにつながる。
9縁談を決めし息子と新酒汲む                   将月(1)
日記調だが、これはこれでいい。折に触れて作ればよいのだ。素直に感情を吐露して好感が持ている。

自由題
1去る燕白シャツ高く干しにけり          お軽(2)
清潔で清々しい句で秋の空が思い浮かぶ。
2世はかくも有為転変の鰯雲                     紀藤亭(4)
リズム感のある句だ。中七がうまい。
3★曳く杖の軽しと思ふ秋日和                     岡村(10)
秋日和の季語を「軽しと思ふ」で見事に飾った。
4糸切り歯使へばまこと夜長かな          杉の子(7)
昔日へのノスタルジーと夜長の風景を語った。
5闇に狂ひ木犀一枝折りとりぬ                   映子(5)
上五が挑戦している。現代詩のようだ。しかし少し飛びすぎていないか。
6江ノ電の夕富士向きし鰯雲                    駄っ秀(3)
小生も江ノ電の句は沢山作ったが、中七にあっと驚いた。大変な観察力だ。江ノ電の窓が一瞬富士を向く区間がある。
7名月に成りきるまでの夜々を愛づ        宗佳(5)
名月そのものを詠まずに、なるまでのわくわく感を表現した。逆転の発想が成功している。
8風船の消える彼方の鱗雲                将月(2)
いささかセンチメンタリズムが感じられるが、こういう句があってもよい。
9秋刀魚焼く日暮陽水ききながら          鮎子(2)
ムードは出ているが日暮の後に「は」を送ってはどうだろう。リズム感も出てくるしいいと思う。


総合点:天:映子(14)、地:杉の子(13)、人:岡村(11)

★印 今月の特選句



次回は11月20日、兼題「時雨





《出席者》 杉の子・鮎子・映子・お輕・紀藤亭・宗佳・駄っ秀

《欠席投句》岡村勲・将月


 

駒場句会報告

 投稿者:杉の子  投稿日:2015年 8月13日(木)09時31分46秒
返信・引用
  第49回  「駒場句会              2015年7月31日 12時~
 驚いた。毎回欠席で講釈師の講釈を聞いていない人がぐんぐん伸びてきた。多摩川堂さんである。今回も総合点14でトップ。これは杉の子の俳句談義など不要で、自分で勉強することが一番上達の道ということかもしれない。地は12点の映子、岡村さんと杉の子。人は鮎子、紀藤亭さんの11点だった。今回の特選句は兼題句が岡村先生の「広重のごとく逃げ出す夕立かな」、自由題句が多摩川堂さんの「?時雨友が余命を告げし時」。
次回は10月2日。兼題は「新酒」。
【題詠・夕立】
 夕立や何を今さら懺悔など                       鮎子(4)
季語が若干動くのではないか。「青嵐」だったら動かない。
(駄っ秀、宗佳、映子、将月)
 庭草のひれ伏してをる夕立かな                   将月(2)
観察句だ。中七の表現が利いている。地味に見えるがうまい。
        (杉の子、駄っ秀)
人 夕立におまいあたいが傘の中                     杉の子(6)
江戸弁で下町情緒を狙った。
        (◎宗佳、岡村、映子、鮎子、多摩川堂)
 夕立や泣いて怒って忘れけり              映子(4)
早く過ぎ去る夕立と忘れけりが響く。リズムもある。「怒って」は「怒つて」
        (紀藤亭、岡村、宗佳、将月)
 轟轟と湖渡り来し大夕立                        駄っ秀(4)
大きな景色を五七五にうまく取り込んだ。
        (◎将月、紀藤亭、多摩川堂)
天 広重のごとく逃げ出す夕立かな                    岡村(8)
風景が浮かぶ。だれでもつくれそうでだが、思い至らない。アイデアがよい。
        (◎紀藤亭、杉の子、駄っ秀、宗佳、将月、鮎子、多摩川堂)
 夕立や合羽捨てゆく負け試合                   宗佳(4)
うまい光景に出会った。中七は「ゆく」は不要で「投げ捨て」くらいの方がよい。
        (◎映子、岡村、鮎子)
人 夕立を弾くふともも颯爽と                     多摩川堂(6)
ガールウオッチャーの句。「颯爽」は言わずもがな。「通りけり」とさらりとやった方がよい。皆さん若い女性を想像しているようだが、私の経験では75歳まではなんとか弾くようだ(爆笑)
        (◎駄っ秀、◎岡村、杉の子、紀藤亭)
地 夕立やサラ・ボーン漏れる軒端あり                紀藤亭(7)
雨宿りしたら好きな音楽が聞こえてきた場面を活写。現場に居合わせなければ作れない。
        (◎杉の子、◎鮎子、◎多摩川堂、映子)
【自由詠】
 サクランボ病後の口につっと消え               宗佳(5)
病後のほっとした雰囲気を良く言い表している。「つっ」は「つつ」。
        (杉の子、映子、将月、鮎子、多摩川堂)
人 生きをればこその金魚の泡一つ                   杉の子(6)
小さな生命の営みを詠んだ。
        (◎宗佳、◎鮎子、映子、将月)
 あちこちに起こる笑いや水鉄砲                    岡村(4)
水辺だろうか、子供の姿を詠んだ健康な句だ。
        (紀藤亭、駄っ秀、宗佳、映子、)
 塗下駄の音もまた清(すが)し藍浴衣                    紀藤亭(4)
下駄は「ね」とは読まないから「おと」と読んで中七は「音また清し」だろう。材料がそろいすぎている。
        (◎多摩川堂、岡村、駄っ秀)
 双手つく気合の仕切り玉の汗              将月(2)
相撲を読んだが日常句。
        (駄っ秀、宗佳)
地 面痩せて眠る横顔遠花火                        鮎子(7)
親族の看病か。病院の窓から遠花火が見える。哀感が漂う。
        (◎映子、杉の子、紀藤亭、岡村、将月、多摩川堂)
 微風にも南部風鈴嬰児の夢               駄っ秀(1)
名詞のデパート。三段切れ。「稚眠る南部風鈴チリチリと」
        (多摩川堂)
天 蝉時雨友が余命を告げしとき                     多摩川堂(8)
息詰まる一瞬を活写した。芭蕉の「蝉の声」にも通じる俳句の世界が展開されている
        (◎杉の子、◎岡村、◎将月、紀藤亭、鮎子)
天 雲の峰いちごシロップたっぷりと                   映子(8)
  素直で清々しい。二物衝撃の句と取るべきであり、雲の峰にシロップをかけるという解釈は俗っぽい。
        (◎紀藤亭、◎駄っ秀、杉の子、岡村、宗佳、鮎子)
 

第48回駒場句会報告

 投稿者:杉の子  投稿日:2015年 5月30日(土)12時25分38秒
返信・引用
  第48回駒場句会報告
 22日の駒場句会は夏衣が難しかったと見えて四苦八苦の様子がありありだが、面白い句もあった。総合点は天が多摩川堂さんで14点、地が鮎子さんの13点、人が紀藤亭さんの12点だった。今回の特選句は兼題句が映子さんの「夏衣女の足の小さきこと」、自由題句が岡村先生の「君を訪う昔のままの辛夷かな」と鮎子さんの「夏めくや舌にざらつく解熱剤」。
次回は7月31日(金)正午から。季題は紀藤亭さん出題の「夕立」。
兼題
「夏衣」
川風に裳裾遊ばる夏衣                    駄っ秀
いいところをとらえたが「遊ばる」に難。「遊ばせ」がよい。
  5点(杉の子、紀藤亭、宗佳、お輕、多摩川堂)
嫋(たお)やかと言われて古希の夏衣                杉の子
育ちがよくて汗などかかない愛人を詠んだ(笑い)。嘘。
  5点(◎紀藤亭、宗佳、映子、お輕)
天 羽化のごと去りにし人や夏衣          紀藤亭
いい表現を見つけたが、夏衣で作るなら「夏衣羽化せるごとく吹かれをり」。羽化は生まれ変わりと捉える。
  8点(◎駄っ秀、◎お輕、杉の子、宗佳、映子、多摩川堂)
人 夏衣女の足の小さきこと              映子
俳句らしさがあってうまい。
  6点(◎将月、駄っ秀、宗佳、お輕、多摩川堂)
夕風に流るる雲や夏衣                    将月
風景描写にとどまった。
地 夏衣裾の軽さを恥づ わ た し         宗佳
面白い表現だが、別の表現も出来る。「夏衣軽きが故に頼りなく」
  7点(◎杉の子、◎映子、駄っ秀、将月、多摩川堂)
夏衣「いいね」といいし人ありて          岡村
俵万智の「この味がいいねと君が言ったから七月六日はサラダ記念日」を俳句にしたらこうなる。
  3点(杉の子、紀藤亭、将月)
二の腕に触れてときめく夏ごろも         多摩川堂
昔の満員電車だろうか。確かにときめいた(笑い)。
  5点(杉の子、紀藤亭、駄っ秀、将月、お輕)
姉妹似たる好みや夏衣                    お輕
いい句だ。「春琴抄」「細雪」 など、数々の名作のモデルになった谷崎潤一郎の小説を思い出すが、発想はよくある。
  4点(◎宗佳、映子、将月)
気後れの先に立ちたり夏衣                        鮎子
太りすぎの作者かと思ったらそうではなかった(笑い)。夏衣に気後れか、別の事情があるのか。後者の方が面白い。
  5点(◎多摩川堂、紀藤亭、駄っ秀、映子)
自由題
寝ながらに手の置きどころ青葉(あおば)梟(ずく)    お輕
  3点(映子、将月、多摩川堂)
意味が散漫になってせっかくの青葉梟が惜しい。「寝付かれず身の振りどころ青葉梟」ではどうか。
四時起きの筍堀りて朝湯かな                      将月
  3点(映子、お輕、多摩川堂)
まるで日記。
樟若葉人生常にハプニング                        宗佳
樟若葉が動くのではないか。「べつたら市」なら合う。
  2点(紀藤亭、駄っ秀)
人 思ひつめ線香花火にしゃがむかな              杉の子
楚楚たる美人が子供のやっている線香花火にしゃがんでいる。なにか心配事でもあるのか、思い詰めた表情で。岩下志麻さまか、大原麗子さまさまでないと合わないのだ。(爆笑)。
  6点(◎映子、◎多摩川堂、宗佳、お輕)
栗の花彼方になりぬめめしき日            紀藤亭
めめしいではなく「わわしい」と書いたそうだが、字が下手なうえに、聞いたことも無い言葉を使うから間違う。間違われて当然だ。広辞苑に「わわしい女は夫を食う」とだけ出ている。口やかましい妻は夫を滅ぼすのだそうだ。
  4点(◎お輕、映子、駄っ秀)
人 君を訪う昔のままの辛夷かな          岡村
すっきりと爽やかに詠んで見事。気品がある名句だ。名歌「白い花の咲くころ」を思い出す。
  6点(杉の子、紀藤亭、駄っ秀、宗佳、将月、多摩川堂)
ビル挟間三角四角の夕焼かな                      映子
都会の空間か。さよなら三角また来て四角調に使っても夕焼のノスタルジアとマッチする。「大夕焼さよなら三角また来て四角」
  4点(杉の子、紀藤亭、宗佳、将月)
地 夏めくや舌にざらつく解熱剤          鮎子
「舌にざらつく」が絶妙。文句なしの秀句。
   8点(◎宗佳、杉の子、紀藤亭、駄っ秀、将月、お輕、多摩川堂)
田水張る夕陽凜とし沈みても                      駄っ秀
夕日が凛と沈むには無理がある。田水が凛と張られている様子なら素晴らしい。「たそがれの田水の凛と張り終えて」
  3点(◎紀藤亭、杉の子)
天 秘すべきが漏れて麦茶の苦さかな              多摩川堂
一句一章で読み切って分かりやすい。うまい情景を見つけた。
  9点(◎杉の子、◎駄っ秀、◎将月、宗佳、映子、お輕)
 

駒場句会

 投稿者:杉の子  投稿日:2015年 4月19日(日)08時55分36秒
返信・引用
  第47回駒場句会報告
 4月3日は句会後隅田川の花見で盛り上がった。ちょっと花ござが小さかったが、膝寄せ合わせた麦焼酎のオンザロック。そのあと神谷バーへ。ここでは「デンキブラン」。句会の方は、総合点の天が鮎子さんで11点だったが、地の9点がなんとお輕、紀藤亭、宗佳、駄っ秀、多摩川堂さんと杉の子の6人もでる活況ぶりだった。人は 将月さんの8点。次回は5月22日(金)、兼題は鮎子さん提案の「夏衣」。
兼題「長閑・のどけし」
人 長閑ろかにヘラ鮒の浮子微動せず        紀藤亭(5)
いい景色を掴んだが、「微動せり」のが長閑さを感ずる。
長閑けしやへら鮒の浮子微動せり
天 長閑しやアーッと声出しバス止める      宗佳(8)
おもしろい。老人特有の姿の表現だ。年をとると言葉を忘れ「待って」といえない。バスの中から声出したか、外で声を出したかは読者の想像でよい。
老い自適長閑さに身をゆだぬれば        杉の子(3)
人生諦観が大切。
のどけしや妻お出掛けの日曜日          将月(3)
中七以下がありきたりで季語と即く。
人 長閑けしや緩き香のあるカフェテラス    映子(5)
都会の一角の春をとらえて上手い。
地 のどけきは谷あいの駅降りしひと        多摩川堂(6)
最後に人とあるから、自分ではなく人を見ていて長閑さを感じたか。
いっそ「長閑けしや老婆の降りる無人駅」
長閑さやとりとめのなき立ち話          お輕(4)
女性が大好きの立ち話。おっと鍋が焦げているよ。
グライダーの長閑に風と遊びをり        駄っ秀(3)
グライダーと長閑は即く。1歩踏み込む。
のどけしや七十路四人美女揃ひ          鮎子(3)
長閑になるかのう。かしましいゾ。
自由題
人 温かき声に別れの予感して              将月(5)
女性の句かと思った。女性は感じ取る動物だからだ。感性が豊かな男であった。
身を投げる女水辺の桜かな              映子(2)
桜を見て「身を投げる女」を感じ取った。それなら「入水する女のごとき桜かな」のがよいのでは。「夜桜や唐人お吉身を投げる」と飛んでも可。
人 桜餅終われば店を閉づといふ            お輕(5)
桜餅が売り物の店の主人か。年を取って体力が効かなくなってきたのであろう。人生の哀歓を呼んで見事である。
地 魂魄のここにとどまる桜かな            杉の子(6)
桜の妖艶さはなぜか「死」とつながる。
天 相槌のいつか途絶えて春炬燵            鮎子(8)
「ある日突然二人黙るの」はトワエモアの歌で、男女の情の強さを感ずるが、この句は夫婦の微妙な疎遠さを呼んだとも受け取れる。いい句だ。
ヴェルテルの悩み烟れり春の雨         紀藤亭(4)
「烟れり」が適切かどうかだが、「悩みのごとき」もなり立つ。この場合は作者の選択に委ねるべきだろう。
地 踏青の風いたずらにビバルディ          駄っ秀(6)
詩情は感ずるが、「踏青に風のいたずらビバルディ」のが分かりやすいのでは。
春雷や駆ける老婆の早さかな           多摩川堂(3)
奇想天外の景色が見えて面白い。しかし下五が説明になった。「春雷や犬吠え老婆駆けにけり」
着物着て都大路の春此処に             宗佳(1)
いい句だ。銀座の景色が見える。石田波郷に「バスを待ち大路の春を疑わず」があるが、女性が詠むとこうなる。
 

駒場句会報告

 投稿者:杉の子  投稿日:2015年 2月 2日(月)07時43分53秒
返信・引用
  第46回駒場句会報告
 近ごろ毎回思うが句作のレベルが上がってきた。第46回駒場句会は1月23日開かれ、兼題を「凍蝶・冬の蝶」として、活発な意見が交換された。凍蝶は境涯に関連づけて詠んだ句が多かったが、いい傾向だった。総合点は天が映子さんで14点。地が紀藤亭さんで12点。人が多摩川堂さんと杉の子で11点の結果だった。今回の一句は兼題が紀藤亭さんの「凍蝶やコンドロイチン飲まなくちや」。軽みがあってよい。多摩川堂さんの「唐突に君死ににけり冬の蝶」も、現実を前にして一気に詠んだ切実感が、一句に動かしがたい情感をもたらしている。自由題が「寒夕焼わたし一人しかいない」の映子さんと「熱燗や今日も生きたと独り言」の岡村先生。いずれも老いの孤独を詠んで秀逸。
 次回は4月3日正午から。兼題は映子さん提案の「長閑」。同日は句会後浅草で花見と洒落込み、泥鰌鍋を食べることになった。
兼題「凍蝶・冬の蝶」
◆凍蝶に薄日の恵みありにけり    杉の子(4)〈◎映子、紀藤亭、多摩川堂〉
慈しみの心だ。
◆凍蝶や堂内瑞気溢れ居り       宋佳(3)〈紀藤亭、将月、鮎子〉
季語が離れすぎていないか。「寒明けの」くらいだったら合うかも。
◆地 これからが踏ん張りどころ冬の蝶    将月(6)〈◎紀藤亭、◎駄っ秀、映子、多摩川堂〉
自らの老いに冬の蝶を合わせている。まさにその通りの年齢だ。
◆人 凍蝶や低く生きをり落ちもせず   映子(5)〈◎多摩川堂、鮎子、宋佳、駄っ秀〉
自分に投影している。下五は言わずもがなか。
◆人 凍蝶やコンドロイチン飲まなくちゃ    紀藤亭(5)〈◎杉の子、宋佳、映子、鮎子〉
凍蝶を見て自らの健康を思った。軽やかで新鮮味がある。
◆地 巻きもどす時間の底に冬の蝶   鮎子(6)〈◎将月、杉の子、駄っ秀、映子、多摩川堂〉
哲学的で面白い。
◆天 唐突に君死ににけり冬の蝶   多摩川堂(9)〈◎鮎子、◎宋佳、杉の子、紀藤亭、将月、映子、駄っ秀〉
冬の蝶と見事に響く。秀句だ。
◆石の上(へ)の影覚束な冬の蝶    お輕(3)〈紀藤亭、将月、宋佳〉
うまい句だ。中七が冬の蝶の本性を言い当てている。
◆凍蝶の薄日探りし姿かな    駄っ秀(3)  〈杉の子、宋佳、鮎子〉
薄日を求めて移動する凍蝶。下五はいまいち。「凍蝶の薄日探れるごときかな」
◆ふゆの蝶いのちひとつを身にのせて   岡村(3)〈杉の子、駄っ秀、将月〉
中七以降の表現が見事。下五は「翅にのせ」がいいのでは。

自由題
◆天 寒夕焼わたし一人しかいない   映子(9)〈◎杉の子、◎紀藤亭、◎宋佳、◎多摩川堂、鮎子〉
寂寥感もあるが、逆に寒夕焼を独り占めしているとも受け取れる。自由律俳句の尾崎放哉の「咳をしても独り」を想起させるいい句だ。
◆初日射すこの温かき果報受く    駄っ秀(2)〈宋佳、将月〉
初日を感じたことを率直に詠んでいて、好感が持てるが、下五の「受けく」は蛇足。「かな」で十分。
◆地 立ち食いのコロッケさくさく春隣    杉の子(7)〈◎鮎子、紀藤亭、駄っ秀、宋佳、映子、多摩川堂〉
商店街の風景。
◆川面染め流れ行くなり初茜    鮎子(4)〈◎将月、紀藤亭、多摩川堂〉
いい状況を発見して表現した。「初茜川面を流れゆくごとし」の方がよくないか。
◆嗄ればみてようやくカルタの節回し  宋佳(4)〈杉の子、駄っ秀、映子、鮎子〉
新年の歌留多会の様子をよく観察している。
◆敗れてもラガーの一礼潔し  多摩川堂(2)〈杉の子、駄っ秀〉
新年のすがすがしさをうまく表現している。
◆地 どんど焼ひょいと付け文放り込み    紀藤亭(7)〈◎映子、杉の子、宋佳、将月、鮎子、多摩川堂〉
付け文が本当にあったか怪しい。古いものを取っておいたのではないか(*^▽^*)。しかし佐藤ならあるかも知れん(笑い)
◆連山に胡坐をかきて白き富士  将月(3)〈◎駄っ秀、紀藤亭〉
富士山の句は難しいが挑戦することはよいことだ。「白き」より「雪の富士」のがいいと思う。
◆人 風呂吹きや金の工面を小声にて  お輕(6)〈紀藤亭、駄っ秀、宋佳、映子、将月、鮎子〉
庶民の風景。芝居の舞台を見るような。
◆熱燗や今日もいきたと独り言   岡村(3)〈杉の子、映子、将月〉
高齢の独り言。よく分かる。見事に生活の一場面を切り取った。
 

駒場句会

 投稿者:杉の子  投稿日:2014年12月20日(土)06時39分2秒
返信・引用 編集済
  第45回  「駒場句会              2014年11月28日
 忘年会をかねた駒場句会は28日開かれ、笑いと、一点しか取れなかった杉の子の涙に包まれた面白い句会だった。狐火は季題としては難しかったが、名句が続出した。「狐火を語るをんなの白き耳」お軽さん、「狐火や貫く覚悟の嘘をつく」映子さん、「狐火や鍵穴湿る午前二時」鮎子さんなどプロも顔負けの力量を発揮した。自由題句も「小夜時雨剃刀の刃の捨てどころ」 鮎子さんと見事な句が現れた。総合点は天が映子さんの16点、地は鮎子さんの14点、人はお軽さんの12点だった。紅組が圧勝して、男性陣は相も変わらず見るも無惨な体たらくであった。
次回は1月23日正午。兼題は映子さん出題の「凍蝶」。
★狐火や世の阿呆舟ゆらゆらり                    紀藤亭
  5点(◎駄っ秀、鮎子、宋佳、映子)
独創性があるが、季語が動くのではないか。別の季語ならいい句になりそうだ。
★狐火や静もりゆきしまわり人            宋佳
  1点(鮎子)
狐火を見てシーンとなった風景だろうか。中七がまだるっこいので
「狐火やその一瞬の鎮まれり」
★狐火よ点せ拉致さる命の火               駄っ秀
  1点(将月)
独りよがりの時事句になった。
★人 狐火を語るをんなの白き耳               軽
  7点(◎杉の子、紀藤亭、宋佳、映子、将月、鮎子)
白き耳が素晴らしい効果を出している。キツネへの変容前のようなすごみがある。
★狐火や暗(くらがり)峠のその闇に                   杉の子
  1点(映子)
奈良から大阪に抜ける生駒山中を詠んだのに(;.;)
★天 狐火や貫く覚悟の嘘をつく               映子
  11点(◎紀藤亭、◎お軽、◎宋佳、◎鮎子、杉の子、将月、駄っ秀)
覚悟してつかなければならない嘘は人生にある。それを狐火という伝説に結びつけて効果を倍増させた。秀句である。
★立ちつくす子らの怯びえや狐の火        岡村
  4点(◎将月、紀藤亭、お軽)
狐火をまともに捉えすぎた。
★狐火や細くなり行く恋の道               将月
  4点(杉の子、紀藤亭、お軽、駄っ秀)
不思議にマッチするが中七がいまいち。「狐火や細々続く恋の道」
★地 狐火や鍵穴湿る午前二時                 鮎子
  6点(◎映子、杉の子、お軽、駄っ秀、宋佳)
無機質で湿らないはずの鍵穴が湿ると断定した。異変が起こる前触れのような雰囲気を醸し出している。秀句だ。
自由題
★今日は西明日は東と紅葉狩り                    宋佳
  2点(駄っ秀、鮎子)
素晴らしい日常を淡淡と詠んだ。これはこれで好感が持てる。
★地 柚子風呂や足で靴下脱ぐ齢                      杉の子
 6点(◎映子、紀藤亭、お軽、駄っ秀、鮎子)
「足で脱げない」というので実演して立証した(*´∀`*)
★凩や小さくなり行く舟の人               将月
  4点(お軽、宋佳、映子。鮎子)
風景描写としてはなり立つ句だが、ややパンチに欠ける。
★天 小夜時雨剃刀の刃の捨てどころ         鮎子
  8点(◎杉の子、◎紀藤亭、◎お軽、駄っ秀、映子)
何かに使った剃刀だろうか。様々な想像をかき立てる。犯罪のにおいすらしてくる。多様な見方生ずるいい句だ。
★友逝くや流星いっきに冬銀河                駄っ秀
  2点(宋佳、将月)
いい情景を詠んだ。ただし「いっきに」は強すぎる
「友逝くや流星色濃く冬銀河」
★来し方を聴く窓外の小夜時雨                    紀藤亭
 2点(杉の子、お軽)
上五の措辞がうまい。小夜時雨とぴったり合う。
★人 流星や淋しき猫の影法師                 お軽
  5点(◎鮎子、杉の子、紀藤亭、将月)
素直ですっと入る句。嫌味がない。
★人 手びねりの茶碗嬉しや冬めける          映子
  5点(◎宋佳、◎将月、杉の子)
嬉しさが伝わる素直な句だ。
★地 柿ひとつもぎて差し上ぐお接待         岡村
  6点(◎駄っ秀、紀藤亭、宋佳、映子、将月)
四国遍路の旅の一場面をうまく切り取った。
総合点 天・映子(16点)、地・鮎子(14点)、人・お軽(12点)
《出席者》杉の子、お軽、映子、紀藤亭、将月、宋佳、駄っ秀
《欠席投句》鮎子、岡村勲
 

駒場句会報告

 投稿者:杉の子  投稿日:2014年10月 5日(日)01時06分51秒
返信・引用 編集済
  ◎駒場句会報告
 第44回駒場句会は26日開かれ、兼題「風の盆」を軸に甲論乙駁の賑やかな会だった。季語が難しいにもかかわらず結構いい句が出された。総合点は天が20点の杉の子、地が鮎子さんの12点、人がお軽さんの10点だった。今回の秀句は兼題句が杉の子の「指先を反らす矜持や風の盆」、
自由題句が鮎子さんの「東入ル西入ル町や野分立つ」と決まった。次回は忘年会もかねて、たまには夜の会にしようということになった。
日時:11月28日(金)17:30~。会費5000円飲み放題。兼題は「狐火」。
【兼題「風の盆」】  ◎は特選評
人生はうねりの中や風の盆          将月(3)
               (駄っ秀・鮎子・多摩川堂)
風の盆を見て悟った悟りの句か(笑い)季語が動く。
風の盆留守居の母の割烹着          多摩川堂(5)
             (◎駄っ秀・杉の子・宋佳・将月)
風の盆は家ががらんとなるが、その中で来客用の宴席の準備などでかいがいしく働く母。和服を着ている。
故郷を誇る女の風の盆              宋佳(2)
             (映子・将月)
「誇る」は言いすぎではないか。いっそ「故郷を捨てた女の風の盆」のほうがドラマティック。
黒と白足袋見合(まぐは)ひて風の盆          人 紀藤亭(7)
           (◎宋佳・◎鮎子・駄っ秀・映子・多摩川堂)
面白いが描写にとどまった。もう一歩踏み込みを。
闇なれば見知らぬ人と風の盆              映子(3)
                   (杉の子・紀藤亭・お軽)
その後どうなったか(笑い)田舎の盆踊りはかなり暗い。
指先を反らす矜持や風の盆          天 杉の子(10)
        (◎紀藤亭・◎お軽・◎映子・◎将月・宋佳・鮎子)
テレビを見て作った。
黒き帯きつく締め逢ふ風の盆             地 お軽(8)
 (杉の子・紀藤亭・駄っ秀・映子・宋佳・将月・鮎子・多摩川堂)
なにか若い恋の決意が伝わる。黒き帯だから年配かも。年輩の恋か。
なぐさまぬ心かくすや風の盆              鮎子(3)
                     (◎多摩川堂・お軽)
上五が用語として疑問がある。鳥追い笠を深くかぶるので「鳥追いに心隠すや風の盆」
明眸を笠に手招く風の盆                 駄っ秀(1)
                       (紀藤亭)
笠に気付いたのは手柄。「手招く」が商売女みたいでやめたほうがいい。「明眸を笠に秘めたる風の盆」
あの人はどこにいますか風の盆      岡村勲(3)
                   (◎杉の子・お軽)
とぼけていて明るくて面白い。表現も新鮮だ。
【自由題】
秋出水国破れたるごときかな    天 杉の子(10)
    (◎紀藤亭・◎緒軽・◎鮎子・駄っ秀・宋佳・映子・将月)
杜甫の春望から発想を得た。
国 破 山 河 在
城 春 草 木 深
感 時 花 濺 涙
恨 別 鳥 驚 心

烽 火 連 三 月
家 書 抵 万 金
白 頭 掻 更 短
渾 欲 不 勝 簪
芭蕉も奥細道の序文を漢詩から引いており、時には漢詩を読み返すことも一興。
災ひの残り蚊追ひてなほ追ひて        人 駄っ秀(6)
           (◎映子・杉の子・宋佳・鮎子・多摩川堂)
言い過ぎると時事句に堕すが、うまく踏みとどまった。上五の解釈で様々な景が生まれる。リフレインも嫌味がない。
言へぬこと抱えしままに二十日月       人 映子(6)
        (◎杉の子・紀藤亭・お軽・将月・多摩川堂)
いい句だが中七が生。「胸に秘めたる」のがよくないか。
行きあふて黙礼のみの花野かな           お軽(2)
                       (宋佳・将月)
「黙礼のみの」は言い過ぎかも。発想はいいから「黙礼ですれ違ひたる花野かな」としてはどうか。30年ぶりに恋人とすれ違ったのなら、もう少しその感じを出したら面白い。「行きあふて胸熱くなる花野かな」
結婚は時のいきほい流れ星                将月(5)
                 (◎駄っ秀・杉の子・映子・鮎子)
「流れ星」が不吉な人生を感じさせる。(笑い)。しかし現場で作った感じもあり面白い。
吉事待つ庭の華やぎ水引草                宋佳(3)
                 (紀藤亭・鮎子・多摩川堂)
慶事を待つ庭園の表情を上品に詠んでいる。
身に入(し)むや孤声健気に庭の楽        紀藤亭(2)
                  (映子・駄っ秀)
庭の虫を身にしむと健気と庭の楽の三つで形容しているが、言い過ぎ。
東入ル西入ル町や野分立つ             地 鮎子(9)
       (◎宋佳・◎将月・◎多摩川堂・杉の子・紀藤亭・お軽)
京都の表現が新鮮だ。季語が動く気もするが。
縁側で無念夢想昼の虫              多摩川堂(0)
「無念無想」に「の」または「や」を加えると格好はつく。
焼き秋刀魚大根おろし酒一合        岡村勲(2)
                     (お軽・駄っ秀)
三段切れだが庶民の楽しみが出ていて好感が持てる。坂本冬美の「能登はいらんかいね」に「酒の注ぎ手は 見染めたあの娘(こ) 能登はいらんかいねー ふるさと 能登はヨー 寝酒三合に 口説きを混ぜて 今夜は輪島の 夢をみる 」「冷やで5合温めて五合しめて一升の酒ありゃ足りる」いいねぇ。ド演歌は。(*^O^*)
 

駒場句会報告

 投稿者:杉の子  投稿日:2014年 8月 8日(金)15時09分34秒
返信・引用
  第43回  「駒場句会           2014年7月18日
  第43回駒場句会は7月18日開かれた。総合点では杉の子が15点で天、地はお軽さんの14点、人は駄ッ秀、紀藤亭、宗佳さんの11点であった。今回の一句は兼題句がお軽さんの「夏灯し恋しき雨となりにけり」、自由題句が鮎子さんの「片陰の日暮の色の乳母車 」。次回は9月26日、兼題は「風の盆」。

【兼題「灯涼し」「夏ともし」「夏の灯」】
人●打ち終へてつくばいに映ゆ灯の涼し      紀藤亭(6)
   (◎駄っ秀・◎宋佳・将月・多摩川堂)
上五が意味をとらえにくい。「水打ちてつくばいに映ゆる灯の涼し」がよい。中七字余りでも良い。
地●城ヶ島闇に揺らぎつ灯の涼し       駄っ秀(7)
     (杉の子・紀藤亭・お輕・宋佳・映子・将月・多摩川堂)
いい句だ。「波に揺らぎし」の方がよい。
●灯涼し至福至福と寝ころびぬ          宋佳(5)
       (◎お輕・鮎子・駄っ秀・映子)
「至福至福」と発言するだろうか。「ゆるゆるせむと」とかオノマトペを使ってはどうか。
●気まぐれに降りたちし駅夏灯し                 映子(4)
         (杉の子・紀藤亭・鮎子・お輕)
中七を過去形にしない方がよい。「降りたつ駅の」の方がよい。        ●夏灯し恋しき雨となりにけり             お輕(4)
           (◎杉の子・映子・将月)
夏灯は送り仮名をつけない方がよい。または「夏ともし」がよい。雨が恋しいでは陳腐だが、人恋しと解釈すべきだろう。
人●ぽつぽつと夏の灯のある裏通り          将月(6)
           (◎紀藤亭・杉の子・鮎子・駄っ秀・多摩川堂)
写生句だろうが、飲み屋街にした方が面白い。「裏通り赤き夏の灯揺れにけり」か。
天●円空仏笑まう村なり灯の涼し            杉の子(9)
           (◎鮎子・◎映子・◎多摩川堂・紀藤亭・お輕・宋佳)
句会で高得点を取るには意外性に限るて(*^▽^*)
●夏の灯や生きてたじたじ濃き茶汲む      鮎子(4)
            (◎将月・宋佳・駄っ秀)
いささか独りよがり。たじたじの意味が分かりにくい。
【自由題】
●蕎麦に盛る井の涼しさや深大寺        駄っ秀(4)
         (◎宋佳・紀藤亭・お輕)
井戸をそばに盛るように配置されて、戸惑う。
「深大寺井の涼しさをそばに盛る」
地●ふり向けば母の手をふる大夕焼        杉の子(6)
          (紀藤亭・お輕・駄っ秀・宋佳・映子・将月)
句会で高得点を取るには、お涙頂戴に限るて(*^▽^*)
天●扇の手止めて耳寄す女かな            お輕(10)
         (◎紀藤亭・◎将月・◎多摩川堂・杉の子・鮎子・宋佳・映子)
人の噂が死ぬより好きな婆さんの習性を詠んで見事である。「秋扇開き囁く女かな」とすれば色っぽい。
●花魁草想ふお方に身請けされ           将月(3)
          (◎駄っ秀・鮎子)
「身請け」は擬人法の度が過ぎる。「貰はれて」くらいにとどめればよい。
人●片陰の日暮の色の乳母車              鮎子(5)
          (◎お輕・映子・将月・多摩川堂)
印象派の絵画のような趣があって洒落た句だ。
地●いらだちの表面張力雲の峰            映子(6)
          (◎杉の子・◎鮎子・駄っ秀・多摩川堂)
表現が新鮮で面白い。
人●山盛りの薬味の誘うどぜう鍋          紀藤亭(5)
          (杉の子・お輕・宋佳・将月・多摩川堂)
雰囲気が出ている。しかし「誘う」はいかがなものか。「薬味を載せて」の方がすっきりする。
地●義母の召す羅百年静かなり            宋佳(6)
           (◎映子・杉の子・紀藤亭・鮎子・駄っ秀)
松本たかしの「羅をゆるやかに着て崩れざる」を彷彿とさせるいい句だ。鈴木真砂女に「羅や人悲します恋をして 」がある。

 

第42回駒場句会報告

 投稿者:杉の子  投稿日:2014年 6月 7日(土)10時09分21秒
返信・引用
  ◎駒場句会報告
 第42回駒場句会は5月30日開かれ、「滴り」を兼題に意見を交換しました。この結果総合点の天は鮎子さんで16点。地は宗佳さんと、 将月さんで13点。人は杉の子12点でした。今回の特選句は兼題が「滴りの水の鼓動を手に掬う」、自由題が 将月さんの「畏まり母に習ひし夏書かな」となりました。
 ところで皆さん宗佳さんの句が小学校の句碑になっています。「どこよりも小学校の桜かな」。素晴らしい名句ですね。
 次回は7月18日(金)正午から、時事通信13階和室で。兼題は鮎子さん提案の「灯すずし」です。「夏ともし」、「夏の灯」も可。
兼題「滴り」
人 御仏や陽の滴りの中に坐し              お軽 (6)
「陽の滴り」はすぐれた詩的な表現だが、この場合季語を変えてしまうのでよくない。「陽」だけを別の場所に移せないか。
 霊峰の滴り滲みて湖上げり       駄っ秀(3)
確かにその通りだが、因果関係が前面に強く出すぎた。俳句の場合因果関係は避けた方がよい。
人 忘れたいは忘れ得ぬこと滴れり          映子(6)
うまい句だが、若干季語が動くのではないか。
 滴りて飯ごうご飯ふつくらと            杉の子(3)
キャンプ地の滴りを描写した。
天 滴りの水の鼓動を手に掬ふ              鮎子(11)
素直でよい句だ。「水の鼓動」と「手に掬ふ」はなかなかできる表現ではない。
 美味なるやしたたりといふ菓すきとほり  宋佳(5)
着眼点はよい。ただし、上五は言わずもがな。美味を言わずに形容した方がよい。例えば「したたりといふ菓子蒼く透きとほり」
 わが作句崖滴りとなれよかし            紀藤亭(3)
意味がとらえがたい。俳句が滴りのようなすがすがしいものになれと言いたいのだろうが。
地 滴りを描く半紙の飛沫かな              将月(7)
着眼点が面白い。飛沫が滴りの飛沫か、筆の飛沫かもう少し鮮明にできないか。
自由題
地 幼木の汝れもしっかり夏葉かな   宋佳(8)
思わず呼びかけたくなるほどかわいらしい幼木の夏の葉。作者のやさしい感情が見事に出ている。
人 畏(かしこ)まり母に習ひし夏書(げがき)かな   将月(6)
懐かしい思い出。田舎の旧家か、焼け残った戦争直後の家か。夏書を教えている母と子のすがすがしさを描写した。畏まりが一句を支配している。
 胸ボタン一つ外せる薄暑かな   鮎子(5)
薄暑を軽く呼んで秀逸。薄暑は大げさでない方がよい。
 竹皮を脱ぎ捨てもせず丈(たけ)二丈     紀藤亭(5)
あっという間に伸びる丈の本質をよく読んでいる。省略が利いている。秀句だ。
 町ごとの三社御輿や万華鏡 駄っ秀(4)
万華鏡とはよく言った。祭りの雰囲気が伝わる。
 断わるに言い訳不要青嵐                  映子 (5)
一気に言い切って青嵐で結んだのはうまい。一句一章の句は俳句を詠むときに、句中に段切を作らずにひとかたまりで詠み切って しまうような句だ。うまくいくと効果が倍増する。
 ひとしきり雨揺らすなり藤の花  お輕(3)
よい情景だが、雨で切れてしまうのはどうか。「ひとしきり雨の揺らせり藤の花」
天 さてねことゆるゆるしよう冷房下  杉の子(9)
本当は犬だが、犬では俳句になりにくい。
 

句会報告

 投稿者:杉の子  投稿日:2014年 4月 1日(火)13時34分54秒
返信・引用
  第41回駒場句会
 句会終了後靖国神社で花見と洒落た。まだ3分咲きだったが、7分先くらいの木があったからその下で飲みかつ食べた。盛りあがったところで自分の棺桶に何を入れてもらいたいかの話になって爆笑に次ぐ爆笑。皆死ぬことなど全く考えていない青春の群像であった。総合点は鮎子さんが13点でトップ。紀藤亭さんと杉の子が12点で地。人は9点の映子さんだった。今回の特選句は兼題が鮎子さんの「陽炎やゆっくり人を忘れゆく」。自由題が駄ッ秀さんの「初蝶の三つ巴かな遠き嶺」と決まった。
 次回は5月30日正午より時事で。兼題は鮎子さんの提案で「滴り」と
決まった。地中から滲み出した水が山の崖や岩肌などを伝って落ちる雫のこと。涼しさを誘うところから夏の季語となった。
兼題「陽炎」

?  かぎろいて墓石は無縁に傾けり             映子(5)人
無縁に傾くにいささか無理があった。無縁にこだわらず<かぎろひて真昼の墓石傾けり>ではいかがか。
?  かぎろへる猫乗せ舟の出でにけり           杉の子(8)地
矢切の渡しの実景。
?  陽炎の仔犬のそばで遊びおり             お軽(1)
ちょっと凝り過ぎか。陽炎は遠くのものを描写した方が響く。
?  何処にか行きし歓声かぎろひぬ           宋佳(3)
歓声が移動するような表現になってしまって損した。
?  陽炎やゆっくり人を忘れゆく           鮎子(9)天
人生の悲哀を詠んでうまい。秋の季語だと暗くなるが陽炎で明るい。
?  陽炎や少年の日の片想い                 駄っ秀(3)
陽炎と少年の日が響き合う。片想いも利いている。
?  かぎろひの見えて振り向く西の方            将月(2)
ちょっと説明調になった。柿本人麻呂の「東の野にかぎろひの立つ見えてかへり見すれば月傾ぶきぬ」の本歌取りの着想は良いが、もう少しそれを出す表現の方がよい。
?  陽炎ひて神隠しあり伊賀の里        紀藤亭(4)
芭蕉は「地名(歌枕)を詠むときは季語が不要」と述べている。地名が強く訴えすぎるからだ。<陽炎ひて昔この里神隠し>でいかがか。
自由題
?  初蝶の三つ巴かな遠き嶺                  駄っ秀(2)
「三つ巴」の観察力に脱帽。芭蕉作と言われても分からない。当たりだ。まぐれ当たりにならぬよう(爆笑)。
?  積りきて名残の長き雪となり           将月(1)
いささか散文調に傾いた。
?  「あら まあ」と言って受け取る蕗の薹        宗佳(7)地
口語を見事に使って、しかもリズムがある。秀句。
?  もの買うて女さみしき春祭                  鮎子(4)
春祭りに寂しい女は着想がよい。華やかさと寂しい女で対比が際立っている。
?   朧月野宿もせずに古希越ゆる                      杉の子(4)
よくぞまあここまでやってきた。「門にも立たず」とやってもよかった。
?  字引繰る指やや重し目借り時       紀藤亭(8)天
「やや」で損している。季語は送らない方がよい。<字引繰る指の重さよ目借時>
?  真向ひに走りくる子よ春一番          映子(4)
「真向かひに」の方向性が問題。私に走りくる子よ春一番。季語の使い方はピタリ。
?  花の絵を貼りて湯宿の脱衣籠              お軽(5)人
いささか説明調。「花の絵」は季語にはなりにくい。
 

駒場句会報告

 投稿者:杉の子  投稿日:2014年 2月 8日(土)15時41分6秒
返信・引用
  ◎第40回駒場句会報告
早いものである。駒場句会が40回に達した。スタートのころからみると一段と上達した。俳句と剣道は年を取っても上達するという見本だ。いい趣味と句会だから頑張っていこう。総合点天は映子さんで12点。知が鮎子、お軽、杉の子さんの11点。人は紀藤亭さんの10点だった。今回の一句は兼題が映子さんの「春寒や石など蹴りて土手の道」。自由題句がお軽さんの「ひとしきり泣きて手にする椿餅」。終わった後有楽町のニュー東京で一杯飲みながら都議選、朝鮮半島など談論風発。次回は3月28日。正午。時事通信。兼題は映子さん出題で陽炎。かぎろふ、かぎろひてなども可。
兼題「春寒し」
天① 春寒や平成後期と囁かる                  宗佳8
長くないのかなあ。俳句は何を詠んでも自由。時事句はいただけないが、この場合は時事句の要素は少ない。
② 春寒の売り家ののぼりはためける              杉の子(3)
寒々しい感じを詠んだが、「のぼり」は新築に見られるから「紙の」の方がよかったか。
地③ 春寒やグレイのボルボ乗ると決め              鮎子(6)
意表を突いて面白いが、ジーンズで軟派されたかと誤解される((*´∀`*))
人④ 腹括り髪床の椅子春寒し                  紀藤亭(4)
上五がいかがか。大げさ過ぎる。髪床も江戸時代みたいだ。
地⑤ 春寒や石など蹴りて土手の道                映子(6)
手をズボンのポケットに入れて石を蹴ったのだろうか。行為と季語が響き合う。
⑤ 春寒や僧の読経に響く鉦                  駄っ秀(1)
季語とはマッチしないでもないが、僧の読経がいまいち。工夫が欲しい。
人⑦ 春寒や別れの文を前にして                 将月(4)
本当か、うらやましい。(笑い)
 ⑧ 雑誌(ほん)掲げ佇む男春寒し               お軽(2)
説明でホームレスの本売りだという。見たことのない人には分かりにくいが、奇妙な魅力がある。
地⑨ 春寒し手袋ひとつ忘れおり                 多摩川堂(6)
春寒と忘れおりのテーマを見つけたのはかなりのものだ。しかし中七が春寒と即く上に季重なりとなるのが惜しい。
自由題
 ① 今朝の陽に白梅ひとつ微笑みぬ               駄っ秀(2)
白梅が微笑むは擬人法で嫌味になる。別の措辞を考えたい。
天② ひとしきり泣きて手にする椿餅               お軽(9)
子供の習性をうまくとらえたと思ったら、大人の女のケースであるという。なるほど大人の方が面白い。椿餅も珍しいし。
 ③ 絵踏せし夢みて天にあやまりて               将月(4)
諧謔味があるが、キリスト教徒であろうか。
人④ 公魚の衣被(ころもか)ずきて舞い揚がり  紀藤亭(6)
ここに「かずく」という古語を持ってくる必要はあるまい。舞い上がるも大げさ過ぎる。
地⑤ チョコパフェの長きスプーンや春隣             杉の子(8)
春のわくわく感を表現した。
人⑥ 豆三粒あればひとりの鬼やらひ               映子(6)
面白い。わびしさもある。二つ投げて一つ食べたのだそうだ(笑い)
 ⑦ まづ開く投句始めし新年号                 宗佳(0)
新聞投句は下手な結社よりよほど上達する。おやりなされ。
 ⑧ 春愁やダニーボーイ待つ老婆                多摩川堂(0)
意味とらえ難し。
 ② また一人遺筆となりし寒見舞                鮎子(5)
ちょっと寒見舞と死ぬまでが忙しすぎないか。つながりにくい。
 

駒場句会報告

 投稿者:杉の子  投稿日:2013年12月18日(水)08時59分15秒
返信・引用
  ◎駒場句会報告

39回駒場句会は「薩摩汁」が兼題だったが、季語として普遍性がなく難しかった。何とかこなした人が多かったが、他の汁物や鍋に置き換えても成り立つ句が多かった。総合点トップは16点の鮎子さんと杉の子。地は映子さんの14点。人は紀藤亭さんの12点だった。今回の一句は兼題句が、鮎子さんの「でもとても良い人だったさつま汁」、自由題句が、映子さんの「老ひの手のわずか動きて冬の蝶」と駄ッ秀さんの「雑踏に出来心なる日記買ふ」。次回は2月7日。兼題は「春寒」。
兼題「さつま汁」
① 惜しみなく夜々の味持つさつま汁            宗佳(1)
解釈困難。独自解釈でいけば「飽きさせぬ夜ごとの味やさつま汁」か。
② 愚痴話聞く振りをしてさつま汁         人・映子(7)
とぼけた諧謔味があるが、季語がやや動く。
③ さつま汁湯気に艶聞一つ立つ            地・杉の子(9)
面白い艶聞だと一段とさつま汁がうまい。
④ 二次会の締めはいつもの薩摩汁          将月(1)
情景描写でなく、もう少し心の動きが欲しい。
⑤ でもとても良い人だったさつま汁        天・鮎子(10)
上五の措辞が新鮮だ。故人の生前の話だろう。省略のうまさでなり立つ句だ。この場合季語は鍋物の方がよい。
⑥ 国訛りなど飛び交ふるさつま汁             駄っ秀(2)
飲み屋の風景か。「交ふる」は「飛び交ひて」。
⑦ カンツォーネ打ち上げの会さつま汁         多摩川堂
意外性があるが事実関係の描写にとどまった。
⑧ 頼みごと言へず啜るやさつま汁          人・お軽(7)
よほど本人にとっては大きな頼み事だろう。それでもさつま汁が取り持つ人間関係を描写している。
⑨ 南州の腹ふと思ひさつま汁              紀藤亭(6)
西郷隆盛と薩摩は即きすぎ。悪い句ではないが。

自由題
① 位牌拭くことから始め年用意          地・鮎子(6)
しんみりした年の瀬をうまく描写している。
② 古猫のしたり顔なる大布団           地・お軽(6)
ふかふかの大布団を占有しているこの屋の主のような猫。したり顔が利いている。
③ 夫三日をらず三日の小春の日        天・杉の子(7)
女性に化けて作った。
④ 親から子子から孫までラガーかな         多摩川堂(1)
もうちょっと表現に工夫が欲しい。
⑤ 江戸っ児の尽きぬ話の葱鮪かな       地・紀藤亭(6)
いい景色だ。べらんめえ調の雰囲気が伝わる。葱鮪が利いている。
⑥ 老ひの手のわずか動きて冬の蝶       天・映子(7)
人生の深みを詠んだ。冬の蝶と老の姿が響き合う。中七は「わずかに動き」の方がよくないか。
⑦ 冬帝を犬も見つめるガラス越し           将月(4)
ガラス越しが取って付けたようである。だからどうしたになる。
⑧ 雑踏に出来心なる日記買ふ          地・駄っ秀(6)
出来心が秀逸だ。推敲の跡が見られる。
⑨ 其所彼所本積まるるも大掃除            宗佳(2)
本をあちこちに移動して大掃除。慌ただしい年の瀬の雰囲気が出ている。
★「俳壇」をホームページにまとめました。ご愛読ください。↓
http://www008.upp.so-net.ne.jp/suginoko/
 

駒場句会報告

 投稿者:杉の子  投稿日:2013年10月23日(水)07時08分21秒
返信・引用
  第38回駒場句会結果
   駒場句会は始まってから7年目に入っているが、このところ成長著しい。時々秀句も生まれる。今回の秀句は即座に映子さんの「行く秋や坐れば猫も来て坐る 」と、お軽さんの「丸薬を探す手元やそぞろ寒」と決まった。この調子が大切だ。恐らく何度も推敲していると思う。俳句は推敲に推敲を重ねてようやく成功する。
 総合点は天が映子さんで16点。地が紀藤亭さんで13点、 人がお軽さんの12点だった。次回は12月6日正午から。季題は「さつま汁」。
兼題「行く秋」
地 徒に髭爪伸びし秋行けり           紀藤亭(6)
まさに老を呼んで秀逸。「伸びし」が過去形になっている。俳句で「し」は禁字と言ってもよい。なぜなら今を詠むのが俳句だからだ。「伸びて」が正解。
天 行く秋や坐れば猫も来て坐る         映子(9)
さりげない日常を詠んで成功した。リフレインが利いている。とぼけていて俳諧味もある。秀句だ。
ゆく秋やラヂオの目盛合わせつつ       お軽(4)
今どきレトロで懐かしいラヂオ。その目盛りを合わせているとき逝く秋を感じた。最後は「つつ」より「ゐる」のがいい。
行く秋や雑踏のなか友を待つ         将月(0)
月並み句。もう少し詩情を。
行く秋や抓みて離すメタボ肉                 宗佳(3)
ユーモラスである。ただ季語と太るイメージが即く。下五も工夫したい。
行く秋やボール打つ音突き抜けり       多摩川橋下堂(2)
いい風景に着眼した。「突き抜けり」は大げさだから、「響きけり」「こだませり」のがよい。
人 翡翠の逝く秋追ふがごとく飛ぶ        杉の子(5)
季語がダブルが逝く秋に重心をかけた。
人 行く秋や湯島聖堂カフエジロー        鮎子(5)
面白いのだが、三段切れで季語が動く。
地 行く秋や伊勢に新し檜の香立つ        駄っ秀(6)
挨拶句である。うまく詠んだが、「新し」は言わずもがな。檜の香り立つでよい。

自由題

天 丸薬を探す手元やそぞろ寒          お軽(8)
落とした丸薬を拾おうと探す。そこに俳句の世界を見出した。見事である。
胡桃割って完食までの暇かな         宗佳(2)
着目点は秀逸だ。しかし「暇」より「静寂(しじま)」の方がよい。「割って」は旧仮名で「割つて」と表記した方がよい。
蓑虫の縁(えにし)の糸の細さかな      杉の子(5)
齢を重ねるにつれて、ものの哀れが身にしみる。
満天に名月ひとつ渡る風           駄っ秀(0)
三段切れがなぜいけないかというと、名詞を並べて読者に判断を委ねるからだ。時間をかけて推敲すべきだ。「目には青葉山ほととぎす初鰹」の3段切れは100万句に1句しかできるものではない。
人 長き夜修羅場となりし家居かな        鮎子(6)
一貫して夫婦関係を詠むテーマは面白い。「長き夜のまたも修羅場となりしかな」で意味は伝わる。「家居」の表現は無理。
地 鈍色に移る間合いや雲の秋          紀藤亭(7)
これもいい瞬間をとらえたが「間合い」の表現には無理がある。心情を入れて「鈍色に移れる雲の秋思かな」としてみては。
雲去りて秋晴の庭もどりけり         将月(2)
当たり前の句。推敲をし尽くしていない。「台風過秋晴の庭もどりたる」
地 彼の人も逝きしとぞ聞く鰯雲         映子(7)
鰯雲と人の死を詠んで一句全体が響いている。しかし、鰯雲は死とあわせてよく詠まれるから、やや即く。
しもうたと思へどメール秋の空        多摩川橋下堂(3)
メールを出して後の祭り。良くあることを諧謔味を交えてうまくとらえている。「秋の空」より「秋を飛ぶ」のが分かりやすい。
 

第三七回句会報告

 投稿者:杉の子  投稿日:2013年 8月21日(水)15時22分47秒
返信・引用
  第三七回駒場句会
 兼題の走馬燈となるとどうしても思い出話になりがちだが、俳句はその常識を破るところから始まる。一見関係ないことでも響かせることで相乗効果が出る。これは他の季語でも共通して言えることだ。駒場句会は9日開かれ、総合点で天が15点のお軽、鮎子さん。地が映子さんで12点。人が11点の宗佳さんと杉の子だった。
 今回の秀句は兼題が映子さんの<背く子の肩の細さよ走馬燈>。自由題句が<蘭鋳を誉め本題を切り出さず>。次回は10月11日正午から時事通信で。兼題はお軽さん出題の「行く秋」。
兼題「走馬灯(燈)」
① 走馬灯二人の影の寄り添ひて      3 将月
ちょっと甘すぎる。<走馬燈爺と婆との座りゐて>のがいい。
② 背く子の肩の細さよ走馬燈      天 8 映子
母の憐憫の視線がみられる。中村汀子の<あはれ子の夜寒の床の引けば寄る >にもつながる女性句の秀句だ。
③ 唐突に追はれる記憶走馬燈       4 南鳥亭
なにか深い思いと走馬燈が連動しているのだろう。もう少し内容が分かると高得点した。
④ ララ物資待ちわびし日や走馬灯     5 紀藤亭
ララ物資とは懐かしい。粉乳のまずさだけを覚えているが、あれで日本人が飢餓から救われた。中七の「待ちわびし」は「待ちゐる日日の」とした方が訴求力がある。
⑤ 空襲の火の粉舞ふ街走馬燈       4 駄っ秀
吾が世代は走馬燈と言えば空襲を思い浮かべる。無理もない。しかし実技的にいえば、「思い出」は走馬燈から外した方がいい。誰もが考えないことを描く。これが俳句だ。
⑥ 走馬灯密かに亡き人待つ夜かな  地 7 鮎子
密かにが一句のみそであると同時に、人によっては破たんの原因ととらえるだろう。本当に「密か」なのか、「静かに」を言い換えたのか。本当に「密か」ならば、訳ありの人を待つのかも知れない。「静か」ならフツーの行為。いっそ亡き人でなく<走馬燈密かに人を待つ夜かな>の方が、俳句として成立する。
⑦ 走馬灯やせし金魚のまためぐる   人 6 お軽
きっと下手な絵が描かれた夜店の走馬燈か。また来やがった痩せ金魚。
⑧ 走馬燈息ある限り女追ふ          3 杉の子
この年になったら、やるべきことをやらにゃ。しかしやりたいけどやれないのだ。
⑨ 走馬灯理科女の原点ここにあり      5 宗佳
「理科女」が面白い。しかし詩情が欲しい。
自由詠
① くるくると夏目パラソル廻はしおり     1 南鳥亭
情景描写の句だが、これに心を入れたい。<パラソルを回し返事を待ちゐたる>
② 生ビール天下国家をつまみとす     3 駄っ秀
一句一章の切り口鮮やか。これはこれでよい。
③ 叱られて新米一粒づつ食べる    地 8 杉の子
童謡「叱られて」のイメージ。
④ 団扇のみ動く夫婦の夕べかな    天 9 お軽
言葉は不要な夫婦なのであろう。レトロでよい。
⑤ 人まばら広場に炎暑大あぐら       4 映子
下五の大あぐらが擬人法なのであろう。同じ擬人法なら<炎帝の大あぐらかく広場かな>のがすっきりするのでは。
⑥ 夏祭り倅男の光持つ          人 6 宗佳
祭り姿の倅を今さらながらまぶしく思う。「男の光」が決めた。
⑦ 墓参る土葬の父を掘りし山         3 将月
深刻な事情はあるのだろうが、意味がとらえがたい。
⑧ 暮れ泥(なず)む庭の花火の子ら弾け   3 紀藤亭
日常句。弾けても感動が伝わらない。
⑨ 蘭鋳を誉め本題を切り出さず     地 8 鮎子
人間関係の機微を突いている句だ。落語の与太郎を思い出すユーモアもある。
 

36回駒場句会

 投稿者:杉の子  投稿日:2013年 7月 4日(木)12時26分46秒
返信・引用
  第36回駒場句会
五月闇という兼題は難しいが、結構こなしている句が多かった。
第36回駒場句会は21日開かれ、総合点は杉の子が16点で天。地は14点のお軽さん、人は11点の映子さんだった。
今回の特選句は兼題が宗佳さんの宗佳さんの<読めぬまま畳む古文書五月闇>。自由題が映子さんの<告げられし恋幼かり麦の秋>。
次回は8月9日正午から。兼題は杉の子提出の「走馬燈」。


兼題「五月闇」

聖橋より深みゆく五月闇                     鮎子(6)
詩情をもって都会を切り取った。意外性もある。

母のもの米に換えたる五月闇           杉の子(5)
終戦後の窮迫。句会はこれが辛うじて分かる世代であった。

軒端借る砥ぎ師の無口五月闇         お軽(7)
職人の無口が五月闇とマッチする。無口でないと手を切る(笑い)

句の同志追ふも彼方や五月闇           駄っ秀(1)
そう謙遜しないで。(笑い)<友の句の吾(あ)を引き離し五月闇>

虚無僧の消へてゆきたる五月闇          南鳥亭(4)
ノスタルジアを感じさせる。いまはもうない景色だ。

読めぬまま畳む古文書五月闇           宗佳(7)
古文書を「畳む」とはなかなか言えない。五月闇と「読めぬ」が響く。

おしなべて息潜めいる五月闇           紀藤亭(3)
中七以下の名調子を生かすためには「おしなべて」はまずい。「物すべて」か。

子を持たぬといふも幸せ五月闇           映子(6)
人生の感慨。子は幸せと不幸せを運んでくる。

主なき大邸宅や五月闇                      将月(1)
だからどうした句。

自由句

木下闇長身の人居るや居らずや          宗佳(1)
俳句に疑問形は成功しにくい。断定で言い切るほうがよい。

お先にと黒髪拭う菖蒲の香            紀藤亭(5)
色っぽいので採った(笑い)。いい女と思ったら、おかまだった。(爆笑)

たちまちに田に騒ぎゐる蛙ども           駄っ秀(4)
「田に」は不要。<たちまちに騒ぎ始むる蛙かな>

告げられし恋幼かり麦の秋            映子(5)
若いころの同世代だろう。男の方が幼い。「幼かり」より「幼くて」のがすっと
入る。

亡き人の歩調の犬や朝涼し            杉の子(11)
経験者しか作れない句だ。<亡き人のコースとる犬朝涼し>でもよかった。(映
子さんの提案を受けて)。

人逝きて日は経ちやすし百日紅          鮎子(4)
中七が常套句。<人逝きてはや日も暮れて百日紅>

山梔子を嗅ぐ鼻先を蜂過(よぎ)る                  将月(0)
情景の描写だけ。心が欲しい。

豆腐屋のふやけたる手の団扇かな         お軽(7)
観察力。確かにふやけたような手をしている。

縁側で母の呼ぶ声遠い夏                  南鳥亭(3)
遠い昔の思い出。縁側は言わずもがな。<母の呼ぶ夕餉の声や遠花火>


《出席者》 杉の子、鮎子、映子、お軽、紀藤亭、宗佳、駄っ秀、
《出句のみ》 将月、南鳥亭
 

写真

 投稿者:杉の子  投稿日:2013年 4月14日(日)15時30分1秒
返信・引用
  写真  

第35回句会報告

 投稿者:杉の子  投稿日:2013年 4月14日(日)15時28分14秒
返信・引用
   第35回駒場句会は5日開かれ春満月を兼題に盛りあがった。総合点は天がお軽さん11点、地が杉の子10点、人が宗佳さんと鮎子さんの8点だった。
 兼題の春満月は、春の宵のほのかな色情とあわせると響くケースが多い。有名な「オートバイ内股で締め春満月」(正木ゆう子)という句はいささかどぎついが。そこはかとなく結びつけると洒落た句になる。数句がこの傾向を見せた。
 今回の特選は、兼題が宗佳さんの「春満月暗香漂う枕上」。暗香に意外性と、情感がただよう。自由題が駄ッ秀さんの「風光る甲子園時の土煙」すらりと詠んでうまい。
 次回は6月21日金)12:00~ 。 兼題はお軽さん出題の「五月闇」。
兼題「春満月」
春満月言葉少なき人と居る            映子(4点)
ほのぼのとした情感が通い合っていて好感が持てる。
春満月暗香漂う枕上                       宗佳(5点)
なんといっても「暗香」がよい。広辞苑によると暗香とは「どこからともなくただよってくる花などのかおり。やみの中にただよう香気」とのことだが、この言葉が季語と見事に響き合っている。情感まで伝わる。
昭和史の読み解けぬ闇春満月           杉の子(6点)
昭和天皇は果たして本当に戦争に反対していたのかという点が最大の謎として残る。
春満月(こけら)落しの舞台開き                駄っ秀(1点)
柿の書き方は「木」を書いて「亠」を書き、その下に「巾」。これ
に対し、こけらとよむは、旁(つくり)の真ん中の棒が上から下まで突き抜けているのだ。難しい用語である。勉強になったが、中七と下五がダブる。
春満月ひとりに広き座敷かな         お輕(5点)
春宵の人恋しさをうまく表現している。元禄時代の浮橋という遊女が作った「起きて見つ寝て見つ蚊帳の広さかな」の延長線上にある。
訪はばいま春満月の柳橋                 紀藤亭(5点)
有原業平が隅田川で詠んだ「名にしおはばいざ言問わん都鳥我が思ふひとはありやなしやと」を思わせて、面白い。ただし、訪れるならという仮定形は俳句になじみにくいから「いざ訪はむ」と断定した方がよい。
春満月を掠めて宇宙ステーション         将月(0点)
空想科学小説的で面白いが、情景描写に終わった。
聞き役の欲しき夜なり春満月           鮎子(4点)
心の内を素直に詠んで成功している。
自由句

せめぎ合ひ捲き上ぐ煙霧春疾風(はやて)            紀藤亭(2点)
煙霧を二つの動詞で形容していて無駄。深みが欲しい。
家路でも道草を食う日永かな                   将月(6点)
家路は不要。「道草を食へば日永と知りにけり」
蒲公英のやうなる人にほの字かな                 杉の子(4点)
いいねぇ。銘仙かなんかを着て。てきぱきと切り盛りして。
小鯵干す網をゆするや桜(さくら)南風(まじ)    お輕(6点)
いい句だが「や」切れは大げさで強すぎる。「網ゆすりたる」
風光る甲子園児の土煙                      駄っ秀(4点)
すらりと詠んでうまい。
少年の道草遅々と春闌(たけ)る                 宗佳(3点)
「遅遅と」が説明調となり引っかかる。春闌けて少年の道遅遅としてーの方がよくないか。道草にしない方が深みが出る。
鳥雲に体(たい)と数ふる核燃料                 映子(1点)
特殊用語すぎてなじまない。面白い取り合わせであるが。
春愁やきどってみたし無頼派を             鮎子(4点)
無頼派は坂口安吾、太宰治、織田作之助を中心に、石川淳、伊藤整、高見順、田中英光、檀一雄などをさす。要するになんでもし放題派か。古くさい無頼派の表現が新鮮。ただし「気取ってみたし」は願望。俳句に願望は成功しない。「無頼派を気取る私(わたくし)春愁」の断定がいい。
 

駒場句会報告

 投稿者:杉の子  投稿日:2013年 2月23日(土)14時54分42秒
返信・引用
  第34回  「駒場句会         2013年2月15日
駒場句会は34回に達した。ということは開始以来5年あまりが経過したことになる。最初はよちよち歩きだったが、最近は作句能力も、選句能力も一段と向上を見せてきた。みなさんコツをつかんだように見える。総合点は天が19点の杉の子 、地が17点の映子さん。人は14点のお軽さんだった。今回の一句は兼題句が映子さんの「下萌ゆるもののはずみの遠歩き」。秀句だ。自由題句はお軽さんの「悔み状筆の止まりて春の雪」。しみじみとしたよい句だ。
 次回は4月5日正午。兼題は「春満月」。句会の後靖国神社で花見の宴と洒落込む。普段休みの方々も振るってご参加を。

兼題「下萌」
① 下萌えや水の地球の日だまりに    (お軽5)
下萌と日だまりが即く。水の地球もとってつけた感じがないか。しかし相対的に採らされた。
② 太陽に児ら目を描き下萌ゆる     (杉の子7)
野原に園児がいるとそれだけで春となる。
③ 下萌やみてみてじいじってかけたから  (紀籐亭5)
文字が書けた児に春を感じた。それを表現した。
④ 下萌やじわじわ季節緩む音      (駄っ秀5)
「下萌の音」が新鮮だが、じわじわ以外のオノマトベを見つけたい。
⑤ 下萌えや歓声の中吾子走る      (宗佳1)
8ミリの描写のようで、奥行きが欲しい。
⑥ 下萌ゆるもののはずみの遠歩き    (映子10)
中七の「もののはずみ」を授かったことがすべてだ。中七で春を感じさせ、春の浮き立つ感情を表現している。秀句だ。
⑦ 廃屋の小さき庭にも草青む      (将月5)
廃屋に何かを託そうとするのは浅い。もっと他の表現を。

自由句
① 白き息掛けて磨くやお手伝い     (宗佳4)
子供が手伝いで恐らくガラス戸を磨いている情景。白息をうまく活用した。ただし、お手伝いは紛らわしい。
② 悔み状筆の止まりて春の雪      (お軽9)
ただでさえ遅筆となる悔やみ状。ふと窓外を見ると春の雪。なおさら感情が高ぶり進まない。感情の推移をうまく表現した。
③ 職を辞し子に会ひがてら春の旅    (将月2)
いささか日記調。他者を感動させにくい。
④ 案ずるをうるさがられて余寒かな   (映子7)
元気でうるさがられる内が花(笑い)。うるさがられないようになったら気をつけねばな(笑い)。
⑤ 鳥つるみ婆は御縁(おえん)でこくこくり    (紀藤亭1)
どうもきれい事過ぎる。大胆に「鳥つるみジジババつるむお縁側」とやってはどうか。(爆笑が5分続いた)
⑥ 毎日が自由の刑の懐手(ふところで)     (杉の子12)
閑すぎるのも困ったものだ。何かやることを見つけることが仕事だ。
⑦ 朝陽受く大地に白き春の息      (駄っ秀3)
一生懸命の句であるが、状況描写にとどまった。こういう句をたくさん作っていると、飽きてくる。そして脱皮する。
 

句会の写真

 投稿者:杉の子  投稿日:2012年12月27日(木)16時16分22秒
返信・引用
  写真  

第33回駒場句会報告

 投稿者:杉の子  投稿日:2012年12月27日(木)11時38分1秒
返信・引用
  第33回  「駒場句会         2012年12月21日
 今年最後の駒場句会は21日開かれ、「元気なうちの辞世の句」を兼題に盛りあがった。辞世の句は皆それぞれに人生観を反映しており、面白かった。句会後は忘年会で生ビール、焼酎で気勢を上げた。総合点は紀藤亭さんが18点の圧倒的多数で天。地は映子さんの12点。人は宗佳さんの9点だった。今夏の秀句は兼題句が紀藤亭さんの「見返ればくさめひとつの一期かな」。辞世の句として見事。自由題が「沈みゆく冬日や年の過ぎる音」。詩情があってよい。 次回は2月15日(金)12時~ 。兼題は「下萌」。

兼題「元気なうちの辞世の句」
★夢ばかり追うて白寿や冬すみれ  (鮎子 2)
99まで生きても夢ばかり追う人生であった。ということか。
自分の辞世の句にした方がよかったのでは。
★一日の程よきが良し寒椿          (駄っ秀 2)
辞世の句としてはいささか舌足らず。もう少し浮き彫りにして欲しい。
★見返ればくさめひとつの一期かな  (紀藤亭 9天)
これが辞世の句だ。秀吉の「露と置き露と消えぬるわが身かな 浪華のことは夢のまた夢」にも通じる。諧謔味があって良い。
★夢ふたつ胸に旅立つ寒の朝     (将月 0)
二つの夢は何であるかは言わない。味があって面白い。
★老舗にも負けぬ雑煮と言われたし  (宗佳 5人)
辛うじて辞世の句と言えるラインか。老舗にも負けぬ雑煮を作っていた人であったと解釈すれば。
★うとうとと黄泉つひら坂冬花火   (南鳥亭 2)
太古の日本には黄泉路が存在し、黄泉比良坂(よもつひらさか)で、この世とつながっているとされる。よくこの言葉に気付いたと思う。うとうととがまたいい。ぽっくりよりうとうとと逝くのが一番だ。流行るかも(笑い)
★小春日は閻魔句会と思ふべし    (杉の子 3)
小春日になったら閻魔と句会をやっていると思うべしということ。
★浄土往く鈴ひびかせよ藪柑子   (お軽 5人)
ヤブコウジを鈴に見立てた発想が見事。きれいな辞世の句になった。
★咲ききらぬものあるもよし冬薔薇   (映子 7地)
人生哲学か。たしかに皆咲ききってしまっては味の素っ気も無い。咲ききらぬものを惜しみつつ逝くのもまた一興。
自由題
★いざいざと討入りのごと鮟鱇鍋      (紀藤亭 9天)
弱肉強食の鍋を詠んだ。討ち入りとしたところが諧謔味があってよい。
★ いい人になれさうな日や冬菫      (お軽 3)
女性らしさが出た句。これが男では薄気味悪い(笑い)
★ 一陣の風と去りゆく小春かな      (将月 2)
小春日が一陣の風のごとくに寒くなった。季節感が出ていてよい句だ。
★ 冬の水鯉の背中に少し揺れ     (映子 5人)
作者は冬の水が揺れ動くと見た。しかしこの句は冬の水で切った方がよくないか。冬の水鯉の背中の少し揺れ
★ 雪降れば馬の目濡らす一茶の忌    (杉の子 3)
一茶は馬をよく詠んだ。
★沈みゆく冬日や年の過ぎる音     (鮎子 6地)
下五をどう解釈するかだ。年末独特の音か、それとも詩的な音か。後者の方がいいと思う。
★箒目を知らぬ若者と芋談義      (宗佳 4)
近ごろの若者の知らぬことを詠んで、説得力がある。しかし、果たして箒目を知らぬことが俳句として共感を得るかどうかだ。面白い句ではあるが。
★湯豆腐や妻とこの幸温もりつ     (駄っ秀 0)
おのろけ俳句。後の忘年会で見せてくれた奥方の写真を見るとまるで吉永小百合であった。無理からぬことと一同うなずいた。
★日だまりで猫小癪にも瞑想す     (南鳥亭 3)
猫が瞑想と詠んだのは傑作。しかし小癪にもは感情移入がありすぎる。ひだまりで猫と吾とが瞑想すーくらいでどうか。
 

第32回駒場句会報告

 投稿者:杉の子  投稿日:2012年10月29日(月)08時45分37秒
返信・引用
  第32回駒場句会報告
 相変わらずの笑いと笑顔に満ちた句会であった。終了後は銀座の三州屋に移動。人生を戦い抜いてきた者だけに許される、「昼間の酒」で気勢を上げた。紀藤亭さんがドジョウの丸煮を見つけ、これがうまいうまいと酒も進んだ。句会の結果は杉の子が15点で天。お軽さんが14点の地。鮎子さんが12点で人であった。今回の特選句は兼題が紀藤亭さんの「烏賊焙りちくと留守居の今年酒」。自由題があゆ子さんの「紅葉狩道をゆずりしだけの縁」。次回は12月21日正午から時事通信のレストランで。兼題は何と「元気なうちの辞世の句」。面白いぞ。句会後は忘年会。普段出席出られなかった方もふるってご参加を。
兼題「新酒・今年酒」
酒好きを弔ふ仲間新酒酌む            将月(3)
忍ぶ会か。献杯をした後個人を忘れて騒ぐ。これが功徳になる。テーマは日常的
杉玉をくぐり新酒の舌試し            駄っ秀(2)
杉玉と新酒がどうしても即く。
饒舌な人の黙すや新酒会             宗佳(5)
よくあることだが、何が何して的。感性はいい。
烏賊焙りちくと留守居の今年酒            紀藤亭(6)
リズムがいい。俳句は何といっってもリズムだ。留守役は結構楽しい。止められている酒も飲めるしなぁ(笑い)
新酒酌む無礼も無沙汰も赦されよ       映子(2)
これも新酒と無礼が即く。
老いといふ鵺(ぬえ)をあやして今年酒      杉の子(10)
本当匂いというのは鵺だ。怪しげな鵺をだましだまし生きるのだ(笑い)
肴よし今年酒よしひとりかな            お軽(8)
「烏賊あぶり」と似ているが、烏賊のほうがパンチがある。女の1人酒も色っぽくていい(爆笑)
長病みの夫にひとくち今年酒           鮎子(4)
自分はコップ酒で見せびらかして「ちょっとだけよ」はないよ(爆笑)


自由題

投入れの稲穂たわわに薄茶かな        紀藤亭(3)
たわわが安易ではないか。茶席だから4~5本のがいいと思うが。たわわでなかったらいい句だ。
白菜を二つに切れば香り立つ           杉の子(5)
本当に香りが立つかだが、一句一章の句はもっともらしくて説得力がある。
紅葉狩道をゆずりしだけの縁           鮎子(8)
袖すり合うも他生の縁。独自性と味わいがある。あるていど年齢を経ないて出来ない句だ。
壁薄く貧しき頃や木の実落つ           映子(5)
戦後の日本中が貧しい頃を回想した句。木の実落つが泣かせる。
朝寒や背広の釦ひとつ嵌め            将月(4)
朝寒にいつも嵌めないボタンを嵌めた。何気ない句だが趣があるが、いささか因果関係が引っかかる。
渾身の髪型今日は文化祭                  宗佳(6)
71で渾身の髪型は傑作(笑い)。茶席でも主催するのだろうか。それとも元彼と会いに行く?どっちにしても元気でいい。
名月や雲振り払い煌々と                   駄っ秀(3)
感動を率直に述べているから悪い句ではないが、同じ光景でもテーマを別にした方がよい。
拾ひたる山路の栗の輕さかな           お軽(6)
軽さに意外性を持たせた。自然の中にある発見の喜びを詠んだ。

 

駒場句会報告

 投稿者:杉の子  投稿日:2012年 8月26日(日)15時28分24秒
返信・引用 編集済
  第31回駒場句会報告         2012年8月24日
 お軽さんの天は毎度のことだが、紀藤亭、駄ッ秀勢力の伸びが著しい。よかことだ。駒場句会は時間を昼食時に変えて24日開かれ、わいわいがやがやの句評で、あっという間に時間が過ぎた。終了後銀座並木通りの飲み屋の老舗「三州屋」で生ビールと芋焼酎でまた歓談。珍しく政治外交談義に花が咲いた。韓国人がいたら怒られるところだったが、いなかった。今回の天は17点でお軽さん。地は紀藤亭と駄ッ秀さん。人は鮎子さんだった。今回の一句はお軽さんの「秋の蝉言葉少なき家族かな」と、鮎子さんの「詮なきをぬか床混ぜて夏終る」。次回は10月19日正午。季題は「新酒、今年酒、新走、利酒」。

兼題「秋の蝉」
人 1 秋の蝉挨拶もなく落ちにけり  鮎子(5)
発想が面白い。まさに俳諧の世界。
  2 秋の蝉哭ひてる蝉の一つある  杉の子(3)
意表をついたつもり。
地 3 蜩や隣りも筆置く写経生  宗佳(7)
いい瞬間をとらえた。観念論でなく現場主義だ。
  4 出遅れて身も裂かんとや秋の蝉  映子(2)
気持ちは分かるが大げさすぎないか。穏便に穏便に。
天 5 秋の蝉言葉少なき家族かな  お軽(9)
しっとりとして、季語とよく響く。秋の蝉の本旨を詠んだ。
天 6 ふと止まるイーゼルの手や秋の蝉  紀藤亭(9)
うまいところをとらえたが、「ふと」がわざとらしい。「止まりたるイーゼルの手や秋の蝉」
地 7 夕焼けをなほ遠きより秋の蝉  駄っ秀(7)
哀しみを伴う情景を詠んだ。中七が分かりにくいので「夕焼を遠きに置きて秋の蝉」
  8 薄暗き庇の影の秋の蝉  将月(1)
確かにある情景だが、季語を説明してしまっている。
  9 秋の蝉ぽとりと落ちて土になり  南鳥亭(2)
何が何して何とやら。時間の経過は詠まない。

自由題
  1 初盆の姉の墓前の煮染かな  将月(1)
ほろりとされる。墓前で語りかけている。もっと点が入るべき句だ。
人 2 父祖の見し山々仰ぎ盆参り  駄っ秀(6)
単なる帰省の句から一歩抜きん出ている。心が通っている。
天 3 言葉尻捉え小言の残暑かな  お軽(8)
暑いと言っていることがいちいち癇に触る。夫婦の景色が見えて面白い。
人 4 詮なきをぬか床混ぜて夏終る  鮎子(6)
何も言わずに「詮なき」と詠んだところが想像をかき立ててうまい。
  5 祭り往きただぽつねんと新豆腐  紀藤亭(4)
祭りの後の孤独感を詠んだ。うまい句だ。
  6 縁側で母の呼ぶ声赤蜻蛉  南鳥亭(4)
ノスタルジアを感じさせる。縁側より「赤とんぼご飯ですよの母の声」
地 7 熱の子と銀河鉄道乗りにけり  杉の子(7)
暖かみのある句だなぁ。
人 8 秋暑しバス三分も遅れ来る  映子(6)
いい句で、共感を得るがやや状況描写に流れた。
  9 獅子咲きの朝顔汝は狂ひしか  宗佳(3)
感動が伝わるか、下五がきつすぎないか。工夫を。

総合点
天 お軽(17)
地 紀藤亭(13)、駄っ秀(13)、
人 鮎子(11)

《出席者》 杉の子・鮎子・映子・お軽・紀藤亭・将月・宗佳・駄っ秀
《投句のみ》 南鳥亭
 

句会報告

 投稿者:杉の子  投稿日:2012年 7月 4日(水)16時24分43秒
返信・引用
  第30回  「駒場句会     2012年6月15日
 駒場句会も30回を迎えた。発足時に比べると皆さん驚くほどの進歩が見られて、嬉しい。どこに出しても恥ずかしくない句が出来るようになった。今回の天は映子さん、地は紀藤亭さん、人は 将月、お軽、駄ッ秀さんでした。今回の秀句は南鳥亭さんの兼題が「暮れるまでえびがに釣りし夏の川」、自由題が映子さんの「青嵐深き瞳に真向かひぬ」としたい。
 次回からは時間が正午からとなった。日時は8月24日、正午から。場所は同じ時事通信。兼題は「秋の蝉」。
政局多忙のため報告が遅延して申し訳ない。
駄ッ秀さんに頂いた月見草が咲いた。俳写を添付する。
兼題「夏の川」
1 夏の川鴨長明八百年 宗佳(3)
飛躍しているようで飛躍していないのは「鴨」の一字か。不思議な印象を受ける。
2 鮠(はや)追ひて手づかみに獲る夏の川 将月(4)
夏の川の雰囲気はでているが、動詞が二つでうるさい。
3 川がきに蒙古斑あり夏の川 杉の子(5)
川で遊ぶ子を川がきと称する。川がきは蝉が鳴くころに現れる。
地4 夏の川逆立ちの空深々と 映子(7)
意外性がある。夏の川は逆立ちしてみたくなる。
天5 父の背の毅かりし日や夏の川 紀藤亭(8)
父物母物は泣かされる。うまいところを狙った。
人6 浅き瀬を探り渉るや夏の川 お軽(6)
「浅き瀬」より「足で瀬を探り・・・」のがいい。
4 はるばるとさすらいの果て夏の川 鮎子(4)
ただ事句調だ。
5 谷走り岩に弾けつ夏の川 駄っ秀(3)
なにか短歌「瀬を早(はや)み 岩にせかるる 滝川(たきがは)のわれても末(すゑ)に 逢はむとぞ思ふ」を連想させて面白い。
6 暮れるまでえびがに釣りし夏の川 南鳥亭(5)
率直でいい句だ。レトロな風景を感じさせる。


自由題

1 青嵐窓開ける夫閉める妻 お軽(4)
夫婦の対照的な動きを青嵐に結びつけて成功した。
地2 飛び石の蟻を避けつつ里帰り 駄っ秀(7)
いささか「朝顔につるべとられて」的な傾向があるが、里帰りが救いか。
人3 芍薬のばさと崩れて詰碁でき 紀藤亭(6)
詰め碁を考えていて出来上がった一瞬をうまく表現している。深い句だ。
4 夏衣インナー透けるを恥らわず 宗佳(4)
「近頃の若い者は」句である。もうインナーどころか皆ズロースで歩いている。
5 タワーよりツリーに雷雨引き渡す 杉の子(3)
東京の大きな景色を詠んだつもりだがのう。
人6 水草にじっと隠るる井守かな 将月(6)
ただ事句ではないか。
天7 青嵐深き瞳に真向かひぬ 映子(10)
いいねぇ。いくつになっても情感がある句は。
8 唐突に友の訃報や梅雨まじか 南鳥亭(4)
哀悼の句だ。気持ちがよく出ている。季語が動くが。
9 母の日はママジュテームと石の街 鮎子(1)
なにやらハイカラな気分にさせてくれる



 

花見句会報告

 投稿者:杉の子  投稿日:2012年 4月16日(月)11時06分53秒
返信・引用
  第29回駒場句会報告
 6日は桜が満開。気もそぞろに句会を終えて、一同タクシーで靖国神社へ。満員だったが幸い席が空いて桜の花の真下で花見としゃれ込んだ。満月が出たり、あられが降ったりで天候は激変したが、日本酒のおかわりが進んで、小唄合戦となったのであった。というわけで句会は花見に早変わり。その句会は総合点天が杉の子で22点、地が紀藤亭さんで18点、人が16点でお軽さんと鮎子さんでした。いつか湯河原の新聞協会の寮で句会をやることになった。次回は6月15日。兼題は「夏の川」。
兼題「陽炎」
1 陽炎を抜けて追ふ子の荒き息         (駄っ秀 8)人
遠くから親を追う子。親子の情の原点を詠んでいる。
2 陽炎やモカ珈琲をもう一杯          (鮎子 5)
季語が必ずしも必然的でない。季語によりマッチした言葉を推敲すべきだ。
3 陽炎や建屋立ちおり夢魔のごと        (紀藤亭 6)
時事句としては成功している。夢魔が効く。「立ちおり」は不要。
4 陽炎や離陸機揺らす地震のごと        (将月 4)
主語があいまい。陽炎が揺らすとするのは無理がある。
5 かぎろひて越前言葉やはらかき        (杉の子 14)天
昔福井で芸者に囲まれたことがあった。越前言葉は極めて優雅。
6 陽炎やヤングミセスもゆらゆらと         (南鳥亭 3)
女の危うさを詠んだのか。ゆらゆらのオノマトベが見事だ。すべてを物語る。
7 見晴るかす下界陽炎かき玉子         (映子 5)
「かき卵が」の表現が新鮮だ。よく思いついた。
8 陽炎や親がしゃがめば子もしゃがむ      (宗佳 6)
たしかにそうだ。母と子の情愛も伝わる。
9 陽炎や生命はぐくむ土の塊          (紀穂 4)
土の塊がいささか常識的。常識を外すところが俳句の妙。
10 陽炎のひとり遊ぶや路地の先        (お軽 10)地
子供の孤独感のようなものが伝わる。季語は「かぎろひて」の方がよくないか。
自由題
1 メール便中からふわっと花吹雪        (宗佳 5)
狙いはいいと思うが「ふわっと」の措辞が花吹雪とダブる。
2 夫の声やさし夕餉の白魚膳          (お軽 6)
女房は結構夫の反応を気にしている。よかったノウ。
3 巣作りの泥みずみずし燕来る         (杉の子 8)人
細見あや子の俳句に「つばめつばめどろの好きなつばめかな」がある。
4 卒業の子にそれぞれの未来あり        (紀穂 0)
ちょっと散文調。同じテーマでも詩情を語ればよくなる。
5 春寒や終ひの歯一本抜かれたり        (紀藤亭 12)天
「終ひの歯」の表現が引っかかるが、全体としては「春寒」と響いている。
6 やあと言ひおうと手を挙ぐ春の雲         (映子 8)人
春は仕草もオーバーになる。景が浮かぶ。
7 諍(いさか)ひし朝の空しさ黄水仙        (鮎子 11)地
後悔の念を黄水仙に託して、成功している。
8 忘れ傘横目に乗り越し春時雨         (南鳥亭 5)
失敗談は一句のテーマとしては難しい。「忘れ傘網棚にあるうららなり」くらいか。傘と雨は即く。
9 抜け道も役立たせずや春工事         (駄っ秀 3)
中七の「役立たせず」の表現を考慮する必要がある。「抜け道をしてもぶつかる春工事」
10 見るたびに声しかみへぬ雲雀かな      (将月 7)
雲雀が見えないというテーマがありふれすぎ。一ひねりが必要だ。
 

第28回句会講評

 投稿者:杉の子  投稿日:2012年 3月 3日(土)10時46分20秒
返信・引用
  第28回駒場句会講評
兼題「春菊」
 駒場句会は「春菊」を季題に、「半飲み会」のごとく盛りあがった。二次会の本当の飲み会でも歌が出た。総合点は天が17点で香箱さんと映子さん。地がお軽さんと 将月さんで14点。人が紀藤亭さんと杉の子で13点だった。今回の秀句は兼題句が「春菊が嫌いで寡黙父子かな」(映子さん)と、自由題句が「爪先でついと薄氷踏む子かな」となった。次回は4月6日、午後6時から。兼題は「陽炎」
1 春菊や茹でる絞るもシェフの真似(宗佳 2)
面白い発想だ。テレビの料理番組を見ての作句だろう。
2 春菊の色香際立つ鍋の中 (秋桜 3)
鍋の描写にとどまった。「際立つ」ももう少し詩的用語に。
地3 春菊や亡父の意見ほろ苦し(紀藤亭 11)
親の意見と冷や酒は・・ほろ苦いものだノウ。着想がうまい。
4 味噌汁の菊菜の香り暮色くる《鮎子 2》
暮色くるがせっかくの上5中7を壊している。推敲が足らず。
人5 病室の昼春菊の小鉢かな(お軽 8)
入院しながらよく詠んだ。病気で転んでもただ起きない精神がよい。(笑い)
人6 春菊天立ち食いそばに新メニュー(杉の子 8)
立ち食い蕎麦屋はうまい店が多い。
7 春菊や塾の帰りを待ちて入れ(将月 7)
泣かせる母性愛だ。と思ったら男性の作だった(笑い)
8 春菊の香り豊かに鍋団欒(紀穂 2)
下五がありきたりで、壊している。この句の場合、中七までをいかに生かすかどうかの推敲が勝負なのだ。
天9 春菊が嫌いで寡黙父子かな(映子 12)
食卓の様子が分かる。後でラーメン食いに行ったりして(笑い)
10 春菊のしゃきしゃき感を鍋奉行(駄っ秀 2)
これも中七まではいいのだが鍋奉行が破たんさせている。要推敲。せっかくの「しゃきしゃき感」がもったいない。
11 春菊や花咲かぬまま手折られり(香箱 3)
哀れを感じたことはいいにしても、やや鼻につく。

自由題
1 スカイツリー眼下日の出が雪富士に(駄っ秀 0)
旅客機の上だろうか、どこだろうか。視点がはっきりしないため、素直に腑に落ちてこない。
2 遠霞南に北に電波塔(紀穂 3)
都会の雄大な空気感を詠んだが、これも視点がどこにあるのだろうか。
人3 山門の雪解雫や浅草寺(将月 7)
雪の浅草を呼んだ。常に俳句にしてやろうという気持ち伝わる。
4 こきこきと鳩寄り来る余寒かな(映子 5)
秋元不死男の句に「鳥わたるこきこきこきと缶切れば」の名句があって、せっかくのオノマトベが損をしている。表現は面白いのだが。
5 いい年をしてママママと春の風邪(杉の子5)
誰だ。甘えているのは。(笑い)
6 雛祭り行くの行かぬの電話あり(宗佳 6)
行くの行かぬのではどこに行くのか、それとも来るのかが迷う。読者が分かりやすい句を作りたい。切り口は面白い。
7 端座する杓子の上の春浅し(紀藤亭 1)
杓子でなくて茶杓ではないか。茶杓ならいい句になる。
地8 饒舌な逢ひし日のこの古暦(鮎子 9)
恋歌。年を取ってからもみずみずしくて結構。気持ちが衰えてはダメ。「この」が響いている。
9 冴え返る悔み一行も書けず(お軽 6)
追悼句。有難うございます。
天10 爪先でついと薄氷踏む子かな(香箱 14)
「ついと」がうまい。ドシャット踏めば靴に水が入る。
11 春立つや星占いで良縁と (秋桜 4)
親族のの良縁なのだろうか。春立つと良縁が響く。




 

27回駒場句会評

 投稿者:酒井映子  投稿日:2012年 2月 4日(土)20時21分55秒
返信・引用
      第27回句会評は、昨年12月27日、杉浦さんより配信されました。
    酒井が代わってここに載せさせていただきます。

第27回駒場句会は2日開かれ、昼とあって酒が入らぬ“まじめ”な談論風発の句会だった。
天は鮎子さんで23点。地はお軽さんの15点。人は映子さんで14点。
次点は紀穂さんと宗佳さんの10点でした。終わった後浅草のドジョウ屋で忘年会。
散策を含めて楽しい一日でした。
次回は2月24日。兼題は春菊。

兼題句

人1 五巻目の読み遅々として冬の蠅(宗佳9)
  いいねえ。源氏物語か坂の上の雲か。ふと目を移すと冬の蠅。うまい。
2 安売りの札抜け光り冬の蠅(駄ッ秀2 )
  意味をとらえるのが難しい。「札の光りて冬の蠅」なら名句になる。
3 暖をとる猫にうとまれ冬の蠅(紀穂3)
  事象の描写にとどまった。一歩踏み込みを。
4 なんじやいと薄目を開ける冬の蠅(紀藤亭4)
  相当近くで見たはずだ。上五から中七にかけて諧謔味にあふれている。
5 冬の蠅退院しても要介護(杉の子2)
  「冬の蠅」に中七以降が即きすぎた。
天6 願ふこと何残れるや冬の蠅(鮎子12)
  中七で切る句は難しい。冬の蠅と言わんとするところがぴったりのようだが、
  即きすぎではないか。発想を逆転して「願うこといまだ残りて冬の蠅」
  ではどうだろうか。
7 ひだまりにただ一匹や冬の蠅(秋桜1)
  情景描写だけだと感動につながりにくい。中七の切れは難しい。
地8 冬の蠅海渡る夢見ていたり(お軽10)
  想の飛躍が素晴らしい。類想のない独自句。
9 冬の蠅牡は哀しきものと知る(映子6)
  深い説明はしていないが共感を得られる。まさに俳句の世界。
10 魚焼く魚に集ふ冬の蠅( 将月1)
  冬の蠅が集うことはない。一匹だ。

自由題句
1 朝紅し鐘の音聞きつ霜を踏む(駄ッ秀2)
  言うべきことを絞るべきだ。多すぎる。
2 熊手抱え歩くジョギング姿かな(将月1)
  どうしても熊手とジョギング姿がミスマッチ。別の表現を。
3 いっぱいの思ひを胸に年暮るる(秋桜6)
  皆同じ思いだから伝わるものがある。省略も利いている。
4 咲きながらはや痛みけり返り花(お軽5)
  観察力がある。中七がうまい。
天5 唐突に人の逝く日や冬花火(鮎子11)
  中七と下五が見事に響いている。「唐突に」も利いている。
人6 一人居に広すぎる部屋冬の朝(紀穂7)
  季語が動く。夏座敷でも出来うる。
7 薬売り古里めざす雪催ひ(紀藤亭4)
  だからどうした的だ。
8 柿食へばこの日を子規の日と思ふ(杉の子5)
  角川源義の「花あれば西行の日と思うべし」がある。
地9 小春日や頼まれ仕事のはかどらず(映子8)
  日常を率直に読んだ。なかなか詠めそうで詠めない句だ。
10 冬温しビニールハウスの大落書(宗佳1)
  下五が飛躍しすぎていて共感を得にくい。


 

駒場句会評

 投稿者:杉の子  投稿日:2011年10月29日(土)06時46分15秒
返信・引用
  ◎第26回駒場句会報告
 これから句会を笑いで転げ回らせた句評に、座布団十枚出すことにした。いやはや 将月氏の「あっ鰯雲と指さす児と見上ぐ」を講評した駄ッ秀さんが、なんと「あっ鰯」で切って「雲と指さす児と見上ぐ」と解釈していたのだ。視線が鰯と雲に股裂きとなる奇想天外の講評に十五分間笑いが続いた。その笑いは二次会や帰宅後の布団の中にまで継続した。出席者は「ストレスが一挙に晴れた」と駄ッ秀さんを感謝と愛憐の眼差しで見つめたのだった。以後句会に笑いをもたらした人に感謝のキスを捧げるべきという声がほうはいとして巻き起こった。
 第二十六回駒場句会は21日開かれ、上記の(*^O^*)+(*^O^*)につつまれて和やかに推移した。総合得点の天は15点を獲得した映子さん。地はお軽さんで14点。人は鮎子さんと杉の子の12点だった。今回の推薦句は、兼題が宗佳さんの「鰯雲被災者というひと括り」、自由題が映子さんの「老の日はすとんと暮れる柿紅葉」。
 次回は12月2日、午前11時半(間違いなきよう)時事通信で。兼題は映子さん出題の「冬の蠅」。
1鰯雲街に似合わぬ日章旗(鮎子4)
秋の祭日の日章旗がそぐわぬ時代となった。それを詠む作者の感性。
2駅ひとつ過ごせばふいに鰯雲(映子7)
他人にない発見があるが、「ふいに」がわざとらしい。「駅ひとつ来たれば鰯雲の中」か
3夕日受く黄金ステージ鰯雲(駄ッ秀3)
黄金ステージが目立ってしまって、季語を盛り立てていない。「ステージの上には鰯雲満てり」
4鰯雲教師の笛のマスゲーム(杉の子3)
競技場の広さと鰯雲を詠んだ。
5あっ鰯雲と指さす児と見上ぐ( 将月4)
「あっ」に唐突感がありすぎる。「鰯雲児の指させば見上ぐかな」
6鰯雲衣装干したり村芝居(お軽7)
舞台の裏で衣装を干しているのだろう。いい場面を見つけた。現場目撃の強さがある。
7大の字の野面の温さ鰯雲(紀藤亭9)
鰯雲を見ようと寝転んでみると意外に温かかった。いい感覚だ。しかし野面の表現はいかがか。芝生くらいでさらりといきたい。
8遠き地の友よりの文鰯雲(紀穂2)
素直なよい句だが、鰯雲とカナダからの手紙などは類型がよくある。発想をもう一つ転換したい。
9鰯雲被災者というひと括り(宗佳6)
一人一人の人生があるのに運命が一括りにした。大震災を詠んでうまい。哀感もにじむ。
自由題
1お隣も鉢の手入れや野分あと(将月8)
何気ない出来事を詠んでいるが、俳句になっている。季語を生かしている。
2じゃあといふだけのさよなら菊日和(鮎子8)
菊花展ででも会ったのだろうか。歳月が別れを清々しいものにした。
3老の日はすとんと暮れる柿紅葉(映子8)
言い切れば読者はそうかとうなずく。これが俳句の世界だ。
4鬼平の貌で食らふは衣被(杉の子9)
苦み走った良い男が作った。
5耳たぶのうすき少女や秋祭り(お軽7)
上五中七で勝負あり。薄幸の哀しみがにじみ出ている。物語が出来るような句だ。
6紅葉の山を映して隠れ沼(紀穂3)
情景描写としてはよいが「隠れ沼」に頼り過ぎている。あと一工夫。
7わが齢告げて驚く秋彼岸(宗佳0)
「驚く」が意味の掌握を困難にしている。これを直したい。
8台風の仕舞い一滴手を打てり(駄ッ秀1)
言わんとする着眼点は見事だが、表現が追いつかない。「台風の終わりの雫手の甲に」
9銀杏や小坊主むざと大かぶれ(紀藤亭1)
「かぶれ」を「むざ」と「大」で形容してはオーバー。小坊主の表現も古い。

 

第25回駒場句会

 投稿者:杉の子  投稿日:2011年 8月20日(土)17時27分49秒
返信・引用 編集済
    第25回駒場句会が19日開かれ、飲み会か句会か分からないほど盛り上がった。開始以来4年あまりが過ぎてメンバーの作句能力のレベルが一段と向上したと思う。しかし選句能力は今ひとつだ。よい句に普段から接していない証拠だ。例に挙げると「山脈をひと抱えり虹仰ぐ」(駄ッ秀さん)が高得点だったが、選句能力の問題がある。一句に虹と自分の主語が2つあっては絶対にいけない。読者が股割きにあう。また「だからどうしたい」と言いたくなる句がいまだに数句はある。さらなる深みへと努力されんことを期待する。また中級になると陥りやすい問題に三段切れがあるが、これは避けたい。名詞を3つ並べて「分かってくれ」は困る。狙いは比較的いい句なのにやり玉に挙げて悪いが「セピア色母すまし顔秋袷」のようにである。三段切れは過去にも、中村素堂の「眼には若葉山時鳥(ほととぎす)初鰹」のように名句もある。芭蕉の三段切の名句、「見渡せば眺むれば見れば須磨の秋」もある。しかし素人が狙ってもまずうまくいかない。
 総合点は紀藤亭氏が何と22点獲得で天。お軽さんの評によると「臭さがなくなった」(爆笑)とのことだ。やたらに難しい言葉を使わなくなったのは進歩だ。地は駄ッ秀さんの16点。人は鮎子さんの15点。次点は香箱さんの12点だった。
 次回は10月21日(金)。締め切りは同13日。兼題は駄ッ秀さん提案の「鰯雲」。ふるってご参加を。
講評は次の通り。
兼題
1 衣紋掛けにかけし葛籠の秋袷( 将月1)
「だからどうしたい句」の典型。
2 秋袷夫の好みのよろけ縞(香箱8)
「よろけ縞」の言葉を見つけたのが手柄だった。即かず離れずの間合いもよい。
3 白き頬少しうつむき秋袷(鮎子9)
ジュニアソレイユ。頬はうつむかない。「秋袷白きうなじのうつむきて」がよい。
4 秋袷師たる姿に座し給ふ(宗佳5)
中七が言い過ぎ。他人の共感を呼びにくい。
5 吾が性のコピー子にあり秋袷(杉の子3)
二重螺旋を詠んだ。
6 セピア色母すまし顔秋袷(秋桜8)
いい句だが月並み調。3段切れは避けたい。
7 秋袷しつけ解く娘の爪アート(紀藤亭12)
意外性が下五で出た。娘は「こ」と読ませない。子でよい。
8 秋袷置き忘れ来し初めがね(お軽5)
季語が動く。
9 転た寝の思わぬ長居秋袷(駄ッ秀4)
意味とらえがたいが、こういうケースもあるのだろう。転た寝は「転寝」でよい。
10亭へ行く石とびとびに秋袷(紀穂6)
品のよい熟女の姿を思い起こさせる。しかし「亭」はおかしいのでは。東屋などとすべきだろう。
自由題
1 襞ごとに光りを帯びて雲の峰(お軽6)
襞がひっかかる。別の表現を考えたい。
2 夏の果談志つぶやく死にてえな(鮎子6)
うますぎる。文句なしだ。
3 新涼や風の匂ひを胸いっぱい(秋桜1)
爽やかな句だが、独りよがりの側面も。
4 朝顔の開き一日はじまりぬ(紀穂5)
言わんとするところは分かるが、ただ事句的である。
5 父母に無沙汰を詫びて墓洗ふ(香箱4)
だいたい墓洗うときはそういう心境になる。これもただ事句。
6 こんな時寅さんがゐて雲の峰(杉の子4)
雲の峰にぴったりだと思った。
7 野馬追の野は茫々と茫々と(紀藤亭11)
福島の地震、事故をそれと言わずに詠んだ。リフレインも効果的だ。
8 蜩や旅の終りの露天風呂( 将月8)
ありふれた句だ。旅の終わりの・・・は人口に膾炙している。
9 譲られて座さぬ子となる夏休み(宗佳4)
よい情景を見つけた。表現に一工夫がほしい。
10 山脈をひと抱えせり虹仰ぐ(駄ッ秀12)
主語が二つ、動詞が二つ。読者は股割きにあう。高得点だがよい句とは言えぬ。せっかくの名場面をとらえたのだから、それだけを読むべきだ。選句能力がない証拠だ。 
 

駒場句会評

 投稿者:杉の子  投稿日:2011年 6月20日(月)11時55分36秒
返信・引用
  第24回駒場句会
 半年ぶりの句会だか飲み会だか談論風発で盛り上がった。句評も皆さん言いたい放題で、ストレス解消に役立った。兼題はいまいちの句が多かった。季語を生かし切れていないのだ。自由題句は秀句があり総じて良かった。総合点は天が23点の香箱さん。地が21点で映子さん。人がお軽さんで20点。次点は18点の杉の子。
今回の特選句は「届けると言いし鮎待つ日暮れかな」(映子)、「芍薬の花散る刻を打つ如く」(お軽)、「風の道ひとすじづつの早苗かな」(香箱)となった。
次回は8月19日(金)。午後6時。時事レストラン。兼題は「秋袷」。レトロな季題にはレトロな句を。
兼題「鮎」
1、 若鮎のきりきりめきて釣られけり(杉の子、11)
オノマトベを狙った。
2、 我が顔の決まりし先に鮎の群れ(宗佳、3)
歌舞伎風の顔が決まるという表現に無理があるが、テーマは良い。表現に工夫を。
3、 到来の鮎膳にある佳き日かな(香箱、8)
佳き日が言い過ぎ。芭蕉が「言いおおせてなにかある」と言うとおり、俳句は省略。
4、 小雨降る川に身を置き鮎を釣る( 将月、1)
身を置きがナルシシズム。他人にとってはどうでも良いこと。
5、 上流に西瓜香りき鮎季再た(駄ッ秀、1)
もう少し分かりやすい表現を。造語もよくない。鮎は香魚とも言う香りの良い魚だが、鮎と香りをテーマにもう一工夫。
6、 持ち上げて若鮎一尾透き通る(鮎子、11)
鮎は持ち上げない。「かかぐれば」なら秀句となる。
7、 瀬の速み響き渡れる鮎の腸(わた)(紀藤亭、2)
どこかの短歌から上五を持ってきても俳句は短い。俳句のピカソは避けたい。((^0^))☆爆笑☆((^Q^)v
8、 鮎串の火にかがやけり酔の顔(お軽、7)
「酔いの顔」の表現はいまいち。酔顔という立派な言葉がある。酔顔の鮎を焼く火にかがやけり

9、 好物の鮎を土産に里帰り(紀穂、1)
里帰りは田舎に帰るイメージがある。
帰省より鮎を土産にもどりたる
10、 届けると言いし鮎待つ日暮れかな(映子、13)
これはようがす。
11、 鮎の寿司駅のベンチに忘れけり(南鳥亭、2)
単なる行為の表現にとどまった。
鮎鮓を駅のベンチで食べるかな
    *  自由題句
1、 芍薬の花散る刻を打つ如く(お軽、13)
詩情があって良い。花散るは桜の専門用語。
芍薬の散りたる刻を打つごとく
2、 彼所此所(オチコチ)に余花散りばめし箱根路よ( 将月、1)「路」はいらない。
おちこちに余花埋もれたる箱根かな
3、 薔薇風呂にクレオパトラの夢を見し(紀穂、3)
見しのしが過去の表現。俳句は今を詠む。夢見たるの方がよい。
4、 浴衣がけ深呼吸してすまし顔(南鳥亭、3)
下五が表現過多。深呼吸は素晴らしい。「人を待つ」くらいがよい。
「浴衣がけ深呼吸して人を待つ」で若い初々しい女性の姿が浮き出た。(笑い)
5、 憂きことの遠のきにけり夏来る(映子、8)
途中で切れを入れるより一句一章のほうがよい。
憂きことの遠のくがごと夏来る
6、 被災地を思い我慢の団扇とる(駄ッ秀、2)
因果関係を説明しすぎだ。詩情を感じられるようにしたい。
7、 青嵐また新しき終末論(鮎子、3)
時事句は余情が感じられないと成り立たない。新聞の見出しとなる。
8、 風の道ひとすじづつの早苗かな(香箱、15)
これは発見がある。ようがす。(笑い)
9、 シャガールの空飛ぶ二人青嵐(杉の子、7)
発想の飛躍を目指した
10、 陸奥の槌音繁し栗の花(紀藤亭、1)
一応成り立っている。栗の花が利いている。
11、 薫風や一休宗純橋わたる(宗佳、6)
さわやかな句だ。宗純まで言ったところがいい。
 

第24回駒場句会 選句のお願い

 投稿者:駄っ秀  投稿日:2011年 6月 2日(木)14時59分54秒
返信・引用
  第24回駒場句会の投句が揃いましたのでUPします。

兼題句、自由句それぞれ4句(内1句は特選)を選んで投句用紙に記載し、
句会当日ご持参ください。

選句は兼題句・自由句それぞれ4句を厳守するように、
と主宰からのご注意です。


  ・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・

    * 兼題「鮎」

      1、 若鮎のきりきりめきて釣られけり
      2、 我が顔の決まりし先に鮎の群れ
      3、 到来の鮎膳にある佳き日かな
      4、 小雨降る川に身を置き鮎を釣る
      5、 上流に西瓜香りき鮎季再た
      6、 持ち上げて若鮎一尾透き通る
      7、 瀬の速み響き渡れる鮎の腸(わた)
      8、 鮎串の火にかがやけり酔の顔
      9、 好物の鮎を土産に里帰り
     10、 届けると言いし鮎待つ日暮れかな
     11、 鮎の寿司駅のベンチに忘れけり


    ・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・

    *  自由題句

      1、 芍薬の花散る刻を打つ如く
      2、 彼所此所(オチコチ)に余花散りばめし箱根路よ
      3、 薔薇風呂にクレオパトラの夢を見し
      4、 浴衣がけ深呼吸してすまし顔
      5、 憂きことの遠のきにけり夏来る
      6、 被災地を思い我慢の団扇とる
      7、 青嵐また新しき終末論
      8、 風の道ひとすじづつの早苗かな
      9、 シャガールの空飛ぶ二人青嵐
     10、 陸奥の槌音繁し栗の花
     11、 薫風や一休宗純橋わたる
 

第24回駒場句会のお知らせ

 投稿者:駄っ秀  投稿日:2011年 5月 2日(月)16時58分34秒
返信・引用 編集済
  句会で顔を合わせるのは5ヶ月ぶりということになりますが、
皆さまお変わりないことと思います。
第24回駒場句会を開催します。奮ってご参加ください。
なお句会参加は都合が悪いけど投句だけ、というケースも大歓迎です。


       *日時 : 6月17日 (金曜日)18時開会
    *会場  :  時事通信社 9階和室

    *兼題 : 「鮎」
    *投句締切 : 兼題句と自由題句
            2句を
            5月25日(水曜日)中島まで
              cyu.njm.622yk.socer@ezweb.ne.jp
              cyunjm@yahoo.co.jp、
              049-264-5621 (FAX)


    *参加会費:5千円

  *** お願い:句会への出席の可否を、必ず明記してください。
 

句会評

 投稿者:杉の子  投稿日:2011年 4月24日(日)01時15分25秒
返信・引用
  兼題「春野・春の野}

1.膝を病む妻に寄り添ふ春野道        (鮎子 7地)
   <お軽、紀亭、駄秀、映子、杉の子、$紀穂>
老夫婦の姿を見たのであろう、情景が浮かぶ素直さがよい。
2.春の野にコトコト煮込むシチューかな (将月 0)
季語が動く。
3.春の野に白い帽子とおにぎりと     (秋桜 5人)
   <将月、お軽、杉の子、$鮎子>
ピクニックであろうか、浮き浮きする情景。
4.春の野に紅いじょじょ舞う姫二歳    (紀籐亭 3)
   <宗佳、鮎子、駄秀>
赤い鼻緒のじょじょはいたみいちゃんか。年が分かる。かわいさは出ているが「舞う」は飛躍しすぎ。
5.人の世の一睡したる春の野辺        (杉の子 10天)
   <南鳥、宗佳、鮎子、お軽、紀穂、紀亭、$将月、$駄秀>
人生一炊の夢とかけてみた。
6.春の野の真中に座してメールかな     (宗佳 5人)
   <将月、映子、杉の子、$紀亭>
近頃の風潮。隣とメールしていたりして。
7.春の野やままごと遊びの園児たち     (紀穂 1)
   <駄秀>
情景描写だけでは感動が今ひとつ伝わりにくい。
8.春野地下もどかし恋やもぐら道      (駄っ秀 3)
   <映子、$宗佳>
空想句だが、モグラの恋はいただけぬ。「春の野」と「もどかしき恋」で作るべきだろう。春の野にもどかしき恋ひとつある
9.春の野や駈けてまろびてねころんで    (お軽 7地)
   <将月、紀亭、紀穂、$映子、$杉の子>
言い過ぎの面があるが、これはこれでよい。春の浮きだつ気持ちが感じられる。
10.この先に春野はありや七十歳      (映子 3)
  <宗佳、鮎子、紀穂>
春野を比喩に使って平凡になった。

   ・-・-・-・-・-・-・-・-・

自由題

1.山笑うお相撲さんのズックかな      (宗佳 4)
   <南鳥、紀穂、$杉の子>
面白いところに目を付けた。確かに山も笑いたくなる。
2.春雨や遠い記憶の木曽の街         (秋桜 3)
   <お軽、駄秀、杉の子>
木曽路はいいねぇ。昔スゲの笠を買ったが、未だに健在。
3.三月の声に伸びする人も木も        (将月 4)
   <鮎子、紀亭、紀穂、杉の子>
人も木もは欲張りすぎ。「木立かな」でいい。
4.四世代そろいて住みし花の家        (紀穂 3)
   <将月、駄秀、映子>
様々な空想が沸くいい句だ。花の家が効いている。
5.春障子行ったり来たりの生返事     (鮎子 10天)
   <将月、南鳥、映子、杉の子、$お軽、$紀亭、$駄秀>
夫婦関係の機微を突いた秀句だ。季語が効いている。
6.春霙妻死去せしと返事あり     (映子 2)
   <鮎子、お軽>
メールなのか二人の場なのか分かりにくい。死去もどぎつい。「逝きたり」程度にしたい。
7.白子干しまぎれ子蛸の口惜しさま     (駄っ秀 7地)
   <鮎子、お軽、紀亭、$南鳥、$宗佳>
面白い場面を見つけた。紛れたる子蛸悔しき白子干し
8.春爛漫久しからじか河馬欠伸      (紀籐亭 5人)
   <紀穂、宗佳、南鳥、$将月>
中七の意味とらえがたし。春と河馬の欠伸の句は五万とある。
9.鳥帰る天の約束あるごとく      (杉の子 7地)
   <宗佳、駄秀、映子、$鮎子、$紀穂>
全ては天の摂理。
10.菜の花の呆けて散るや山の村<     (お軽 5人)
  <将月、宗佳、紀亭、$映子>
山の村が説明になってしまった。山里の菜の花呆けたるごとく。
 

ネット句会選句結果

 投稿者:駄っ秀  投稿日:2011年 4月 7日(木)19時38分36秒
返信・引用 編集済
  皆さんの選句の結果と作句者名を発表します。

追って主宰から「総評」書き込んでもらうこととします。
     *$は特選

兼題「春野・春の野}

1.膝を病む妻に寄り添ふ春野道        (鮎子 7地)
   <お軽、紀亭、駄秀、映子、杉の子、$紀穂>
2.春の野にコトコト煮込むシチューかな (将月 0)

3.春の野に白い帽子とおにぎりと     (秋桜 5人)
   <将月、お軽、杉の子、$鮎子>
4.春の野に紅いじょじょ舞う姫二歳    (紀籐亭 3)
   <宗佳、鮎子、駄秀>
5.人の世の一睡したる春の野辺        (杉の子 10天)
   <南鳥、宗佳、鮎子、お軽、紀穂、紀亭、$将月、$駄秀>
6.春の野の真中に座してメールかな     (宗佳 5人)
   <将月、映子、杉の子、$紀亭>
7.春の野やままごと遊びの園児たち     (紀穂 1)
   <駄秀>
8.春野地下もどかし恋やもぐら道      (駄っ秀 3)
   <映子、$宗佳>
9.春の野や駈けてまろびてねころんで    (お軽 7地)
   <将月、紀亭、紀穂、$映子、$杉の子>
10.この先に春野はありや七十歳      (映子 3)
  <宗佳、鮎子、紀穂>

   ・-・-・-・-・-・-・-・-・

自由題

1.山笑うお相撲さんのズックかな      (宗佳 4)
   <南鳥、紀穂、$杉の子>
2.春雨や遠い記憶の木曽の街         (秋桜 3)
   <お軽、駄秀、杉の子>
3.三月の声に伸びする人も木も        (将月 4)
   <鮎子、紀亭、紀穂、杉の子>
4.四世代そろいて住みし花の家        (紀穂 3)
   <将月、駄秀、映子>
5.春障子行ったり来たりの生返事     (鮎子 10天)
   <将月、南鳥、映子、杉の子、$お軽、$紀亭、$駄秀>
6.春霙妻死去せしと返事あり     (映子 2)
   <鮎子、お軽>
7.白子干しまぎれ子蛸の口惜しさま     (駄っ秀 7地)
   <鮎子、お軽、紀亭、$南鳥、$宗佳>
8.春爛漫久しからじか河馬欠伸      (紀籐亭 5人)
   <紀穂、宗佳、南鳥、$将月>
9.鳥帰る天の約束あるごとく      (杉の子 7地)
   <宗佳、駄秀、映子、$鮎子、$紀穂>
10.菜の花の呆けて散るや山の村<     (お軽 5人)
  <将月、宗佳、紀亭、$映子>


総合点  天: 杉の子・鮎子 (17点)
     地: お軽 (12点)
     人: 駄っ秀 (10点)
 

ネット句会

 投稿者:中島  投稿日:2011年 3月24日(木)16時38分31秒
返信・引用 編集済
  選句締め切り四月四日
※兼題句;
1、膝を病む妻に寄り添ふ春野道
2、春の野にコトコト煮込むシチューかな
3、春の野に白い帽子とおにぎりと
4、春の野に紅いじょじょ舞う姫二歳
5、人の世の一睡したる春の野辺
6、春の野の真中に座してメールかな
7、春の野やままごと遊びの園児たち
8、春野地下もどかし恋やもぐら道
9、春の野や駈けてまろびてねころんで
10、この先に春野はありや七十歳
※自由題句
1、山笑うお相撲さんのズックかな
2春雨や遠い記憶の木曽の街
3、三月の声に伸びする人も木も
4、四世代そろいて住みし花の家
5、春障子行ったり来たりの生返事
6、春霙死去せしと返事あり
7、白子干しまぎれ子蛸の口惜しさま
8、春爛漫久しからじか河馬欠伸
9、鳥帰る天の約束あるごとく
10、菜の花の呆(ほう)けて散るや山の村
 

第24回駒場句会

 投稿者:中島  投稿日:2011年 3月 3日(木)11時22分33秒
返信・引用
        第24回 駒場俳句会 ご案内

 2月は正に 逃げる月で、3月に入り早くも 桃節句、啓蟄が! 早春は既に桜草や

梅の香に・・・・これから三寒四温を経て、確実に爛漫の季節に向かって行きます。

 さて 皆さんの句想には 「春の野」は訪れて来たことでしょうか?

 改めて 日程と投句締切 をご案内いたします。

            記

    日時 : 3月25日  金曜日  18時 開会 <30分前より受付>

    会場 : 時事通信社 9階 RESTRN  会費 : 5000円

     兼題 「春の野」-杉の子さん    自由題「春気分・・・など」

    投句締切 : 3月16日 水曜日まで **出欠席を 必ず 明記してネ!

   * 中島 宛てに   携帯 または パソコン どちらのメールでも可です!
 

だい23回駒場句会講評

 投稿者:杉の子  投稿日:2011年 1月29日(土)08時57分41秒
返信・引用
  第23回駒場句会講評
第二十三回駒場句会は時事通信レストランで開かれ、「越乃寒梅」を飲みながら談論風発だった。総合点は香箱さんと杉の子が十七点で天。お軽さんが地で16点。人は秋桜、鮎子、映子さんだった。
次回は3月18日午後6時から時事通信で。兼題は「春の野」。
1春隣ねむり人形目をさまし(紀穂5)
類想がなく独自性を感じさせる。童話の世界なのか現実なのか様々な想像に駆り立てられる。
地2太公望河辺隙無く春隣(駄ッ秀9)
中七が際立っている。現場で眼にしないと詠めない句だ。
天3陽に光る子猫の和毛春隣(香箱10)
子猫が春の季語であり、この場合激突する。
4夢少しふくらんできて春隣(秋桜7)
気持ちが膨らむ、木の芽も膨らむ。いい句だ。
人5洗車してぐんと乗り出す春隣(映子8)
中七がうまい。春隣と見事に響き合っている。
6二日目の鍋にあきるや春隣(お軽5)
「鍋に飽きる」の狙いがいい。ただ中七のきれ「や」が難点。
いっそ「飽きれば春隣」と続けた方がいい。」
7コロッケのさくさくさくと春隣(杉の子7)
オノマトペが成功した。小学館から「日本語オノマトペ辞典」が出ている。
8無防備に巻き毛すく指春隣(鮎子7)
無防備の意味がとらえがたい。中七と下語は響き合うのだが。
9踏石に寝そべる猫や春隣( 将月7)
春が近くなったから踏み石が暖かくなってそこに猫が寝そべるようになったと言いたいのだろうが、これを称してただごと句という。詩情がない。
10久々の朋の便りや春隣(紀藤亭3)
季語が動く。感慨が伝わらない。
11蓋取れば青菜増ゆるや春隣(宗佳5)
青菜が増える因果関係の表現が足りない。これを完成させるべきだ。

自由題句
1鈍色の夜に一灯海豚の宿(紀藤亭6)
河豚と海豚と間違えるやつがイルカ(爆笑)河豚なら名句だ。
人2風冴えて西日は黒に沈み行く(香箱7)
「黒に」が引っかかる。難しいが「西日は闇の帳引く」くらいか。
3下町に雛売り声の飛び交へり(駄ッ秀4)
いささか日記風。「飛び交えり」が強すぎるのだ。
4若き手に老い手重ねて歌留多会(紀穂6)
中七が気になる。「老いし手重ね」がいい。狙いはよい。
人5白菜のとろけるスープ誤解とけ(秋桜7)
「誤解とけ」が飛びすぎではないか。「諍ひてとろけるスープありにけり」で仲良くなろう。
人6友来るも友去るも酒年明ける(鮎子7)
古来漢詩にも詠まれてありきたりの世界だ。飛躍を試みられては?
7往年の歌手の訃を聞く寒の入(映子6)
季語が生きない。ニュースだからだ。時事句で共感を得るのは難しい。
天8いつもより紅すこし濃き初化粧(お軽11)
女性らしくて、カワユイ。日常生活の観察眼。
地9そこだけがほっと明るき晴れ着の娘(宗佳5)
いい句だが、1カ所だけ「ほっと」が引っかかる。「ほのと」位がよいのではないか。
10毛糸編む話しかけてはならぬ貌(杉の子10)
怖いのだ。
11初富士に向かふ二艘の漁船かな( 将月5)
情景描写にとどまった。富士の句はイメージが強すぎて難しい。
 

句会案内

 投稿者:杉の子  投稿日:2011年 1月 7日(金)19時24分42秒
返信・引用 編集済
  第23回駒場俳句会
謹賀新年
本年も和気合々で、よろしくお付き合い下さい。
元旦より~関東地方は穏やかな日和に恵まれ、皆様には、よきお正月をお迎えの事と思います。本州を横一線の分水嶺に区分けされる、表日本と裏日本が晴天区域と豪雪区域!の極端気候になり、多大な被害も… 狭い国土の表裏で、こんなに差が出るとは…正に日本独特気象!なんですね。
でも今冬の寒気はハンパではなさそう? 句会前日“大寒”を頂点に~2/4の“立春”まで この先一層の我慢?とご自愛が肝要ですからね瀨…
さて早くも 新春句会のご案内です。

     記

日時:1月21日 金曜日  18時開会(※17時30分より早め受付です!)

兼題句:『春隣』→映子選(前回、天賞)

自由題句:『新春、ほか…』

投句締切:1月13日 (木曜)を厳守に     ※中島宛て ファックス又は 羽メールにて お送り下さい。句表一覧表作成して、後日送信します。  駄っ秀 より
場所:時事通信社
  13階レストラン
会費:5千円


※お願い 投句の際に ご出席の 可否!?を必ず明記して下さい~予約準備用です。
 

謹賀新年

 投稿者:杉の子  投稿日:2011年 1月 1日(土)05時30分39秒
返信・引用
  謹賀新年  

今年は113句入選

 投稿者:杉の子  投稿日:2011年 1月 1日(土)05時29分25秒
返信・引用
  今年の入選句は113句となり、新記録を達成しました。年末に111句とご連絡しましたが、次の2句が欠けておりました。

112毎日俳壇鷹羽狩行選
冬籠り村人鞠のごとくゐる

113毎日俳壇堀口星眠選
雪の村円空仏と共に棲む


【12月入選句】
102産経俳壇宮坂静生選
煤逃げや天守閣より睥睨す

103産経俳壇寺井谷子選
瓢の笛古里恋しと吹けるかな

104東京俳壇鍵和田秞子選
北塞ぐことは浅間が見えぬこと

105産経俳壇寺井谷子選
沢庵の黄金の美しき夕餉かな

106毎日俳壇大峯あきら選
潮青し一直線に刺羽落つ

107東京俳壇小澤實選
ぱつかんと開く缶詰開戦忌

108産経俳壇宮坂静生選
狐火や耳成山のその闇に

109毎日俳壇鷹羽狩行選
菊人形せりふ忘れて対ひ合う

110毎日俳壇西村和子選
登校の列の撫でゆく萩の花

111NHK俳壇西村 和子選
袂より木の実を出せば妻も出す
112毎日俳壇鷹羽狩行選
冬籠り村人鞠のごとくゐる
113毎日俳壇堀口星眠選
雪の村円空仏と共に棲む
 

駒場句会報告

 投稿者:杉の子  投稿日:2010年12月 6日(月)14時26分54秒
返信・引用
  ◎第22回駒場句会報告

 事実上の忘年会となった第22回駒場句会は、銀座で5千円とは思えぬ料理と飲み放題で盛り上がった。兼題も「忘年会」で洒落になった。総合点は天がお軽さんと映子さんで22点。地が杉の子の16点、人が12点の紀藤亭さん。次点が鮎子さんと 将月さんの11点だった。次回は1月21日で午後6時(6時)から。締め切りは11日。兼題は映子さん提案の「春隣」。奮ってご参加を。

謙題句
人:1忘年会浮かれ坊主は祝詞あげ(紀藤亭7)
面白いが作為が目立つ。
人:2忘年会最初のうちは返し箸(杉の子7)
忘年会の本意をとらえている。
3忘年会この日酒豪の吾気付き(紀穂4)
忘年会と「この日」がダブル。忘年会酒豪の吾と気づきたる
4天:年忘れ果てて寒さの寄り添いぬ(お軽12)
この場合季語は忘年会の方がいい。つながりが誤解を生む。
5忘年のグラスピカピカカチッカチ(宗佳3)
小学生俳句によくある傾向だが、面白く独自性がある。
6初恋の人が対面忘年会(鮎子6)
素直でいい句だ。さまざまな空想が浮かぶ。
7地:駅地底息弾むまま忘年会(映子6)
駅地底は言いすぎ。地底よりでいい。
8地:帰宅路に何故か星見す忘年会(映子8)
中7の「何故か」が符合しない。帰宅時路の星静かなる忘年会
9歓迎を兼ねて早めの忘年会( 将月1)
案内状みたいでどうも(爆笑)
10あれやこれ思いを馳せる忘年会(秋桜6)
忘年会の説明になってしまった。
自由題句

1地:図書館の帰りの町も時雨かな( 将月10)
独りよがりのただ事句的だ。季語も動く。
2人:夢の中また父逝けり隙間風(杉の子9)
近ごろよく夢に見る。
3菊香ほる子の合格の知らせあり(秋桜2)
日常句として成り立つ。香ほるとしたが「ほ」は不要。
4冬浅し地下の茶房で人を待つ(鮎子5)
恋の句か。もう少しその感じが出ているとよかった。人を待つ地下の茶房や冬浅し
5肩布団そっと置かれし母の手よ(紀穂6)
狙いは良いが表現が伴わない。そっとが嫌味。手も不要。
6汗涙も雄叫ぶラガー枠喝采(駄ッ秀1)
勢いだけで作ってはいけない(笑い)どぎつい言葉のスーパー。
7天:ど忘れの名はそのままよ日向ぼこ(映子14)
これが俳句だ。「そのままよ」が効いている。
8顔見せの川面の風邪は酔ひ覚まし(紀藤亭5)
粋な句だが、それだけ。
9地:長椅子の浅きくぼみや冬木立(お軽10)
冬木立がやや離れている。冬日和がよい。
10着ぶくれの中着ぶくれて彼と我(相か4)
季語が二つとは冒険だが、どうだろうか。もう少し別の表現を模索した方がよい。
 

忘年句会

 投稿者:杉の子主催  投稿日:2010年11月12日(金)12時04分48秒
返信・引用
  晩秋?初冬とも?~ 何故か我々の古稀齢なるも!! 民主党政治も?日本~世界的経済不安も? はたまた日中露の領土問題までも?…もう何も彼も! うすら寒く感じられる昨今ですね。
さて 皆様にはお変わりなく、お元気でお過ごしのことと存じます。  さて本年大締め!の忘年句会を下記要領で開催致します。

        記

日時: 12月3日 (金曜)18時半より

場所:時事通信社
  13階レストラン会費:5千円
~ ~ ~ ~ ~ ~

兼題:『忘年会』将月選

自由題:『冬:寒編』
※投句締切:11月23日 (火曜)厳守

※中島宛先 投句 & ご出席の 可否!?を必ず明記して下さい。出来れば、万障お繰り合せの上、ご出席を…期待!以上
 

俳句自慢

 投稿者:杉の子  投稿日:2010年11月 7日(日)19時55分55秒
返信・引用 編集済
  月に1度の俳句自慢
10月は9句入選した。通算89句となり、年間100句に大接近している。
★毎日俳壇西村和子選2席
いつのまに生えし鉄塔月の路地
選者評=生き物のように伸びる鉄塔を描いて「生えし」という表現が効果的
東京俳壇鍵和田選秞子
★秋の夜の隣の部屋も笑ふかな
選者評=芭蕉の名句「秋深き隣は何をする人ぞ」は孤愁が深い。この句は隣人への共感、連帯感のような情がある。
【10月入選句】
81毎日俳壇堀口星眠選
古里は屋号で呼ばれ赤とんぼ
82毎日俳壇堀口星眠選
迎火や父の愛せし竿飾る
83毎日俳壇西村和子選2席
いつのまに生えし鉄塔月の路地
84東京俳壇小澤實選
蒼天の関東平野稲架しなる
85東京俳壇鍵和田秞子選2席
秋の夜の隣の部屋も笑ふかな
86毎日俳壇西村和子選
空蒼き故の不安や終戦日
87毎日俳壇大峯あきら選
コスモスや一両電車定時刻
88毎日俳壇西村和子選
鎌倉の沖より秋の立ちにけり
89東京俳壇小澤實選
おつかさん言葉に出して墓洗ふ
◎月に1度の俳句自慢
9月は7句入選した。
「笠智衆ばかり集いて新茶汲む」が東京俳壇小澤實選の月間賞となった。
【9月の入選句】
74東京俳壇小澤實選月間賞
笠智衆ばかり集いひて新茶汲む
75産経俳壇寺井谷子選2席
空蝉を付ければ泣いて取ればなく
76産経俳壇寺井谷子選
風景の歪む玻璃戸や夏館
77東京俳壇鍵和田秞子選
老といふ鵺をあやして濁り酒
78月刊俳句四季中戸川朝人選
仲秋の貌の大きな魚食べる
79産経俳壇寺井谷子選
李香蘭掛ければ笑まふ生身魂
80NHK俳壇三村純也選
熱測る夜濯の手の湿りたる
 

月に1度の俳句自慢

 投稿者:杉の子  投稿日:2010年 9月19日(日)15時40分45秒
返信・引用
  ◎月に1度の俳句自慢
8月の入選句は10句。これで年間100句達成が見えてきた。

東京俳壇小澤實選1席
笠智衆ばかり集ひて新茶汲む
選者評
細身の年老いた男が集まっているのだが、それを「笠智衆ばかり」と表現したのが大胆。新茶が長寿の元。

64 毎日俳壇大峯あきら選
帽子屋を今も守りて生身魂
65東京俳壇鍵和田秞子選
箱眼鏡海の季節の去りてゆく
66毎日俳壇西村和子選
近づけば逃げるが去らぬ羽抜鳥
67毎日俳壇大峯あきら選
真夜中の天井裏に青大将
68産経俳壇寺井谷子選
甲虫異人貌より売れにけり
69月刊俳句西山睦選秀逸
笠智衆ばかり集まり新茶汲む
70月刊俳句大牧広し選
笠智衆ばかり集まり新茶汲む
71産経俳壇寺井谷子選
更衣母のつけたる貝釦
72東京俳壇小澤實選
泳ぎ初めパンツに縫ひし守り札
73東京俳壇小澤實選1席
笠智衆ばかり集ひて新茶汲む
 

句会報告

 投稿者:杉の子  投稿日:2010年 9月19日(日)15時39分7秒
返信・引用
  第21回駒場句会
 兼題「仲秋」が難しいのか、季語をちゃんと読んだ句が数句しかなかった。歳時記をよく読んで、季語の本意を理解する必要がある。
仲秋や土間に掛けたる山刀 原石鼎
仲秋や畳にものの影のびて 片山由美子
 談論風発の句会は紀藤亭氏の痛風を酒の肴に始まり、民主党の体たらくなど談論風発で盛り上がった。なぜか紀藤亭が美女群からからかわれて面白かった。イケメンが怒ると白犬のしっぽになる。尾も白い。総合点は 将月さんと杉の子が19点で天。お軽さんが18点で地。映子さんが17点で人。次点は秋桜さんの16点だった。
 次回は12月3日(金)午後6時半、時事通信で。季題は 将月さんの提案で「忘年会」。亡年会をかねてやるので、普段欠席がちな方も奮ってご参加ください。
謙題句
1仲秋の風に吹かれて笛を吹く(秋桜8)
秋風と笛が即く。連想を外さねば
2仲秋のとげぬき地蔵の出店かな(将月10)
出店に感動せよと言っても無理がある。季語も合わない。
3仲秋や羽織に香を焚き染めり(紀藤亭9)
まあこれはこれでいいだろう
4仲秋や駒の毛並みを誉めそやす(宗佳9)
秋と駒が即く。褒めそやすは言いすぎ。誉めるかなくらいが妥当。
5仲秋やラジオ体操人まばら(お軽8)
何事もない日常に季節の移ろいがでている。素直でいい。
6仲秋や好きも嫌いも紙一重(映子8)
季語が動く。ゆく春や晩夏光の方が良い。
7美容師と秘密の話秋半ば(鮎子9)
怪しい話だ(笑い)新鮮さがある。
8仲秋の貌の大きな魚食べる(杉の子7)
オコゼの唐揚げを食べた。
9仲秋や昔焦土に今ビル群(紀穂2)
俳句は今だけを詠むのが基本。昔と今を同時に詠むのは無理。
10仲秋のさやか夜道に親子影(駄ッ秀7)
仲秋とさやかが即き過ぎ。狙いがいいのにもったいない。

自由題

1湾内はステンレス色秋暑し(映子9)
ステンレスをどう見るかだ。好き嫌いはあるが、情緒に欠ける。銀合歓の色としたほうが納得する。
2朝顔の花の薄さや初嵐(お軽10)
これはようがす。(笑い)「花薄くして」か「花のうすきや」のほうがよい。
3鰯雲部活の子等が走りゆく(秋桜8)
これもようがす(笑い)走りゆくはいいすぎ。走るかなでいい。
4秋の蝉捕らずに鳴くを見る児かな(将月9)
説明になってしまった。表現したいところは分かるが。
5長雨を飽かず眺むる小町顔(宗佳6)
小町顔が好きになれない。
6コスモスが手をふる信濃走る山(駄ッ秀6)
下五の走る山が蛇足。せっかく上五中七の措辞がいいのにもったいない。
7キャンバスの主役は赤き石榴かな(紀穂9)
主役と表現したのは面白い。
8頓服の白湯ほの甘き夜涼かな(杉の子12)
綺麗な句だと自賛する。
9絵日記を固め書く児やつく法師(紀藤亭6)
「固め」が一座の総攻撃を受けて紀藤亭は怒って帰った。(大笑い)
10傷つける倍倍ゲーム秋暑し(鮎子2)
説明不足で意味とらえがたし。
 

21回駒場句会の案内

 投稿者:駄っ秀  投稿日:2010年 9月 3日(金)09時56分50秒
返信・引用
  猛残暑お見舞い申し上げます。

さて 恒例 21回駒場俳句会のお知らせです。
盛夏猛暑の衰えもなく続く~残暑厳しき日々ですが、皆様には古希?にめげぬ、
ご活躍の日々をお過ごしのことと推察申し上げます。
21回句会を下記要領にて開催致します。

    記

日時;9月17日(金曜) 18時半より
場所;時事通信社
   13階レストラン 会費;5千円
 ~~~~~

兼題;『仲秋』主宰選
自由題;『秋編』
投句締切;9月8日(水曜)

※今回 駄ッ秀が 万やむを得ず所用にて欠席!で(代行-将月君)…
なる早っにて、段取り致したくご協力ください!
~~~~~
  投句の際に※必ず 出席 又は欠席を※ 明記!を忘れずに
中島宅fax 049-264-5621 またはメール にて…宜しく

         以上
 

句会報告

 投稿者:杉の子メール  投稿日:2010年 7月18日(日)13時51分1秒
返信・引用
  第20回駒場句会報告
 今回の句会の問題点は、全般的に見て作句態度が安易にみえることだ。用語を取ってみると発想の第一候補をそのまま句に使っているから、ありきたりになりがちだ。発想でまず最初に出てくる言葉は使えないと思うべきだ。杉田久女が「谺して山ほととぎすほしいまゝ」の「ほしいまゝ」を得るのに、日夜苦しみ、神頼みしたくらいの努力がほしい。まあ趣味の俳句だから神頼みはしなくてもいいが、言葉が安易だとやっつけ仕事を想像してしまう。ぎりぎりになって作るからだ。推敲の時間を残したい。
 句会は6人が集まりわいわいがやがやで盛り上がった。総合点の天はお軽さんで23点、地が杉の子の20点。人は紀穂さんの18点。次点が紀藤亭さんの16点だった。主宰の選んだ2句は、お軽さんの「缶ビール列車大河にさしかかる」と紀穂さんの「風鈴が運ぶ昭和の音色あり」。
 次回は9月17日。兼題はお軽さん出題の「仲秋」。

1喝采は我にあらねどビールほす(宗佳9)
意味が捉えがたい。言わんとするところは分かるので、喝采の表現に一工夫ほしい。
2缶ビール冷やして待ちぬ里帰り(香箱6)
何が何して何とやらに終わっている。発想がありきたり。
3喧噪の背後さびしきビアガーデン(映子4)
「背後」の意味が捉えにくい。「喧噪の後の」の方がよい。
4影富士を仰ぐ駅舎の缶ビール(紀藤亭9)
富士の句は難しいが影富士としたとことで生きた。
5この日までよくぞ糟糠妻とビール(駄ッ秀3)
総括の妻にきれが入ってしまった。このままではこの日までよくぞ酒粕と米ぬかになってしまう(爆笑)。よくぞの表現が思い入れが強すぎる。「この日まで糟糠の妻ビール汲む」
6ビアガーデンメタボ集いて乾杯す(鮎子5)
発想がざらにある。詩情がない。
7頂上をきわめて後のビールかな(紀穂8)
すっきり感が出ていて好ましい。
8雨なれば今日は早めのビールかな(杉の子10)
とかく酒飲みはかこつける。
9缶ビール列車大河にさしかかる(お軽12)
旅の風景が浮かぶ。中国大陸を無錫旅情を聞きながら旅するような感じ。景が大きい。
10帰りにはノンアルコールビールかな(将月1)
何で「帰りには」だろうか。安易だ。
11一日をビールで終へる良き日かな(秋桜9)
何でもない句だが、日常をうまく詠んでいる。

自由題句
1漱石の書簡の講義梅雨に入る(お軽11)
季語が若干動くが許容範囲。講義をするのか聴くのか分かりづらいが「書簡を講義」にすると句としては格が上がる。
2傘回し虹くぐり来る姉弟(駄ッ秀6)
くぐるが無理。抜けてくるくらいがいい。
3薄目あけ雨追いかける古籐椅子(鮎子4)
中七の表現「追いかける」に無理がある。「転寝(うたたね)の雨の音聞く籐寝椅子」
4流蛍のあれは父なりこれは母(杉の子10)
流蛍(りゅうけい)を歳時記で発見した。授かり物。
5朝涼の道や来し方茫茫と(紀藤亭7)
朝涼のころの道は茫茫とするだろうか。用語が安易。
6知の森の梅雨に古りゆく広さかな(宗佳2)
最後の「広さかな」で一句を難解にした。
7掬はれて二匹袋の金魚かな( 将月6)
「二匹袋の」でもいいが「袋の中の」くらいでさりげない方がいい。
8夕立や向かいの窓の閉ざされし(映子6)
因果関係が明白すぎて詩がない。突っ込みが必要。
9のうぜんか盛りのままにしきり落つ(香箱6)
「盛りのまま」が安易。ここを工夫するかしないかで俳句が決まる。
10風鈴がはこぶ昭和の音色あり(紀穂10)
江戸も明治も成り立つが、作者は昭和と感じた。これはこれでよい。
11嫁入りの着物虫干し幾年か (秋桜5)
女性の思い入れが出ているが、「幾年か」の表現を何とかしなければ。むしろ「幾たびか」のほうがいいかも。
 

駒場句会

 投稿者:杉の子メール  投稿日:2010年 7月 5日(月)19時54分3秒
返信・引用 編集済
    第20回駒場俳句会
荒梅雨!お見舞い申し上げます。それにしても、とんでもない気候になったものですねぇ!ともあれ梅雨払い?恒例会を下記の如くに…
※日時 7月16日〔金曜日〕18:30分 開始

※会場  時事通信13階 日比谷ランジ

※ 兼題 『ビール』
※ 自由題 『夏』
    会費 5000円

※投句締切
   7月8日〔木曜〕
中島宛て
  ※ 投句 & ※当日の ご出席の 可否を必ず 意志表示を!

      中島 駄ッ秀
 

入選句

 投稿者:杉の子メール  投稿日:2010年 7月 4日(日)08時42分8秒
返信・引用
  6月の入選句は6句だった。
産経俳壇寺井谷子選
髪濡れてよりクロールで游ぐかな

毎日俳壇堀口星眠選
茄子漬けし手の枕べに香りたる

産経俳壇寺井谷子選
一滴を針より細き新茶より

毎日俳壇堀口星眠選
鷗外の墓にも花を桜桃忌

毎日俳壇大峯あきら選
もの捨てて風の涼しく吹く日かな

東京俳壇寺井谷子選
歯を磨きながら薔薇見て出勤す

【六月入選句】
55産経俳壇寺井谷子選
髪濡れてよりクロールで游ぐかな
56毎日俳壇堀口星眠選
茄子漬けし手の枕べに香りたる
57産経俳壇寺井谷子選
一滴を針より細き新茶より
58毎日俳壇堀口星眠選
鷗外の墓にも花を桜桃忌
59毎日俳壇大峯あきら選
もの捨てて風の涼しく吹く日かな
60東京俳壇寺井谷子選
歯を磨きながら薔薇見て出勤す
 

凌霄花

 投稿者:杉の子メール  投稿日:2010年 7月 3日(土)17時13分41秒
返信・引用
  凌霄花  

5月の駒場句会

 投稿者:杉の子メール  投稿日:2010年 6月11日(金)11時24分50秒
返信・引用
  美男美女  

月に1度の俳句自慢

 投稿者:杉の子メール  投稿日:2010年 6月 6日(日)07時51分38秒
返信・引用
  5月は8句入選した。
毎日俳壇西村和子選1席
燕来る翁が守る帽子店
選者評=守っているのは帽子だけでなく、燕の巣でもあるのだろう。こんな帽子屋があったら覗いてみたい。
作者自解=横浜の帽子店に昔燕が巣を作っていた。年寄りの店主がいつも奥に座っていた。
下萌や笑ふ太陽子ら描く
は月刊俳句で二人の選者から採られた
【5月入選句】
47産経俳壇寺井谷子選
六尺といえどもざらや卒業す
48産経俳壇寺井谷子選
春昼の垣根に二人寄りかかる
49毎日俳壇西村和子選1席
燕来る翁が守る帽子店
50産経俳壇寺井谷子選
春満月電池で点くといふ児かな
51毎日俳壇大峯あきら選
妹が生まれ三歳鯉幟
52東京俳壇小澤實選
帽子屋の帽子の匂い走り梅雨
53月刊俳句西山睦選
下萌や笑ふ太陽子ら描く
54月刊俳句伊藤敬子選
下萌や笑ふ太陽子ら描く
 

句会報告

 投稿者:杉の子メール  投稿日:2010年 5月26日(水)15時51分0秒
返信・引用 編集済
  第19回駒場句会
 駒場句会は主催が扁桃腺の病み明けで意気消沈にもかかわらず、参加者は盛り上がった。わいわいがやがやの選句の結果は天が24点の鮎子さん、地が20点の香箱さん、人が17点のお軽さん、次点が6点の紀藤亭と杉の子だった。主宰の選ぶ2句は兼題が宗佳さんの「半夏生ズイと塗られし床の壁」と自由題がやはり宗佳さんの「青嵐つり橋止まる気配して」だった。いずれも独自色のある秀句だ。
 前回に比べて季重なりのような初歩的ミスも少なく、全般的にレベルが上がった感じがした。ただ作者には悪いが「半夏雨こんな日も好き二度寝せり」が天を取ったが。問題を指摘しておきたい。俳句には好きとか嫌いとかの用語は滅多に使わない。初心者の女性に多く見られる傾向だが、これに多くの票が集まるようではまだ選句の能力が足りない。よい句を多作して多読すれば自ずと無くなる傾向だ。
 次回は7月16日。兼題は「ビール」。
兼題「半夏生」
①白き花囲みて化粧(けわ)ふ半夏生( 将月、1)
化粧ふが上五につくか下五につくか不明。したがって意味が分かりづらい。ふりがなは「けはう」ではないか。けはいが化粧
天②半夏雨こんな日も好き二度寝せり(鮎子、14)
半夏の雨作者は夏の雨を言いたいのだろう。こんな日と形容したことで分かる。それなら半夏の雨の季語が弱まる。
③月光に風喚び人も半夏生(駄ッ秀、4)
風喚び人の意味が不明。したがって助詞「も」の意味も不明。
次④鬼太郎の足裏の白さよ半夏生(映子、8)
鬼太郎の足裏が白いとは誰も知らない。したがって言い得て妙。言い特か。
人⑤世に旧(ふ)りて未(ま)だ世の見えず半夏生(紀藤亭、9)
これはうまい中七が利いている
地⑥まだ気負ひはつかに残り半夏生(杉の子、10)
はつかはわずかの古語。暑い夏の日にわずかに気負いだけが残っている
⑦白塗りのうなじひそりと半夏生(香箱、8)
白塗り、歌舞伎俳優か。ひそりとは作者の感性。
⑧半夏生ズイと塗られし床の壁(宗佳、7)
茶室の床か。わざと粗く塗ってあるのだろう。
⑨廃校に声なく群れる半夏生(6,紀穂)
情景描写。廃校と設定しても近ごろ古希近くなるとすれてきて本当かと思う。声なくも表現に無理がある。
⑪日は天に半夏舌出す道の畔(お軽、7)
中七がうまい。半夏を植物として読むのはどうかと思うが舌出すがもっともらしい。

自由題
地①去年のメモはさみてありぬ夏帽子(お軽、10)
はさみてありぬは二重表現でごつごつしている。夏帽子昨年のメモの出で来る
②みどり児の乳房探す手風薫る(秋桜、7)
季語が若干動くがいい情景をとらえた
③ケーブルカー見上げて開く山法師( 将月、3)
開くが余計。
④若者は愚直に駆けよゼラニューム(映子、6)
ゼラニウムでゼラニュームは表記揺れ。教訓みたいな言葉は俳句にそぐわない。若者の鉄砲百合の愚直かな
⑤花季節見据え我が世と泰山木(駄ッ秀、4)
桜の季節は春だが中七が言いすぎ。泰山木ごときがかしこくも恐れ多くも桜様を低く見るのも無理
⑥パソコンを手習う古希や柿若葉(紀藤亭、7)
古希以前に書いたものは皆駄作と北斎が名言を吐いている。古希からは守りより攻め。柿若葉も利いている。
地⑦根津あたり一把七個のちまき買う(鮎子、10)
根津が利いているねぇ
天⑧草を引く人中腰の会釈かな(香箱、12)
いい情景を発見した。中腰で草刈り人の会釈かな
次⑨青嵐つり橋止まるけはひして(宗佳、8)
青嵐の中の吊り橋が揺れずに止まる。経験者でないと分からぬが気配してが弱めている。断定して青嵐吊り橋一瞬止まりたり
⑩短躯にて気概の老や更衣(杉の子、6)
下町の鯔背な老の姿だ。
人⑪母の日を祝えぬ子らの紙風船(紀穂、9)
わけありの子らの寂しさが紙風船に集中している。悲しさがよく出ている秀句。季重なりだが母の日が主で問題ない
 

5月入選句

 投稿者:杉の子メール  投稿日:2010年 5月23日(日)04時41分47秒
返信・引用
  毎日俳壇西村和子選1席
燕来る翁が守る帽子店
選者評=守っているのは帽子だけでなく、燕の巣でもあるのだろう。こんな帽子屋があったら覗いてみたい。
作者自解=横浜の帽子店に昔燕が巣を作っていた。年寄りの店主がいつも奥に座っていた。

産経俳壇寺井谷子選
六尺といえどもざらや卒業す

産経俳壇寺井谷子選
春昼の垣根に二人寄りかかる


産経俳壇寺井谷子選
春満月電池で点くといふ児かな

毎日俳壇大峯あきら選
妹が生まれ三歳鯉幟
【5月入選句】
47産経俳壇寺井谷子選
六尺といえどもざらや卒業す
48産経俳壇寺井谷子選
春昼の垣根に二人寄りかかる
49毎日俳壇西村和子選1席
燕来る翁が守る帽子店
50産経俳壇寺井谷子選
春満月電池で点くといふ児かな
51毎日俳壇大峯あきら選
妹が生まれ三歳鯉幟
 

句会幹事より

 投稿者:杉の子メール  投稿日:2010年 5月 7日(金)14時25分37秒
返信・引用
  あっという間に、冬混じり…な? 奇春!も漸く夏景色の衣替えに変わろう~としています!さて、恒例の 駒場句会を下記要領にて、開催したいと思います。
※ 5月 21日 金曜日  18時30分開始
  時事通信社 13階レストラン 日比谷
会費:5000円(予約スミ) ※兼題 『半夏生~はんげしょう』…植物名!

※自由題『初夏編』

※ 投句締切~5月12日 木曜日 中島迄尚~必ず当日の『出席の可否!』を 表示して下さいね。

また賑やかに、けんけんごうごうな?…名句 迷句 謎句…披講を期待しております。    駄ッ秀 より
 

月に1度の俳句自慢

 投稿者:杉の子メール  投稿日:2010年 4月28日(水)11時45分12秒
返信・引用
  ◎月に1度の俳句自慢
 4月は過去最高の15句入選した。春は季節が吾が情感とマッチするのであろう。

毎日俳壇大峯あきら選2席

この昼は四天王寺の亀鳴けり

選者評=「亀鳴く」という空想も詩の世界では不思議にも実在する。春の四天王寺の真昼時のこと。
作者自解=四天王寺は大阪転勤時アパートの隣だった。毎日亀が鳴いていた

産経俳壇寺井谷子選3席
一歩ごと山の笑ひの中に入る

産経俳壇寺井谷子選
燕来る店を開かぬ時計屋に

毎日俳壇堀口星眠選2席

春風に乗りたるごとく配達す

選者評=春風に乗るといううれしいとらえ方が、生きている。

毎日俳壇西村和子選
春濤の立ち上がりても優しかり

東京俳壇鍵和田秞子選
やうやうに前向き指向スイートピー

東京俳壇小澤實選
寄居虫の遊びせんとや生まれける
【4月入選句】
32産経俳壇寺井谷子選3席
一歩ごと山の笑ひの中に入る
33産経俳壇寺井谷子選
燕来る店を開かぬ時計屋に
34毎日俳壇堀口星眠選2席
春風に乗りたるごとく配達す
35毎日俳壇西村和子選
春濤の立ち上がりても優しかり
36東京俳壇小澤實選
寄居虫の遊びせんとや生まれける
37産経俳壇寺井谷子選
棟梁の墨糸弾けば夏近し
38産経俳壇寺井谷子選
春雷や最終勤務の地に立ちて
39毎日俳壇大峯あきら選2席
この昼は四天王寺の亀鳴けり
40東京俳壇小澤實選
下萌や少年野球広く散る
41毎日俳壇西村和子選
単線の車内に野火の香りかな
42東京俳壇鍵和田秞子選
やうやうに前向き指向スイートピー
43俳句四季小川玉泉選
ざあざあと聖夜の風呂の溢れたり
44NHK俳壇三村純也選
バス停を降りて踏青始まりぬ
45月刊俳句行方克巳選
炎より煙懐かし落葉焚
46月刊俳句小嶋健選
炎より煙懐かし落葉焚
 

西行

 投稿者:杉の子メール  投稿日:2010年 4月16日(金)20時36分52秒
返信・引用
  雨の中吾が庭の垂れ桜が満開になった。
西行の

願わくは花の下にて春死なむその如月の望月のころ

が浮かぶ。ことしは寒いおかげで長持ちしそうだ。
 

4月入選句

 投稿者:杉の子メール  投稿日:2010年 4月13日(火)08時47分44秒
返信・引用
  産経俳壇寺井谷子選3席
一歩ごと山の笑ひの中に入る

産経俳壇寺井谷子選
燕来る店を開かぬ時計屋に

毎日俳壇堀口星眠選2席
春風に乗りたるごとく配達す
選者評=春風に乗るといううれしいとらえ方が、生きている。
毎日俳壇西村和子選
春濤の立ち上がりても優しかり

東京俳壇小澤實選
寄居虫の遊びせんとや生まれける
【4月入選句】
32産経俳壇寺井谷子選3席
一歩ごと山の笑ひの中に入る
33産経俳壇寺井谷子選
燕来る店を開かぬ時計屋に
34毎日俳壇堀口星眠選2席
春風に乗りたるごとく配達す
35毎日俳壇西村和子選
春濤の立ち上がりても優しかり
36東京俳壇小澤實選
寄居虫の遊びせんとや生まれける
 

3月の入選句

 投稿者:杉の子メール  投稿日:2010年 3月30日(火)16時26分23秒
返信・引用
  月刊俳句中戸川朝人選
パートやめ二人の卓のクリスマス。

産経俳壇寺井谷子選1席
桜蝦担いできては打ち(ぶち)まける
選者評「桜蝦」は春になると駿河湾や相模湾で採れる透き通った
桜色をした小海老である。干しエビにすることが多いから、干し場での景か。「打ちまける」が見事。

産経俳壇寺井谷子選
家族ゐぬ家の春寒あるばかり

産経俳壇寺井谷子選
落第の子にはきらきら星のあり

【3月入選句】
23産経俳壇寺井谷子選3席
白壁に春の夕日の人の影
24毎日俳壇堀口星眠選3席
穴を出て蛇の道すぐに選びをり
25毎日俳壇西村和子選
しゃりしゃりと薄氷鳴らし舟通る
26東京俳壇鍵和田秞子選
鉢植を置いて書斎の春となす
27産経俳壇寺井谷子選
山茶花の散りしきる宿閉めにけり
28月刊俳句中戸川朝人選
パートやめ二人の卓のクリスマス。
29産経俳壇寺井谷子選1席
桜蝦担いできては打ち(ぶち)まける
30産経俳壇寺井谷子選
家族ゐぬ家の春寒あるばかり
31産経俳壇寺井谷子選
落第の子にはきらきら星のあり
 

芽吹く

 投稿者:杉の子メール  投稿日:2010年 3月23日(火)08時39分2秒
返信・引用
  春じゃノウ。盆栽が芽吹き始めた。  

駒場句会

 投稿者:杉の子メール  投稿日:2010年 3月21日(日)16時36分51秒
返信・引用 編集済
  第18回駒場句会
  2010年3月19日  時事通信社13階レストラン

 第13回駒場句会は19日時事通信レストランで開かれ、わいわいがやがやと盛り上がった。いつものことながら女性パワーが男性パワーを圧倒した。総合点では駄ッ秀さんが25点で他を圧して天。地は翠女さんの20点、人は紀穂さん、鮎子さんの17点だった。次点は秋桜、 将月、映子さんだった。
 衆目一致の今月の1句は、兼題が杉の子の「ト短調ピアニッシモの芽吹きかな」。自由題が映子さんの「低低低天気図重し卒業す」だった。
 総じてテーマ、狙いは良好になったが、俳句の基本を作者も選者も忘れている。それは季重なりだ。今回は季重なりのスーパー大安売りだった。採る方も採る方だ。高得点を与えている。一般の句会なら通用しないが、小生が採ったのは、テーマが良すぎて落とすのに忍びないからだけ。ただし当季の季語が圧倒的に強い場合は季重なりも許される。しかし初心者のうちは避けた方がよい。俳句を初めて3年。そろそろ基本を覚えてね。
兼題「芽」
① 帰省子に木の芽添えたる料理かな(秋桜6)
帰省子は夏の季語で両方が強すぎで完全な季重なり。趣旨が良いの
で採ったが普通なら没。
② ひこばえの芽脈々と森を継ぎ(駄ッ秀12地)
これもテーマが良いので採ったが春の季重なり。ひこばえを切り株に変えたらいい。
③ リハビリの一歩一歩や牡丹の芽(翠女14天)
うまい。季語も動かぬ。
④ 夜明け前もそと膨らむ辛夷の芽(映子11人)
もそもそを「もそと」と略したがこれはこれでいいだろう。説得力がある。
⑤ たらの芽の棘刺す痛み胸に染む(れい0)
下五のだめ押しで駄目になった。上五中七はよいので惜しい。
⑥ 風除けの産毛を着たる木の芽かな( 将月5)
修辞の風よけがありきたりの月並み調。説明になってしまった。いっそ「魔除け」のが詩的でよい。
⑦ 追いもせず追われもせずに木の芽雨(鮎子4)
季語が動く。季語が春の雨なら上五中七の感情を象徴できる。
⑧ 馬鈴薯の芽の確かさや二月尽(お軽6)
馬鈴薯、芽、二月尽が季重なり。季語のデパートだ(笑い)。尽を使うのは難しい。
⑨ 山やまに歌うがごとく木の芽吹き(紀穂9次)
リズムがあってよい。青春歌謡のようにみずみずしい。
⑩ 筆を置く夜半の書斎や木の芽雨(紀藤亭10)
しっとり感があって良い。季語も動かぬ。
⑪ ト短調ピアニッシモの芽吹きかな(杉の子8)
モーツアルトの四十番だ。いいなぁ。
⑫ 今日昨日限りなきかな木の芽吹き(宗佳5)
中七が上五につくのか下五なのか、分かりにくい。難解な句だ。

自由題
① 梅散りぬ緑差す隙待つ古木(れい3)
梅と緑さすが季重なり。「隙」の表現にも無理がある。
② 夜道果てミモザの花のうす明かり(紀穂8次)
暗い夜道にミモザの黄だけが仄かに見える。ただし果ては言いすぎだろう。
③ 蓬摘む母の作りし餅をまね(秋桜9人)
動詞のデパート。(笑い)最後のまねの表現が安易だ。しかし情感があり採らされる句だ。
④ 春日野はひねもすたんぽぽ日和かな(お軽8次)
素直でてらいがなくていい。簡単な表現は出来るようで出来ない。
⑤ 日溜まりの午後を過して春の風邪( 将月10地)
情景が浮かぶ。年を取ったら日向ぼこに限る。
⑥ 高架成る民の竈に舞う桜(宗佳0)
判じ物のようで難解。
⑦ 燗冷まし鍋に飲ましょう忘れ雪(紀藤亭4)
着想が面白い。
⑧ 雨粒の光重ねて落椿(鮎子13)
季語がマッチしない。重ねても光りにかかるのか椿にかかるのか不明。
⑨ 低低低天気図重し卒業す(映子4)
最初は拒否反応をもようしたが、結局採らされた。独自性がある。しかし正統派ではない。下手をすると邪道を走る恐れがある。
⑩ 金色に日を独り占め福寿草(駄ッ秀13)
金色には余計。木漏れ日とすると生きてくる。
⑪ 山笑ふ駆け込み寺で手を繋ぎ(杉の子5天)
現代の駆け込み寺の様子だ。
⑫ 鶯餅にさて口嘴の存りどころ(翠女6)
俳諧味があって面白い。
 

春の台

 投稿者:杉の子メール  投稿日:2010年 3月20日(土)08時03分37秒
返信・引用
  江戸椿春の台(うてな)が咲いた。
余の大切にしている花だ。
 

3月入選

 投稿者:杉の子メール  投稿日:2010年 3月18日(木)11時12分47秒
返信・引用
  【3月入選句】
23産経俳壇寺井谷子選3席
白壁に春の夕日の人の影
24毎日俳壇堀口星眠選3席
穴を出て蛇の道すぐに選びをり
25毎日俳壇西村和子選
しゃりしゃりと薄氷鳴らし舟通る
26東京俳壇鍵和田秞子選
鉢植を置いて書斎の春となす
27産経俳壇寺井谷子選
山茶花の散りしきる宿閉めにけり
 

駒場句会締め切り

 投稿者:駄ッ秀メール  投稿日:2010年 2月28日(日)14時12分31秒
返信・引用 編集済
  虎は 一夜にして 千里を 奔る…の如き光陰!  氷雪の五輪競技に 眼を捉えられて いる内に 3月の花や 鳥の声に 気付く頃になってしまいましたね!
日頃は 毎朝のニュースや ご自慢句や俳句談義等々に 奥深い知識や洞察を 授けて頂き 有難く御礼申し上げます。

さて 恒例の 第18回駒場俳句会 の投句締切を 3月10日(水曜日)としたいと 思います。兼題~『芽』自由題~『春編』 にて 中島宅への ファックス  又は メール にて、お寄せください。例月と異なり、2月は3日ほど少ないですが…宜しくご協力を…
 

月に1度の俳句自慢

 投稿者:杉の子メール  投稿日:2010年 2月28日(日)05時53分2秒
返信・引用
  2月は12句入選した

産経俳壇寺井谷子選
初日の出まともに受けて誇らしく


毎日俳壇堀口星眠選1席

白息をはいてもの言ふ使の子

選者評=お使いの女の子であろうか。独り言のように用件を言う。寒い中を来て吐く息が白い。
作者自解=孫の一途な姿を詠んだ。

産経俳壇寺井谷子選2席
牛祭目を引っ張られ牛のゆく
作者自解=眼が引っ張られて長くなっている

産経俳壇寺井谷子選
春灯の滲める眼鏡拭きにけり

産経俳壇寺井谷子選
探梅の小川の橋のありしまま

東京俳壇小澤實選3席
雛の夜舌の長さを子の競ふ
作者自解=娘の子どものころのこと

産経俳壇寺井谷子選2席
晩節に過ち少し鼬罠
作者自解=人生恥じること多し

月刊俳句行方克巳選
包丁のすぱつと柿の種も切る

NHK俳壇西村和子選
煮こぼれの音して歌留多一休み

諸角せつ子選
児の泣くをひよどりまねる吾まねる

【二月入選句】
11産経俳壇寺井谷子選
初日の出まともに受けて誇らしく
12毎日俳壇堀口星眠選1席
白息をはいてもの言ふ使の子
13産経俳壇寺井谷子選2席
牛祭目を引っ張られ牛のゆく
14産経俳壇寺井谷子選
春灯の滲める眼鏡拭きにけり
15産経俳壇寺井谷子選
探梅の小川の橋のありしまま
16東京俳壇小澤實選3席
雛の夜舌の長さを子の競ふ
17産経俳壇寺井谷子選2席
晩節に過ち少し鼬罠
18月刊俳句行方克巳選
包丁のすぱつと柿の種も切る
19NHK俳壇西村和子選
煮こぼれの音して歌留多一休み
20諸角せつ子選
児の泣くをひよどりまねる吾まねる
21NHKフォト575入選
炊き出しや白崎汝も清貧か
22NHKフォト575入選
酒止めようかどの本能と遊ぼうか
金子兜太の句に写真添付
 

毎日俳壇1席入選

 投稿者:杉の子メール  投稿日:2010年 2月18日(木)08時46分55秒
返信・引用
 

毎日俳壇堀口星眠選1席

白息をはいてもの言ふ使の子

選者評=お使いの女の子であろうか。独り言のように用件を言う。寒い中を来て吐く息が白い。
作者自解=孫の一途な姿を詠んだ。

【二月入選句】
11産経俳壇寺井谷子選
初日の出まともに受けて誇らしく
12毎日俳壇堀口星眠選1席
白息をはいてもの言ふ使の子
13産経俳壇寺井谷子選2席
牛祭目を引っ張られ牛のゆく
14産経俳壇寺井谷子選
春灯の滲める眼鏡拭きにけり
15産経俳壇寺井谷子選
探梅の小川の橋のありしまま

 

 投稿者:杉の子  投稿日:2010年 1月26日(火)13時49分43秒
返信・引用
  東京俳壇小澤實選3席
剃刀を口に銜えて障子貼る

東京俳壇鍵和田秞子祐子選3席
嫁が君天井裏の自由かな

NHK俳壇三村純也選
煤逃の天守閣まで来たるかな

俳句四季小川玉泉選
音もせで妻が後ろに居待月
【1月入選句】
1東京新聞小澤實選2席
小春日の己が耳朶愛しむ
2産経俳壇寺井谷子選
駆けてきて言葉出ぬまま息白し
3産経俳壇寺井谷子選3席
機上まで冬の港の活気くる
4産経俳壇寺井谷子戦3席
数へ歌七つ儚き寒夕焼け
5産経俳壇寺井谷子選
煤払電話遠くで鳴り終わる
6毎日俳壇堀口星眠選
ねんねこの中の粉雪払わねば
7東京俳壇小澤實選3席
剃刀を口に銜えて障子貼る
8東京俳壇鍵和田秞子祐子選3席
嫁が君天井裏の自由かな
9NHK俳壇三村純也選
煤逃の天守閣まで来たるかな
10俳句四季小川玉泉選
音もせで妻が後ろに居待月
 

入選句

 投稿者:杉の子  投稿日:2010年 1月26日(火)08時30分32秒
返信・引用 編集済
  1月は続々入選している
特に駒場句会で2点しか入らなかった句とほぼ同一の句が産経俳壇で3席となった。選句能力を高めてもらわんとノウ(笑)

産経俳壇寺井谷子選3席
数へ歌七つ儚き寒夕焼け

産経俳壇寺井谷子選
煤払電話遠くで鳴り終わる
 

駒場句会報告

 投稿者:杉の子  投稿日:2010年 1月25日(月)15時12分27秒
返信・引用 編集済
   第一七回駒場句会は22日時事通信レストランに場所を移して、盛り上がった。総じて狙いやテーマは様になってきたが、技術面で問題が残る。多作多捨をやっていない証拠だ。2カ月に2句作っても自慢にはならない。しかし良い句ができるようになってきたのも確かだ。総合点の天は21点の秋桜さん。地は18点のお軽、香箱さん。人が17点の駄ッ秀さん。次点が紀藤亭さんの16点だった。
 今回の特選句は、兼題がお軽さんの「青竹の爆ぜてどんどの輪をくずし」と、自由題が秋桜さんの「里神楽受け継ぐ子らの姿勢よさ」。
いずれも臨場感がある秀句だ。
 次回は3月19日。兼題は秋桜さんの出題で「芽」一般。場所は時事通信13階レストラン。
選評は次の通り。
兼題「どんど」
① 左義長や重なりて舞う白き闇(宗佳、8)
意味とらえ難し。原因は中七。「白き闇」は詩的ではあるが俳諧的とは言い難い。
② 見えないは無いと同じぞどんどの火(映子、2)
上五中七の意味が捉えがたい。鳩山と小澤の疑惑みたいだ(爆笑)
③ 青竹の爆ぜてどんどの輪をくずし(お軽、15)
どんどで竹が爆ぜる句はよくあるが、輪を崩しがうまい。人の輪が
悲鳴と共に崩れる様子。
④ 正装の消防団員飾焼く( 将月、10)
正装が利いているがただそれだけ。心が欲しい。
⑤ どんど果ておのれが業の燃え残る(杉の子、10)
吾が身の業は深い(笑い)
⑥ 舞い上がり闇に散り散りどんどの火(香箱、5)
全体的に整ってはいるが。散り散りはいかがか。「散りゆく」
⑦ 左義長に託した願ひ渦の中(翠女、4)
人事句仕立てで狙いはよい。しかし渦の中はちょっと言い過ぎか。託したもよくない。俳句は今を詠む。託す願いの一つのみ。
⑧ 目を入れてだるまもどんどの火の中に(秋桜、7)
助動詞「て」がいけない。「し」とすべきだ。「二つ目のだるまどんどにおかれけり」「一つ目で燃されるだるまどんどかな」
⑨ 弾け燃ゆどんど映せし人模様(8,駄ッ秀)
意味掌握が難しい。人模様が原因。「弾け燃ゆどんどの照らす2人かな」で名句。
⑩ どんどの火心の闇が鮮明に(鮎子、4)
火と闇の対比はうまい。しかし「鮮明」は硬い。「浮かびけり」
⑪ 夢といふ炎描きてどんど焼き(紀穂、7)
「夢と炎」の着想は是とする。描きてがひっかかる。「夢と言ふ夢の炎のどんどかな」
⑫ 黄昏てどんど焼け落ち虚無残し(れい、1)
下五が無理。この場合「ふてくされ」のような突飛な表現が生きる。
⑬ どんど焼く夜の川原や昇り龍(紀藤亭、10)
昇り龍はケンさん並みに威勢がよすぎる。「どんど果て夜の川原の静寂かな」が俳句の世界。

自由題
① あっといふ顔で焼かれをるうるめ(映子、11)
断定と発見が巧みだ。誰もが言われてから納得する。字足らずは避けたい。
② 妻の喪に着ぶくれて哭く漢かな(お軽、3)
着ぶくれてまでで十分哀感は伝わる。哭くは不要。着ぶくれてゐる男かなでよい。
③ 里神楽受け継ぐ子らの姿勢よさ(秋桜、14)
いい景を発見した。それを俳句にしようという意思もよい。しか「姿勢良さ」は言い過ぎ。「姿勢かな」または「背筋かな」
④ 花形の「にらみ」ひときは初芝居(7,翠女)
正月らしい俳句。着想はよい。「ひときわ」は言いすぎ。「決まって」が正解。
⑤ 元朝の壁を飾るや舞扇(宗佳、1)
元朝と舞扇で雰囲気が出ている。中七は必要ないのではないか。何か心の動きが欲しい。
⑥ 早暁の庭に音の冴ゆ鹿威し(紀藤亭、6)
朝の鹿威しは皆音が冴える。音も庭も言わずもがな。一晩中鹿威しを鳴らしっぱなしにしておくだろうか。早暁もリズムが悪い。「払暁の旅の枕の鹿威し」
⑦ ぬかるみの轍そのまま凍てし朝(香箱、13)
冬の朝のいい景を発見した。技術的に言えば「ぬかるみ」は説明しすぎ。「杣道の轍の跡の凍ててをり」
⑧ 一つとや歌えば消ゆる寒夕焼け(杉の子、3)
あふるる抒情が分からんかのう
⑨ 水鳥の起きし羽音や川の靄(駄ッ秀、9)
水鳥と川が即く。水鳥は一晩中起きている。「水鳥の靄の中なる羽音かな」
⑩ 喫茶店二人向き合い冬の雨(紀穂、2)
中七の意味が掌握しにくい。分かれの予感ならもう少し強調する必要があるのでは。季語も動く。
⑪ 夕日浴び枯れ木も見えきる役者かな(れい、10)
役者が夕日を浴びるシチュエーションが思い浮かばない。「枯れ木」を擬人化しようとしているのだろうか。「老優の枯れ木のごとく初芝居」
⑫ 遠火事や膵臓癌と友が告ぐ(鮎子、8)
膵臓癌は俳句の用語としてはきつすぎる。「不治の病」くらいが余韻が残る。
⑬ なかきよの初夢のこひ苦き恋( 将月、4)
恋のリフレインは悪くないが、ほとんどの人が知らない上五が無理。
 

産経3席

 投稿者:杉の子  投稿日:2010年 1月20日(水)08時50分27秒
返信・引用
  産経俳壇寺井谷子選3席

機上まで冬の港の活気くる

自解=羽田から飛び立つときの港の活気を詠った。

【1月入選句】
1東京新聞小澤實選2席
小春日の己が耳朶愛しむ
2産経俳壇寺井谷子選
駆けてきて言葉出ぬまま息白し
3産経俳壇寺井谷子選3席
機上まで冬の港の活気くる
 

2句入選

 投稿者:杉の子  投稿日:2010年 1月 7日(木)08時04分31秒
返信・引用
  こいつは春から縁起がいいや

東京新聞小澤實選2席
小春日の己が耳朶愛しむ

選者評=小春日の縁側か、公園のベンチか。冬の日にボーとして、自ら耳朶に触れている。何も考えない時間。

産経俳壇寺井谷子選
駆けてきて言葉出ぬまま息白し

【1月入選句】
1東京新聞小澤實選2席
小春日の己が耳朶愛しむ
2産経俳壇寺井谷子選
駆けてきて言葉出ぬまま息白し
 

年に一度の俳句自慢

 投稿者:杉の子  投稿日:2009年12月28日(月)14時56分35秒
返信・引用 編集済
  ◎年に一度の俳句自慢
 今年も100句を目指しましたが98句にとどまりました。
このうち3席までの入選が26句、うち1席は11句でした。
来年も100句以上を目指すのはもちろん、1席の比率を一層高めたいと思っております。年間作句数は約1500句でした。
 駄ッ秀幹事より 句会は1月22日ですが、投句締切を1月14日(木)迄に!とのことです。よろしく。
◎3席までの入選句
★東京俳壇小澤實選1席
沈みゆく太陽に入る直滑降
選者選評=直滑降はスキーの派生季語となる。勢いよく、まっすぐに滑り降りてゆくと、まるで落日に入るかのよう
★東京新聞小澤實選3席
しろばんば遠州灘に出でゆけり
作者自解=井上靖の小説「しろばんば」があった。ふわふわ飛ぶ綿虫のようなものだ。
★産経俳壇寺井谷子選3席
雪女ついてくるらしときめけり
★毎日俳壇西村和子選2席
葱刻む平穏いまだ続きをり
選者評 言外にこの平穏がいつまで続くかという思いがある。日常のありふれた時間にふと訪れる危機感。
★産経俳壇寺井谷子選3席
福寿草母が跼めば子も跼む
作者自解ー森で福寿草を見つけた。親子で屈んでいた。
★月刊俳句山尾玉藻選推薦
ポケットの団栗出せば妻も出す
選者評=ご夫婦で山道を歩かれたのだろう。作者がポケットの団栗を出して見せたところ「あらっ、私も」と奥さまも取り出された。他愛もない日常の情景にご夫婦の心の繋がりが窺え、にっこり微笑んでしまう。
★月刊俳句高野ムツオ選秀逸
ポケットの団栗出せば妻も出す
★日経俳壇茨木和生選2席
浅酌をして大石忌過ごしけり
選者選評=大石内蔵助良雄の忌日は2月4日、この日の浅酌が憎い。
東京俳壇小澤實選3席
しゃぼん玉吹き続ければ生き続く
自解=しゃぼん玉を吹いてふと思った。息続くにもかけた。
★毎日俳壇西村和子選2席
春灯のあふれ出でたる外国船
選者評=豪華客船の窓という窓が灯っている。別世界を想像する夢心地が季語に託されて効果的
自解=まさに季語をいかに飾るべきか努めた。
★月刊俳句四季特選第一句中戸川朝人選
寒卵三つを置けば二つ寄る
選者評=寒卵を置いたときの観察の面白さが伝わる。三つ掴んで二つ分かれるとする、二つという数、対、セット、男女、この数、劇が生まれてくるところが面白い。
作者自解=観察句に徹した。その中からいろいろな想像が出てくる。三角関係とか。
★東京俳壇鍵和田祐子選2席
春の水雑巾ゆつたり沈みけり
選者評=他の季節でも同じ速度で沈むだろうが、
「ゆつたり」の語感がぴったりなのはやはり春。
遅日の頃の情趣。
★産経俳壇寺井谷子選2席入選
春の星滑車のごとく心汲む
自解=中七がミソだ
★毎日俳壇堀口星眠選題1席
燕来る店を仕舞ひし本屋にも
選者評=本屋が閉店して寂しい店先に燕だけは飛び交わしている。変わってゆく景が身に沁む。
★産経俳壇寺井谷子選1席
ざつざつとバターを塗りて立夏かな
寺井谷子評=「ざつざつ」は「ざっざっ」。こんがりとトーストされたパン。その少し粗めの肌の感触までが、読者の手に蘇る。効果的な省略。「立夏」の気分のよさ。
自解=ざつざつの表現はまさに天啓。いきなりパンを食べていたら天から降ってきた。神様仏様。ありがたやありがたや。

★月刊俳句で同一句が「今日よりは母が年下桜餅」が3句入選
★東京俳壇鍵和田祐子選2席
神のごと羚羊驟雨の中に消え
選者評=夕立の中、羚羊(かもしか)が白々とした塊のように消え失せる。一瞬、神のようだと思った。羚羊ならばの句。
★東京俳壇小澤實選2席
子の腹に鉄棒の錆梅雨晴れ間
選者評=降られている間に鉄棒に育っていた錆が、鉄棒で遊んでいた子の腹についている。雨からの解放である
月刊誌「俳句四季」の特選第1句に入った。月刊俳句も推薦句となった。
★月刊俳句四季甘田正翠選特選第1句
嫁せし子の蛇にも馴れてきしといふ
選者評=都会から田舎に嫁いでいった愛娘だろう。蛙も蜥蜴も知らなかった娘が、蛇にも馴れて、あまり驚かなくなったという。すっかり婚家の暮らしに慣れた娘の変化が、嬉しくもあり、いとおしくもある複雑な親心が、気負いなく率直に読めた佳句。
自解ー伊那谷のリンゴ農家に嫁いだ娘を詠んだ。
★月刊俳句店子ムツオ選推薦
犬吠の春に失礼して欠伸
選者評=犬吠埼は太平洋の荒波が直接打ち付けるので知られているが、さすがに春、駘蕩とした海が広がっている。「春に失礼」という措辞が眼目で、いかにも春の女神佐保姫と相対しているかのようなユーモアがあふれている。
自解=春に失礼が天啓の言葉。佐保姫に失礼とはよく理解していただいている。
★東京新聞俳壇小澤實選3席入選
豆腐屋の笛朝顔の町をゆく
自解=早朝の豆腐屋の笛を詠んだ。
★産経俳壇寺井谷子選1席
吾は古希兄は十九の終戦日
寺井谷子選評=昭和20年の8月15日より64年。当時六歳だった作者は古希を迎えた。学徒出陣の長兄か。遺影の兄は19のまま。静かに頭を垂れるのみ。
作者自解=同級生の友達の話に感動して作ったものだ。
★産経俳壇寺井谷子選1席
鳳仙花昭和の女健気なる
★産経俳壇寺井谷子選3席
★毎日俳壇西村和子選1席
秋灯を引き寄せにけり古物商
選者評 その手元へ読み手の興味を引き寄せる力がある。
秋灯に照らされたのは焼き物か掛け軸か。
★東京俳壇小澤實選
いわし雲昭和の少年靴磨く
★産経俳壇寺井谷子選1席
一人入る冬の山河にお辞儀して
寺井谷子評=猟や採取のためであろうか。冬の山河に分け入るとき恭しい辞儀をもって、山や河の神に挨拶をなす。そうさせるのは凛然とした自然の持つ力である。
作者自解=かって冬山に登った時の気持ちを率直に詠んだものだ。神々しくて自然にお辞儀したくなる。
★東京俳壇鍵和田祐子選2席
ふぐちりや東京タワーを遠望す
選者評 河豚鍋を囲みながらの楽しい一夕。向こうに東京タワーの灯が見える。東京ならではの贅沢な刻に心弾む趣。
作者自解 忘年会の一コマを詠んだ。ふぐ刺しもうまかった。
河豚刺に燕返しの箸一閃
 

年内100句

 投稿者:杉の子  投稿日:2009年12月20日(日)14時58分13秒
返信・引用
  年内100句まであと2句。
今週中に入選しないともう不可能だ。じゃーん。

東京俳壇鍵和田祐子選2席

ふぐちりや東京タワーを遠望す

選者評 河豚鍋を囲みながらの楽しい一夕。向こうに東京タワーの灯が見える。東京ならではの贅沢な刻に心弾む趣。
作者自解 忘年会の一コマを詠んだ。ふぐ刺しもうまかった。
河豚刺に燕返しの箸一閃

【12月入選句】
95産経俳壇寺井谷子選
娘との電話すぐ切れ暮の秋
96東京俳壇小澤實選
時化後の波止場の海猫の小春かな
97産経俳壇寺井谷子選1席
一人入る冬の山河にお辞儀して
98東京俳壇鍵和田秞子選2席
ふぐちりや東京タワーを遠望す
 

あと3句

 投稿者:杉の子  投稿日:2009年12月15日(火)05時29分47秒
返信・引用
  産経俳壇寺井谷子選1席

一人入る冬の山河にお辞儀して

寺井谷子評=猟や採取のためであろうか。冬の山河に分け入るとき恭しい辞儀をもって、山や河の神に挨拶をなす。そうさせるのは凛然とした自然の持つ力である。
作者自解=かって冬山に登った時の気持ちを率直に詠んだものだ。神々しくて自然にお辞儀したくなる。

これで年内100句まであと3句となった。


【12月入選句】
95産経俳壇寺井谷子選
娘との電話すぐ切れ暮の秋
96東京俳壇小澤實選
時化後の波止場の海猫の小春かな
97産経俳壇寺井谷子選1席
一人入る冬の山河にお辞儀して
 

入選

 投稿者:杉の子  投稿日:2009年12月 8日(火)08時43分15秒
返信・引用 編集済
  東京俳壇小澤實選
時化後の波止場の海猫(ごめ)の小春かな

【12月入選句】
95産経俳壇寺井谷子選
娘との電話すぐ切れ暮の秋
96東京俳壇小澤實選
時化後の波止場の海猫の小春かな
 

月に1度の俳句自慢

 投稿者:杉の子  投稿日:2009年12月 7日(月)17時09分20秒
返信・引用
  ◎月に1度の俳句自慢
 新聞俳壇年間100句入選達成まであと5句と迫った。果たして達成できるやいなや。じゃーん。

10月の入選句


毎日俳壇西村和子選1席

秋灯を引き寄せにけり古物商

選者評 その手元へ読み手の興味を引き寄せる力がある。
秋灯に照らされたのは焼き物か掛け軸か。

作者 あちこちに投句したがトップに選んでもらえて嬉しい。俳人によって評価が全く異なる。

産経俳壇寺井谷子選3席
インカより届く絵はがき秋の空

東京俳壇小澤實選
ソファーに父の窪みや秋の風

東京俳壇鍵和田柚子選
冬帽子鍔深く下げ決断す

産経俳壇寺井谷子選
十月の畳の冷えの確とあり

毎日俳壇西村和子選1席
秋灯を引き寄せにけり古物商

東京俳壇小澤實選
いわし雲昭和の少年靴磨く

月刊俳句四季諸角せつ子選
禅寺の千年磨く涼しさよ
 

産経俳壇入選

 投稿者:杉の子  投稿日:2009年12月 2日(水)17時56分8秒
返信・引用
  産経俳壇寺井谷子選

娘との電話すぐ切れ暮の秋

【12月入選句】
95産経俳壇寺井谷子選
娘との電話すぐ切れ暮の秋
 

三句入選

 投稿者:杉の子  投稿日:2009年11月29日(日)08時16分44秒
返信・引用
  毎日俳壇西村和子選1席

秋灯を引き寄せにけり古物商

選者評 その手元へ読み手の興味を引き寄せる力がある。
秋灯に照らされたのは焼き物か掛け軸か。

東京俳壇小澤實選

いわし雲昭和の少年靴磨く

月刊俳句四季諸角せつ子選

禅寺の千年磨く涼しさよ

【11月入選句】
88産経俳壇寺井谷子選3席
インカより届く絵はがき秋の空
89東京俳壇小澤實選
ソファーに父の窪みや秋の風
90東京俳壇鍵和田柚子選
冬帽子鍔深く下げ決断す
91産経俳壇寺井谷子選
十月の畳の冷えの確とあり
92毎日俳壇西村和子選1席
秋灯を引き寄せにけり古物商
93東京俳壇小澤實選
いわし雲昭和の少年靴磨く
94月刊俳句四季諸角せつ子選
禅寺の千年磨く涼しさよ
 

寺井谷子入選

 投稿者:杉の子  投稿日:2009年11月17日(火)20時08分49秒
返信・引用
  産経俳壇寺井谷子選

十月の畳の冷えの確とあり


【11月入選句】
88産経俳壇寺井谷子選3席
インカより届く絵はがき秋の空
89東京俳壇小澤實選
ソファーに父の窪みや秋の風
90東京俳壇鍵和田柚子選
冬帽子鍔深く下げ決断す
91産経俳壇寺井谷子選
十月の畳の冷えの確とあり
 

2句入選

 投稿者:杉の子  投稿日:2009年11月 9日(月)17時21分29秒
返信・引用
  東京俳壇小澤實選
ソファーに父の窪みや秋の風

東京俳壇鍵和田柚子選
冬帽子鍔深く下げ決断す
【11月入選句】
88産経俳壇寺井谷子選3席
インカより届く絵はがき秋の空
89東京俳壇小澤實選
ソファーに父の窪みや秋の風
90東京俳壇鍵和田柚子選
冬帽子鍔深く下げ決断す
 

駒場句会報告

 投稿者:杉の子  投稿日:2009年11月 7日(土)16時03分39秒
返信・引用 編集済
   駒場句会で佳句が二つ出た。翠女さんの「老犬の水飲む音も冬に入る」と、お軽さんの「コスモスをかたげし蝶の重さかな」だ。瑕疵(かし)が無いわけではないが、これほどの句が出来るようになったのは素晴らしいことだ。句会全体の選句能力も付いてきて、ようやく拙句に高得点が入るようになってきた(^^)。
 第16回駒場句会は6日開かれ、和気藹々の雰囲気の中で盛り上がった。天がお軽さんの21点、地が杉の子の18点。人が香箱さんの16点だった。次点は翠女、映子、秋桜さんだった。
 次回は場所を時事通信13階の和室に移してやることになった。
要領次の通り
日時=1月22日(金)、午後6時半
会費=5000円
兼題=「どんど」。傍題もあり。
以上奮ってご参加を!!

兼題
1 つまづきし肘の痛みや冬めける(お軽、3)
つまづきし肘とは意外な。一句の流れに棹さしてしまう。
2 冬めくや夕映えついと闇に溶け(香箱、8)
大自然はいくら冬めいても「ついと」(いきなり)闇にならない。
用語に無理がある。別の表現を使ったら良いものになる。
3 穫り終えし薄日の畑冬めきて( 将月、7)
収穫後の畑に詩情を覚えた。良い句だ。
4膝のないミニスカ闊歩冬めきて(南鳥亭、3)
ミニスカ闊歩が俳句の表現としてはいかがか。季語も激動する。
5 鋭角に洩るる灯りや冬めけり(映子、9)
鋭角が引っかかるが感性の豊かな句だ。
6 書を閉じて夕日にはかに冬めけり(杉の子、9)
閉じては閉ぢてとの指摘あり。その通りでござった。
7 冬めくに古傷ごっこなふたり旅(駄ッ秀、3)
俳句にはどうしても感性が邪魔して使えない言葉がある。この場合の「ごっこ」だ。多読をお勧めする。
8 冬めきて冴え渡る月胸に染む(れい、2)
胸に染むまで言うのは言いすぎ。しかし、ここまで分かって来たのだからあと一歩踏み込めばよい句が出来る。
9 来世はニューヨークのプリマ冬めく夜(鮎子、6)
字余りで季語が動くが迫力で採らされる。こういう句があっても良い。技術はあとから付いてくる。
10 冬めくや梢の奥は空ばかり(宗佳、8)
斬新さがある。しかし、中七の表現にやはり無理があるのではないか。空ばかりも疑問だ。
11水子地蔵千体黙し冬めきぬ(翠女、8)
中七の「千体黙し」の断定が効果的だ。佳句だ。
12 追懐を縁側で聞く冬めく日(紀藤亭、3)
追懐に引っかかる。もっと易しい用字用語を使うべきだ。名句はすべてやさしい用語だ。肩の力を抜け。
13 冬めける散歩道にも小さき花(紀穂、7)
散歩道に小さな花を見つけて感動した。これは俳句の世界への入り口。しかしそのまま表現しては散文になる。一歩踏み込めば俳句になる。
14 冬めきて日だまり探す野良の猫(秋桜、8)
「野良の猫」に引っかかる。定型を確保するために「の」を入れるのは邪道。季語が異なるが「野良猫の日だまり探す冬近し」でよい。

自由題
1 秋の雲眼下に光る帯流る(映子、4)
俳句は象徴芸術だが、川を「光る帯」と表現するのはいかがか。川と言って他の表現を加えた方が豊かになる。
2 夕日浴び吹き来る風に大根引く( 将月、5)
読者は「夕日浴び」と「吹き来る風」とどちらが重点か迷う。二つも修辞を入れることはない。「大根抜く吹き来る風に背を向けて」位がよい。
3 二人居の会話とぎれて夜長かな(香箱、8)
夫婦の会話がとぎれるのはよく詠まれるが、これはこれでよい。雰囲気も出ている。
4 一つ風呂笑顔千両鬼ラガー(南鳥亭、3)
名詞を3つならべて何か感じ取れと言っても無理。
5 安曇野や落葉径ゆく美術館(秋桜、5)
「ゆく」がひっかかる。「落葉の径の美術館」で十分分かる。安曇野と地名を入れるより何か心を入れた方がよい。
6 祈る間が欲しき流星徒し世に(駄ッ秀、6)
いきなり「祈る間が欲しき」と言われて流星と続くと、いかにもそぐわない。流星は瞬時のもの。「徒し世に祈ることあり流れ星」か。
7 すさまじき橋や二人を近づける(宗佳、2)
何か迫力があるが、表現力が付いてこない。もう少し推敲した方がよい。この傾向をゆくならゆくでよい。
8 老犬の水飲む音も冬に入る(翠女、10)
よくぞここまで到達した。名句だ。
9 薄れゆく障子の日影三島読む(鮎子、4)
下五「三島読む」ではいささか安易。他人は感動しない。三島にはさまざまな思いがありすぎて統一した感情を醸すことは難しい。
10 秋深し窓辺の光り力無く(れい、2)
詩情がある。これをもう少し突き詰めてゆくとよい俳句が出来る。下五がありきたり。
11侘助や一期一会の覚悟あり(紀藤亭、6)
茶を点てる心構えのような句になった。覚悟が難となっている。
12家猫の屋根にいるらし二日月(杉の子、9)
この場合二日月は動かない。
13コスモスをかたげし蝶の重さかな(お軽、18)
問題句。18点もの高得点となった。蛇笏の「折りとりてはらりと重き薄かな」にも通ずる叙情性がある。「蝶の重さ」の表現も見事。しかし「かたげし」はいただけない。せっかくの名句をぶちこわす。余なら「コスモスの傾く蝶の重さかな」とする。これで本当の名句になった。
14病む友を見舞いて帰る落葉径(紀穂、4)
この句も俳句の入り口でストップした。ここまで俳句の世界に近づいたのだから、ドアを押して入って欲しい。
 

産経俳壇入選

 投稿者:杉の子  投稿日:2009年11月 5日(木)16時13分4秒
返信・引用 編集済
  産経俳壇寺井谷子選

インカより届く絵はがき秋の空

【11月入選句】
88産経俳壇寺井谷子選3席
インカより届く絵はがき秋の空
 

10月は5句入選

 投稿者:杉の子  投稿日:2009年10月29日(木)08時39分50秒
返信・引用 編集済
  10月は結局5句入選した。前半ゼロだったので焦ったが
後半持ち直した。年内百句絶対やるぞ!!

産経俳壇寺井谷子選

風の盆家内(やぬち)がらんとなりてをり

【10月の入選句】
83東京俳壇小澤實選
褒められて使わるる身や障子貼り
84産経俳壇寺井谷子選3席
秋の夜の更けて膨らむ猫二匹
85月刊俳句四季甘田正翠選
散り敷きてなほ焔ある凌霄花
86毎日俳壇堀口星眠選
藤の実のいつのまにやら下がりをり
87産経俳壇寺井谷子選
風の盆家内がらんとなりてをり
 

2句入選

 投稿者:杉の子  投稿日:2009年10月26日(月)07時57分21秒
返信・引用
  月刊俳句四季甘田正翠選

散り敷きてなほ焔ある凌霄花

毎日俳壇堀口星眠選

藤の実のいつのまにやら下がりをり

【10月の入選句】
83東京俳壇小澤實選
褒められて使わるる身や障子貼り
84産経俳壇寺井谷子選3席
秋の夜の更けて膨らむ猫二匹
85月刊俳句四季甘田正翠選
散り敷きてなほ焔ある凌霄花
86毎日俳壇堀口星眠選
藤の実のいつのまにやら下がりをり
 

駒場句会投句お願い

 投稿者:酒井映子  投稿日:2009年10月21日(水)22時04分46秒
返信・引用
  次回の駒場句会が近づいてきました。

  11月6日(金) 6:30~
  ※兼題『冬めく』と自由題各1 計2句
  投句締切 10月29日(木)

以下、中島駄っ秀さんからです。
皆さま、どうぞよろしくお願いします。

秋冷の候、皆様には益々ご健勝のことと存じます。
さて首記件につき、投句締切を ※10月29日(木)迄とします。
中島宛先にメールcyu.njm.622yk.socer@ezweb.ne.jp 又は
ファックス(049ー264-5621)送信をお願いいたします。
※当日の出席可否も必ず記入してください。

集句後 なるべく早めに集句表を清書して、各位に再送信致します。

※兼題『冬めく』と自由題各1 計2句
           …以上  よろしくお願いいたします。
                     駄ッ秀
 

Re: 2句入選

 投稿者:映子  投稿日:2009年10月21日(水)10時13分53秒
返信・引用
  > No.135[元記事へ]

杉の子さんへのお返事。

杉の子さんにも不振なときってあるんですね。
ちょっと安心しました。(笑)
 

2句入選

 投稿者:杉の子  投稿日:2009年10月20日(火)08時49分3秒
返信・引用
  10月は不振だったがやっと2句入選した

東京俳壇、小澤實選

褒められて使わるる身や障子貼り

産経俳壇寺井谷子選3席

秋の夜の更けて膨らむ猫二匹

【10月の入選句】
83東京俳壇小澤實選
褒められて使わるる身や障子貼り
84産経俳壇寺井谷子選3席
秋の夜の更けて膨らむ猫二匹
 

Re: おめでとう!

 投稿者:杉の子  投稿日:2009年 9月30日(水)14時10分38秒
返信・引用 編集済
  > No.133[元記事へ]

ありがとうございます
 

おめでとう!

 投稿者:れい  投稿日:2009年 9月30日(水)01時04分0秒
返信・引用
  日ごろの研鑽、尊敬申し上げます。れい  

入選12句突破

 投稿者:杉の子  投稿日:2009年 9月29日(火)05時14分30秒
返信・引用 編集済
  9月の入選句は12句となり新記録を更新した。

産経俳壇寺井谷子選
鳳仙花昭和の女健気なる

産経俳壇寺井谷子選
家跡の松葉牡丹を見に帰る

【9月入選句】
71毎日俳壇堀口星眠選
盆踊り家内(やぬち)がらんとなりにけり
72毎日俳壇堀口星眠選
合歓咲きて古びてきたるわが家かな
73産経俳壇寺井谷子選一席
吾は古希兄は十九の終戦日
74産経俳壇寺井谷子選
肩の骨一つ鳴らして秋ともし
75東京新聞俳壇小澤實選
初嵐犬吠えカラス横つ飛び
76東京新聞鍵和田柚子選
雲の峰坂を登れば遙かなる
77産経俳壇寺井谷子選
今生の汗をナースの拭うかな
78NHK俳壇三村純也選
七夕の女心を文字にせず
79月刊俳句四季中戸川朝人選
荒梅雨や阿修羅の顔のまっしぐら
80毎日俳壇西村和子選
秋灯下言葉はいらぬ母とゐる
81産経俳壇寺井谷子選
鳳仙花昭和の女健気なる
82産経俳壇寺井谷子選
家跡の松葉牡丹を見に帰る
 

9月の入選

 投稿者:杉の子  投稿日:2009年 9月27日(日)08時53分37秒
返信・引用 編集済
  9月の入選句は10句となり、好調だった。
毎日俳壇西村和子選

秋灯下言葉はいらぬ母とゐる

【9月入選句】
71毎日俳壇堀口星眠選
盆踊り家内(やぬち)がらんとなりにけり
72毎日俳壇堀口星眠選
合歓咲きて古びてきたるわが家かな
73産経俳壇寺井谷子選一席
吾は古希兄は十九の終戦日
74産経俳壇寺井谷子選
肩の骨一つ鳴らして秋ともし
75東京新聞俳壇小澤實選
初嵐犬吠えカラス横つ飛び
76東京新聞鍵和田柚子選
雲の峰坂を登れば遙かなる
77産経俳壇寺井谷子選
今生の汗をナースの拭うかな
78NHK俳壇三村純也選
七夕の女心を文字にせず
79月刊俳句四季中戸川朝人選
荒梅雨や阿修羅の顔のまっしぐら
80毎日俳壇西村和子選
秋灯下言葉はいらぬ母とゐる
 

2句入選

 投稿者:杉の子  投稿日:2009年 9月26日(土)09時37分11秒
返信・引用 編集済
  NHK俳壇三村純也選
七夕の女心を文字にせず

月刊俳句四季中戸川朝人選
荒梅雨や阿修羅の顔のまっしぐら

【9月入選句】
71毎日俳壇堀口星眠選
盆踊り家内(やぬち)がらんとなりにけり
72毎日俳壇堀口星眠選
合歓咲きて古びてきたるわが家かな
73産経俳壇寺井谷子選一席
吾は古希兄は十九の終戦日
74産経俳壇寺井谷子選
肩の骨一つ鳴らして秋ともし
75東京新聞俳壇小澤實選
初嵐犬吠えカラス横つ飛び
76東京新聞鍵和田柚子選
雲の峰坂を登れば遙かなる
77産経俳壇寺井谷子選
今生の汗をナースの拭うかな
78NHK俳壇三村純也選
七夕の女心を文字にせず
79月刊俳句四季中戸川朝人選
荒梅雨や阿修羅の顔のまっしぐら
 

入選句

 投稿者:杉の子  投稿日:2009年 9月23日(水)15時03分25秒
返信・引用 編集済
  東京新聞俳壇小澤實選
初嵐犬吠えカラス横つ飛び

東京新聞鍵和田柚子選
雲の峰坂を登れば遙かなる

産経俳壇寺井谷子選
今生の汗をナースの拭うかな


【9月入選句】
71毎日俳壇堀口星眠選
盆踊り家内(やぬち)がらんとなりにけり
72毎日俳壇堀口星眠選
合歓咲きて古びてきたるわが家かな
73産経俳壇寺井谷子選一席
吾は古希兄は十九の終戦日
74産経俳壇寺井谷子選
肩の骨一つ鳴らして秋ともし
75東京新聞俳壇小澤實選
初嵐犬吠えカラス横つ飛び
76東京新聞鍵和田柚子選
雲の峰坂を登れば遙かなる
77産経俳壇寺井谷子選
今生の汗をナースの拭うかな
 

産経俳壇入選

 投稿者:杉の子  投稿日:2009年 9月16日(水)08時03分2秒
返信・引用
  産経俳壇寺井谷子選

肩の骨一つ鳴らして秋ともし

【9月入選句】
71毎日俳壇堀口星眠選
盆踊り家内(やぬち)がらんとなりにけり
72毎日俳壇堀口星眠選
合歓咲きて古びてきたるわが家かな
73産経俳壇寺井谷子選
吾は古希兄は十九の終戦日
74産経俳壇寺井谷子選
肩の骨一つ鳴らして秋ともし
 

レンタル掲示板
/3